どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

◎「日和見感染症」の真実を考える /       ぼくらが生きる〝新コロ〟後の〝新来〟社会(10) 

-No.2722
★2021年03月09日(火曜日)
★11.3.11フクシマから →3652日
★延期…オリンピック東京まで → 137
★旧暦1月26日(月齢25.3)
※次回は、3月12日(金)の予定です※




◆「日和見」なのは…どっち!?

 「日和見〔ひよりみ〕感染症
 最近になって読みなおした本に、(えっ…!?)と虚を衝かれる想いの記述がありました。前に読んだときには、たしか、とくに記憶にのこったところではなかったのです…けれども。
 そこには、ちゃぁんと黄色の蛍光ペンで注意の印が付いていたのですから、きっとコロッと忘れていたにちがいない。ハッと目の覚める思いでした。

 その本は、『安全な暮らし方事典』(日本消費者連盟編、緑風出版2000年7月)。
 暮らしと社会生活全般にわたる、日本庶民の健康と安全・安心をもとめて企画されたもので、各分野の専門家がそれぞれの項目について批判的に述べています。
 この本が出版された2000年は、「第3ミレニアム(~3000)」を迎えるにあたってあったさまざまなムーブメントのなかの、大量生産・大量消費社会への反省と、あるべき未来を展望しようとする、そんな流れのなかにありました。

 この本の第Ⅱ章「暮らしと健康-⑧予防接種」の項、冒頭で担当の藤井俊介さんが触れていたのが「日和見感染症」について、でした。
 素人のボクには、唐突。病原というデリケートなものに対する表現としては、まったくふさわしくない表現に思われ。「感染症」という目に見えないものに対する怖れとともに、いかにも〝不審〟な印象つよいものでしたが。
 読んでみれば、なるほど、奥深く秘められた本質の一端を、チラと垣間見た…感があって。いまある「新型コロナ・ウイルス」禍に疲弊し喘ぐ方々と、その想いを共有しておきたい気になりました。

 以下に、藤井さんの記事を同書から抜粋してみます(文責=浅生)。
 「日和見感染症」というのは、「天気がよい(健康な)ときは無害な菌が、雨(不健康)になると突然牙を向けてきて、症状が出てくる病気」。「私たちの体内には、さまざまな場所に、自分の体ではない「もの」を排除する働き、「免疫力」があるので、免疫力と病原菌の力関係で病気になったり、ならなかったりする」。
 「体内に病原菌が入って、感染しても、病気の症状が現れる人、軽く現れる人、まったく現れない人、とさまざま。個人の免疫力と病原体に感染する頻度などによって、こういった個人差が出る」。
 「個人の免疫力は、栄養状態、精神的安定などによって支配され、感染する頻度は、社会の衛生状態などによっても支配されるから、感染する恐ろしい病気の種類も、時代によって変化する」。

 「日和見感染症」については、調べてみたらネットの「Wikipedia」にも記述がありましたので。じつは、さほど珍奇な項目ではなく、ひょっとすると知らなかったのはボクだけ、だったりするのかも知れません…けれども。

 ここで明らかにされたのは、いずれにしても、なんらかの原因で「免疫機能が低下し、病原体とのバランスが崩れることで発症・発病する」ということ。
 そのうえで、「ヒトの(罹る)主な日和見感染症」として、①細菌性(レジオネラ肺炎など)、➁真菌性(カンジダ症など)、③ウイルス性(ヘルペスなど)、➃原虫性(トキソプラズマ症など)、があげられ。つまり、どちらかというと弱毒性の病原体に由来するもの、のようです。

 つまり、どうやら「新型コロナ・ウイルス」に直結することではない、らしい。
 …でもね。ぼくは思いました。
 ここでダイジなのは、感染症をおこす「病原体」と宿主である「ヒト」と、どちらが「日和見」だからイケナイのか…で。されば、いうまでもない。

 「ヒト」が「病原体」という手ごわい相手を見くびって、日和見をきめこんできたのが、イケナカッタ。
 いたずらに「病原体」を畏れるより先に、「吾が身」の「免疫力」を高めておくこと、であった。
 「三密を避ける」それもダイジには違いないけれど、それよりも先ず「自身にしかわからない身体の調子を整えておくこと…。
 
 「日和見」というのは、むかし江戸の頃、船乗りたちの言葉で「天候観察(観天望気)」、つまり帆船時代の「日和見」はだいじな智慧だったわけです。
 けれども、それが後世「主義」なったときには、本義を離れて堕落。「自主的に判断・行動するのではなく、ただ形勢を見て有利な方に追従しよう」とする、考え方の・態度をあらわすことになりました。
 つまり、ぼくたちはいまこそ、本来あるべき姿のヒトに立ち返って、免疫力を実装した真の「日和見人」になること!

◆ステルス疲労

 いま「ステルス疲労」ということが、言われています。
 「自覚のない疲労」です。「不安」と「我慢」と「環境の変化」が原因でおこる「隠れストレス疲労」といっていいでしょう。

 こればかりは、究極、誰よりも「吾を知る吾」が、みずから心して整えるしかありません。身も心も…心身ともに…と言いますが、身体がシッカリしないと心(精神)はついてきてくれません。
 ・保養の食事
 ・快眠と快便
 ・適当な運動
 ※以上3つ合わせて免疫力アップ

 じつを言うと、ぼくも。
 年末の「緊急事態宣言」からこっち、年明け1~2月はてんで「シャキッ!」としませんでした。もともとが寒がりで「冬は巣ごもり」宣言してる…にしてもヒドすぎました。

 春を前に、腹をさすりながら体重計を睨んでいるところ、デス!