◎新型コロナウィルス「感染列島」に想う〈番外日記〉⑤3月9日(月)あらためて「ウイルス」だって生きものでアル / 生きのこるチエもあれば進化もする
-No.2361-
★2020年03月09日(月曜日)
★11.3.11フクシマから → 3287日
★ オリンピックTOKYOまで → 137日
★旧暦2月15日
(月齢14.5、月出17:08、月没05:49)
★〝桜〟開花まで積算600度追跡=8日まで476℃
◆「コロナウイルス」とは、何者か?
世をあげて、ざわざわ……
騒いでいるわりには、その正体(の輪郭にしても)さほど知られていないのではないだろか。
「ウイルス」というのは、ざっくり「ほかの生物の細胞を利用して自己を複製・増殖させる極く微小な感染性の生物」といっていい、でしょう。
「タンパク質の殻のなかに核酸をもっている」ので、タンパク質を溶かすアルコール消毒や石鹸手洗いが有効になるわけですよね。マスクなんかより、ずっと確実に!
ただ、細胞や細胞膜をもたず「自己増殖はしない」ことから「非生物」とされることもあるようですが、現実のその〝ありよう〟、〝感染〟の活動ぶりを見れば明らかに、ほかの生命体にとって、きわめて厄介な「微生物」に違いありません。
学問では、非細胞性生物群を扱う生物学の一分野「ウイルス学」に位置づけられています。
……………
ぼくが「ウイルスをナメてはいけない」と思う理由は、まさにその「〝微〟生物」であるからですし、高等生物といえども「〝微〟生物」には太刀打ちできないモノがある、からです。
しかも、同じ生物ですから「微生物」もまた進化する証拠に、ウイルスが「薬物耐性」を獲得する、ということがある。
これも「自然現象」とするムキがあるようですけれども……そうでしょうか。
ともあれ、前にも言ったことですが。
ウイルスという〝感染性〟の生物には、自身が生きるのこるための手段として、ヒトなど他の生物にとっては危険で迷惑な〝感染〟という手段があるのだ…とボクは考えます。
べつにヒトを襲う意図からではなしに、ただ、現に存在する〝ヒトという生きもの〟のもつ、優れた繁殖力と優位性に目をつけ、これに〝対抗〟あるいは〝勝ろう〟とするための進化、なのではないか……と。
オゴッテはいけない、ナメてはいけない、と思うのは、そのためです。
ヒトは素直に、自然界の一員である立場に従わなければ……
〝地球〟という惑星の〝乗りもの〟には、〝棲息環境〟という、かぎられたキャパシティ―が厳然としてあります。
地球上に生きる生命のひとつとしての人類には、〝自然災害〟ともうひとつ、〝ウイルス感染症〟という〝危難〟があることを、忘れちゃいけません。
……………
いまのボクたちは〈感染症の時代〉を生きている、自覚が必要です。
このたびの「新型コロナウイルス」にしても。
「季節性インフルエンザと同じか、あるいは少し強いくらいではないか。ただ注意すべきは、高齢者に肺炎の合併率が高いことだろう」とか、「これまでにあったコロナウイルスが原因の感染症、SARSやMERSとくらべれば、感染力は変わらないものの致死率は遥かに低いのだから」とする研究者の見解がありますが…さて、どうでしょう。
まだ、その「正体さえつかめてはいないのにアマい」んじゃないだろか。
たとえば、インフルエンザとの大きな違いは、ほとんどの人に、この新型ウイルスに対する〝免疫〟がなく、まだ〝確立した治療法〟もない事実。
感染した場合にできる治療は、「脱水をふせぐ補液」と「解熱剤の投与」など、かぎられた〝対症療法〟のみ。
〝免疫〟は「えられにくい」性質がある、との報告もあれば、新薬の開発には「早くて半年から2~3年」という報道もあって。
要は、まだまだ「病態」や「症例」や「治験」の数が少なすぎて、早い話しがいまはまだ、手探りの状態を出てはいない…ということです。
〝変異(進化)〟が進んでいるらしい、という報告もあります。
8日には新たに、山梨大附属病院の緊急記者会見で「国内で初めて新型コロナウイルスによる〝髄膜炎〟が確認された」との報告もありました。
直接の感染は肺ですが、心臓の細胞を壊死させたり、脳・肝臓・腎臓など、ほかのあらゆる臓器にも影響をおよぼすことも、知られてきました。
また、「新型コロナウイルス」には「偽陰性」や「偽陽性」が多い。つまり、いったん「陰性」になった人が、ふたたび感染して「陽性」になることも。
感染しても、「発症する人」と「発症しない人」があって、厄介なのは「発症しない人にも感染力はある」こと。
さらにまた、「L型」と「S型」の2種がある、との新たな情報など、わからないことだらけです。
もっと怖いのは…
香港では〈ヒトからイヌへ〉の感染が確認された、とのこと。ということは、これから先には〈イヌからヒト〉への感染もありうる、わけでしょう。
「治療」の方では、「抗ウイルス薬」とか「抗インフルエンザ薬」、あるいは「エボラ治療薬」から
「喘息薬」まで、「効果があった」とする治験報告がありますが。
結論は、「有効な科学的根拠が早く集まって、早く安全に使えるように」なるの待っている状況。
「子どもには感染しにくい」というのも事実ではなくて、ただ高齢になるほど「感染して重症化する」率が高い…という、ただそれだけが原点です。
政府の専門家会議はパニック対策(ニッポンはすでに軽いパニック状態デス)でしょう、「感染が確認された人の約80%が軽症、14%重症、6%が重篤」と説明。「若年層には重症例が少ない、けれども感染元にはなるので注意」を呼びかけていますが…。
パニックを終息させる(感染の終息はまだその先)ためには、〝素早く・有効〟な対策と公表しかありません。
……………
おしまいに、いま、
ぼくたち個人々々にできることは、「感染網の中断と最小化」しかありません。
具体的には
①換気のよくない空間での濃厚接触は断じて避け、人混みに入るときは念のためにマスクを。
②それよりもタイセツなのは、手の消毒や石鹸手洗い。そして
③極力、ナニか手を触れない(触れたアトは即、消毒・手洗い)、もちろん吾が顔にも。
※ボクが意識して試みた自らの体験によると、人はあきれるくらいナニゲなしにナニかに触るクセがあり、ナゼか、たいがいその後すぐに、吾が顔に触れている。フシギだ!
④要は、この際に心がけて、看護師クラスの注意と配慮を身につけておく。
以上デス