どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

◎「新コロ〝濃霧〟」の道を照らすフォグランプ/  点灯中!しばらくは〈模索の旅〉がつづきます   ㉑外人客99.9%減

-No.2447-
★2020年06月03日(水曜日)
★11.3.11フクシマから → 3373日
★延期…オリンピック東京まで → 416日
★旧暦4月12日
(月齢11.4、月出15:58、月没02:32)




◆「外人さん」を見かけなくなった日々…に想うこと

 「新コロ」騒ぎのなかで、(あれ…)と思ったのは、街なかで〝外国人観光客〟の姿に出逢わない。その感覚の新鮮な驚きほとんど「爽快!」と言っていいほどのものであったことに、吾ながら、ふと首を傾げてしまいました。

 いまの言葉でいけば「インバウンド」ですか。
 来日する外人客の数が、「新コロ」パンデミック事情で、なんと前年比99.9%減に落ち込んだという。
 …のが、それを伝える記事の深刻さとは裏腹に、(そうなんだよなぁ…この空気がやっぱり〝自然〟なんじゃないか)という、ナントハナシの安堵感に、あらためて、もう一度おどろかされました。

 いまは、ぼくの住む町田市の郊外住宅地なんかにも、在住する外人さんが目について、すでにもう珍しくもありません。
 でもねぇ…外人観光客のよく集まるエリアでは、正直、その多さに〝圧倒〟されませんか。そう〝圧迫感〟あるいは〝圧力〟といったものを、肌身に感じますよね。
 ときに、不意を衝かれたりすると、ゾッと寒気に襲われることさえあるくらいです。

 あなた…そう感じませんか、そんな経験、一度もありませんか?

  ……………

 ぼくは、気もちに「差別」のない人間…とは言えません。そんな聖人じゃない。
 (あっ…こりゃイカン)と吾が心に、ときに芽生えかけるサベツ意識をチェックする日々です。
 しかし…少なくとも「ヘイトのヒト」ではない
 しかし…これは自己弁護じゃなしに、「ヒトという生きものは他者との差別で生き抜いているところがある」と思っていて。そこにノサバってこようとする過剰な差別意識を遠ざけるように、心がけている者です。

 民族による気質の違い…はとうぜんです。
 違いを尊重したいと思います…が、苦手意識はいたしかたない。
 慣れない所為〔せい〕なら、馴らしていきましょう…が、それには、まだまだ時間が必要です。

 チガイますか。ダメでしょうか。

 ほかの民族のことまでは、よくワカリマセンけど。
 違和感、苦手意識、などの感覚は同じじゃないだろか。
 それを知ったうえで、融和をはかっていくものでしょう。

 日本人て、本質「排他」ではない、けれども、けっして「来来」でもありません
 「建前」と「本音」の間を揺蕩〔たゆた〕う民です。
 「できる我慢はしよう」けれども「我慢づよくはない」ことも、知っている。

 政府は、観光収入に景気浮揚の一翼を期待して、インバウンド増に熱心です。
 国民も観光業関係者も、自国は少子高齢化社会で消費高には限りがある(?)のを知っているから、「しょうがない」と思ってはいます。
 けれども、けっして本心じゃありません。ここが大事なところで……

 ぼくは、浅草や京都など各地で、「外人さ~ん、いらっしゃ~い」の業者さんが歓迎の声を張り上げる一方に、(ショージキ迷惑なんだょネ…生活ジャマしないでほしい)との悲鳴も少なくないのが現実。

 実際、街なかでの小競り合いや喧嘩はちょくちょく見かけたし、外人観光客の傍若無人ぶりに顔を歪め、懸命に堪〔こら〕えて…切れる寸前の人も見かけてきました。

 警官が仲裁に入ることもありますが、たいがいは結果、事情を知らない外人さんに甘い顔を向けることが多い。
 いずれ、ナニか大ごとが起こるんじゃないか…と心配してるところです。
 能天気な政府は「爆買い歓迎」の方しか見ちゃいませんしネ。

  ……………

 はっきり言えばボク、日本人は根本的に外人さんが苦手な民族だと思います。
 日本民族のルーツをたどれば、南西方面から渡来した海洋民族と、在来の縄文民族とが混血したものらしい。
 さすれば、他民族との交流・交渉も多かったはずなので、ナゼかフシギではあるけれども、苦手なものは仕方がない。これから時間をかけて慣れ親しんでいくほかありませんが。
 この外人さんが苦手な事実は、しっかりとわきまえてかかる必要があると思っています。チガイますか?

  ……………

 いっぽうで、少子高齢化社会の結果、介護の現場は外人さん(その多くはアジアの若者たち)に頼らざるをえません。子のないボクなんかも、最期は片言の日本語に看とられる覚悟でいます。

 にもかかわらず、〈入管〉における渡航外来者、あるいは海外からの職業実習生などの扱いぶりを見ると、いつも問題をかかえていて、人権にかかわる事態も少なくないようだし。

 いま現在の現実と、これから将来にわたる見とおし、どちらも厳しいことをちっとも見据えていないのが、気がかりです。

 「新コロ」パンデミック後の、新時代を生き抜くうえで、気もちをどうしたらいいのか…を、このさい、たがいに忌憚のない気もちをぶつけあって議論しておかないとイケナイんじゃないだろうか?……
 外人客をアテにするんじゃなしに、人口減社会を無理なく生き抜く知恵をもつことこそが、日本にはもとめられている。

 そう思っているところです。