◎「新コロ〝濃霧〟」の道を照らすフォグランプ/ 点灯中!しばらくは〈模索の旅〉がつづきます ⑬「緊急事態宣言」の継続と解除と
-No.2430
★2020年05月17日(日曜日)
★11.3.11フクシマから → 3356日
★延期…オリンピック東京まで → 433日
★旧暦4月25日
(月齢24.0、月出02:00、月没13:31)
◆すでに緩んでしまった首都東京の「自粛」気分
この週末に近い14日(木)、政府から「緊急事態宣言(4月7日発出、17日全国規模に拡大)」の今後の対処についての見解と発表があり、安倍首相の記者会見があった。
(ま…これは、諸情勢からして万〔ばん〕やむをえない、のかも知れないが。どうしてだろう、緊張感はほとんど感じられない…のが、なんとも不思議だ)
記者会見はすべて型どおり、いつものように説得力とぼしく、(それで…ほんとにダイジョブなのかぃ、とくに医療体制はょ)が正直な感想だった。
なぜか…
じつは、前日の13日(水)と14日(木)の2日間。
ぼくは、製本の用紙を調達に、都心に出かけたのだ、けれど。
1日ですませる心算が、2日になったのは、一部の用紙が在庫を確認するにとどまり(店頭にはなく)、しかたなく取り寄せ。翌日、受け取りに行くことになったからだった。
「新コロ」渦中、世の買い物事情は、ますますもって、〈通販〉指向にかたむいてきたようだ…けれど。
たとえば、このたびの「用紙」のように、質・色・手触りから光沢・雰囲気まで、微妙な嗜好に依るもの、造形・創作などにかかわる場合には、キメの選択は五感(実感)で判断するほかにない。
赴いた店は一ツ橋、神田錦町の「竹尾 見本帖本店」。
多くのプロ、愛好家が品定めに訪れる。
平日の13~16時にかぎっての〈自粛〉営業、事前にたしかめて出かけた。
1日目。
往路は、わが家のある町田から、バスで田園都市線「長津田」駅に出、地下鉄/半蔵門線直通の電車、「神保町」駅で下車。あとは徒歩。
復路は、「神保町」に戻って都営新宿線、「新宿」駅からは小田急ロマンスカーに乗り換えて、町田まで。
2日目。
往路は、前日と同じ「神保町」で地下鉄を東西線に乗り換えて1駅、「竹橋」駅で降りた後は徒歩。
帰路は「竹橋」駅から、地下鉄/東西線と新宿線を乗り継ぎ、「新宿」からは昨日と同じ小田急線ロマンスカー。
ご覧の写真は、上左から。
半蔵門線車内、神田錦町/明大通り、神保町の喫茶店「さぼぅる」休業中、新宿駅南口(バスタ前)の人通り、小田急線ロマンスカー車内。
◆〈おおっぴら〉にはできないけれど、抑えきれない〈ウキウキ〉
両日とも、空は晴れて、春たけなわの昼さがり……
ぼくの通行した範囲は、けして「繁華街」とはいえない。
都心でも、まぁまぁ、落ち着きのある方の街への往復だった、けれども。
そして、たしかに混雑のない車内は楽に座れ、どこも人通りは比較的、少なかったのだ、けれども。
どう言えばいいのだろう、どこかに胡乱な〔うろん〕なモノが潜み隠れていそうな雰囲気、かえって薄気味がわるくて。
ふと、そこらの横丁から、不意に
「えぇじゃないか、えぇじゃないか…えぇじゃないか」
「御蔭参〔おかげまい〕り」の一団でも躍り出てきそうな気配に充ちて、感じられた。
このたび、「非常事態宣言」の〝解除〟(ほんとなら〝緩和〟であるべきだろう)を認められたのは、「特定警戒」指定の8都道府県を除く、39県なのだった、が。
東京でも、すでに「解除」(「緩和」)は織り込み済み。
21日にも、ふたたび見直しが予定されている、まさに(そのとき!)を待ち焦がれている…のはマチガイなかった。
ただ、こんな風潮に〝懐疑的〟な良識派と、それを鼻で嗤う無自覚派の、二極分裂が町を支配している…ことも、またタシカで。
楽観派の知識人は、「清潔志向」の国民性が「感染爆発」を結果、抑えこむだろうと予測する…が。
ぼくは、この〝ガマンの効かなくなった〟いまの民情と、みずからの〝淋しさ(ほんとの孤独なんかじゃない)〟を他の人への〝偏見と差別〟に、易々と転嫁して恥じない状況は危うい、と思っている。
これから高温多湿の季節(ただし南半球では逆)になれば、低温低湿を好むらしいウイルスの性格?からして、いったんはオトナシくなるだろうと予測される感染症の広がり。
しかし、この秋・冬には、変異・成長を遂げたウイルスによる、より強い感染が予想される…という。
その夏の間に、次の第2波に備える医療設備の徹底的な拡充がもとめられるわけだ、が。
いまの政府・政権に、はたして、その本気、その能力があるのか?
ぼくのビンカン肌は、早くもブルッと〝梅雨寒〟の予感……