どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

◎ほんとうに! コレでいいのか…〈都知事選〉

-No.2478-
★2020年07月04日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 3404日
★延期…オリンピック東京まで → 385日
★旧暦5月14日、宵待月・小望月
(月齢12.9、月出18:17、月没03:13)





★東京都現職知事の〝凍りついた〟「小池語録」★

 都知事選も最終盤。
 ぼくに解〔げ〕せないのは、
 どこの選挙情報をみても、現役知事の優勢はうごかない、らしいこと。

 どこも、差し障りがあるから、けっして、コトバでそうは言わないけれども「再選まちがいなし」の情勢、というのだ…けれど。
 これがワカラナイ。

 対抗馬がない、わけじゃない。が
 こっちが、また、割れていて。
 こんどこそ、一緒になって闘ってこそイイ勝負にもってけるのに、それができない。
 政策では、宇都宮健児に安定感があるけれど…
 発信力なら、山本太郎に迫力があるけれど…
 どちらにも一発逆転の決定打は期待できそうにないし。

 支援する野党間で、始めから2位争い「向こうには負けるな」じゃ、どうにもならない。
 おまさんたち、選挙民にそっぽ向いて、どこ見とんじゃい。だが

 それにしても、これはマズイ、これはヒドすぎる。
 モヤモヤ感に困惑するばかりの都民、有権者には、せめて批判の「無効票」でもいいから、「いい加減にしろ」叱責意思の一矢(1票)で報いたい。

  ……………
 
 このことの背景には、現職小池知事の「新コロ」対策を、「まぁまぁ…評価できる」とする人が多数ある事情がおおきいようだ、けれど。
 それって、例によって「ほかよりヨサそうだから」という消極的選択じゃないのか。ついでに、しかも「安倍政権にくらべれば…」なんて、とんでもなく間違った判断によっているとしたら、いいかげんにしてもらいたい。

  ……………

 なぜなら
 小池都政の、この4年間とは、どんなものだったのか? 

 要約すれば
 耳ざわりのいい横文字コトバで実態をつつみ隠すことでしかなかった。
 「小池語録」とやらのケムに巻く戦略は、すっかりマスコミにも浸透。
 たしかに(お上手)…(うまいね)…とは思う。切れ味もある。
 
 とくに出身母体の自民党、固陋派なんぞはいうまでもない、ことにも現政権・安倍晋三のあまりにも拙〔つたな〕すぎる言辞にくらべたときには、パッと打ち上げ花火の如く…。
 ついでにこれは、カビの生えた既成野党連にも同じことが言えて、てんで相手になんか、なりゃしない。

  ……………

 しかし、それでいいのか?
 「ステイ・ホーム」「ソーシャル・ディスタンス」あたりから始まった「新コロ」パンデミック場面では、(カッコつけちゃって)でも(お上手)だったんだけれども。
 「東京アラート」「ウィズ・コロナ」になってくると、さすがにゴマかし催眠術のイヤラシさ、プンプン鼻についてきて、もはやハッキリ吐き気もの。

 きわめつけは「ネクスト・ユニコーンを生み育てる東京」とおいでなすった。
 「ユニコーン」とは、伝説の一角獣に縁付けられた「超有望な未上場ベンチャー企業」のこと(かつてのフェイスブック社とかツイッター社とか)で。評価額10億ドル(約1250億円)以上のベンチャー企業を言うそうだ…が。
 それと、いま現在の「新コロ」東京と、どういう関係があるのか?

 唐突、荒唐無稽にすぎるし、説明不足で意味不明。
 (気がつけば、いつものことながら……)だ。

  ……………

 しからば
 この小池都知事の本質はナニか…といえば。
 2017年、「都民ファーストの会」で都議選に勝った(このへんアメリカのトランプ政権像にダブって見える)後、「希望の党」で国政選挙に打って出て惨敗。
 そのときに吐いた「排除します」の一言で、大衆のノックアウト・パンチを喰らい。後で反省しきりだった…というが、心底、悔い改めたわけではなく。
 はっきりいえば「愛」なんかクソ喰らえ、なにがなんでもアタシは初の女性総理をめざしますよ…ソレがコノ人の本質である。

 政治家らしい、といえばたしかに…しかし、それは昔タイプの男性優位社会で負けないキャリアにすぎない。

  ……………

 たとえばの話し
 「新コロ」対策として休業補償に金をドンと出したという、けれど。
 それは東京都というメガ・シティー(巨大都市)ゆえに積み重ね得た財産から出しただけだし、もとは都民の税金をチト払い戻したにすぎないし。
 その証拠には、後はタマ(金も智慧も)がつづかない。

 「新コロ」感染をなんとか喰いとめようとする、のではなしに、運よく風向きが変わってくれるのを、ひたすら待つだけ。
 「手がない」わけじゃない、「出せない」か「出すのがコワイ」だけ。
 「失敗」だけは、「できない」、「したくない」、それだけダ。

 そもそも
 「新コロ」の感染、市中への広がり出しにも敏感になれなかったのは、オリンピック開催ムードに水を差されたくなかったからだし。
 オリンピックが1年延期と決まってからも、「新コロ」対策に思いきった手をうつことができなかったのは、開催延期にともなう追加費用のことが頭から離れなかったからだし、もうひとつには、すぐ夏に控える(こんどの)都知事選再選出馬か、安倍の後釜ねらって国政に戻るか、悩ましかったこともあったろう。

 いずれにしても
 あくまでも、失点を最小限にとどめたかったからで、都民の命を最優先に考えてのことではなかった
 この人のスタンスはずっと、そればっかり。

 したがって…
 「新コロ」対策の現場に、やむをえず立たされることになると、みごとに政府に下駄を預ける作戦に出て。
 本質、目だちたがり屋のヒトが…。
 そうなればホント、呆れるくらいキレイに手の平返して、みずからは手傷を追わない作戦に徹しながら、親分(元締)、自民党のごキゲンを損なわないようにして、うまいことやり過ごして見せた(このへんはホントにお上手…おみごと…)。
 その間は、得意のキャッチ・コピー作戦「三密」などで、ちゃっかり点数を稼いできた。

 そうして
 「東京アラート」がムードづくりにすぎなかったように、それを終了させるあたりから、あとはもう、ひたすら都知事再選をはたすまでのムード作戦
 無理にもおしきって勝ってしまえば、こっちのもの。また別の作戦は、きっとみごとに捻り出して見せよう心算…に違いない。
 (テッテイ的に都民を、国民を、見くびってござる)

 「ウィズ・コロナ」のムード作戦、綻〔ほころ〕びかけたアラート後の感染再拡大にも、ひたすら冷静を装う姿…まるで忍法〝霧隠〟の術。
 6月30日に打ち出された「モニタリング(監視)新指標」にも、肝心の具体的な数値目標がない。
 「臨時(初めは〝緊急〟だったが慌ててヒッコメた)記者会見」で示されたのは「感染拡大要警戒」だけ。
 つまり、どう「総合的に判断する」と言い訳したところで〝言い逃れ〟の余地をのこしていることに変わりはなく。

 (選挙に勝つまで、もう少し待ってよ「新コロ」さん!)
 ひたすら祈りの境地…というところか。

 そうこうするうちに、7月2日。
 ついに、新規感染者数が100人を超え(107人)。
 つづいて3日には120人超(124人)。

 しかし、まだ…
 これを「第1波の燃え残り」とする見方があり。また、「第2波が始まったら、こんなものではすまないだろう」との観測もある、が。
 いずれにしても、まだまだ吾々は、都知事候補を含めて…現政権・与党・野党もひっくるめて…まだまだ「新コロ」を甘く見ているのはマチガイない。

  ……………

 「新コロ」パンデミックが始まってから、アレコレ言われてきたなかで。
 感染を抑えながら、経済をまわす舵とりに必須なこと、それは…
 「PCRなどの検査を徹底して〝感染者〟と〝非感染者〟+〝治癒者〟を峻別、〝感染者〟は隔離して、のこった者で経済活動に励んでいくこと」
 経済活動に励める(働いていい)者には「安心のお墨付き」が与えられること。
 ほかには、ない。これだけは明らか。

 「新宿だ」の「池袋だ」の、また「夜の街だ」「濃厚接触関係だ」と、局地戦のごとくにコトの核心を紛らわしちゃいけない。
 騙されちゃイケナイ!

 逼迫〔ひっぱく〕「医療の現場」も心配、受け入れ態勢は破綻しないか?
 「PCR検査」ができる人材がたりない、ばかりじゃなくて、カネを出しても買えない「試薬」がたりない…心配も消えない。
 (これら重要な情報を公開できない理由はナンなのか?)

  ……………

 にもかかわらず、現職知事で再選を目指す人には、そんな覚悟につながるナニモノもナイのが、ザンネンながら厳しい現実。しかし

 もっとたいせつなのは…
 それが、はたして
 都民、有権者にはどう映っているのか?
 オリンピックどころじゃない、この国の首都は? 未来は? どうなる?
 そっちのほうがはるかにコワイ……