◎「新コロ〝濃霧〟」の道を照らすフォグランプ/ 点灯中!しばらくは〈模索の旅〉がつづきます ㉔「宿主」「やどぬし」「しゅくしゅ」
-No.2452-
★2020年06月08日(月曜日)
★11.3.11フクシマから → 3378日
★延期…オリンピック東京まで → 411日
★旧暦4月17日、居待月
(月齢16.4、月出21:29、月没06:22)
「宿主」。なんてヨミます?
ふつう「やどぬし」って、訓読みにしますよね。この方が自然だし、辞書の項目にもなってるし。
ところが、あくまでも学術用語では「しゅくしゅ」と、ナゼか音読み。
仏教用語みたいな拘〔こだわ〕りにも聞こえます。
いまだに専門用語群には、こうした一般用語と区別する向きが見られます、けど、もういい加減にしたら…どうです。
学術や専門が、それだけで偉く評価される時代では、すでにありません。
それはともかく
……………
まだまだ、正体ワカラナイことだらけの「新コロナウイルス」ですが。
寄生虫や菌類も含む彼らの生命活動は、寄生あるいは共生する「宿主=寄主」から始まるわけで、その出発点が「自然宿主」。
感染症の多くがコウモリを起源(自然宿主)にしていて、新コロナウイルスもそうではないか…といわれます。
それが、なにか他の動物(中間宿主)を経由してヒトに感染するらしい。
…のですが。
ざんねんながら、まだ、その中間宿主がナニモノかも。またヒトがさらに中間宿主になって他のナニモノかに感染〔うつ〕しているのかも、わかってはいないようです。
ただ、これだけは、ほぼマチガイないらしい。つまり、
コウモリは、その免疫の仕組みが他の哺乳類と違うわけではない、けれども。
①きわめて密集して(感染症が広がりやすい環境で)棲息。
②その結果、たくさんの感染症と共存できるようになり。
③さらには、餌を探して飛びまわることでさまざまな動物と接触、病原体を広げやすい。
ことが指摘されています。
これは、よく考える…までもなく明らかで。
とてもヒトの生きる環境と酷似している。
ただ、コウモリとヒトで違うのは、自然界での在りよう。
コウモリは、古くからずっと自然界に在って、さまざまなウイルスとも共存関係を築いてきたわけだけれども。対して、
いちどは自然界から離れたヒトは、その後、繁殖域を広げながら自然界を侵食、コウモリと接触するチャンスも増えたために、感染リスクも高くなった、というわけです。
つまり、ウイルスの立場からすれば、この世に繁殖して同属の数も多いヒトという存在は、またとない格好の感染対象であった…ということ。
専門家は指摘しています。
「コウモリがもっているウイルスを徹底的に調べあげ、なかからヒトに危険をおよぼしそうなものを見つけだして、備えればいい」
しかし、現実は、それさえ、まだコレカラ。
……………
ついしばらく昔までは、ドラキュラとセットで恐怖の存在だったコウモリ。
こんどは、ウイルスとタッグを組んで再登場…というわけデス。