どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

◎新型コロナウィルス「感染列島」に想う〈番外日記〉⑤3月7日(土)オリンピック〝無観客〟で開催も!?

-No.2359-
★2020年03月07日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 3285日
★ オリンピックTOKYOまで →  139日
★旧暦2月13日
(月齢12.5、月出14:43、月没04:20)
★〝桜〟開花まで積算600度追跡=6日まで456℃






◆〝感染〟いよいよ本格化…

 
 きのう6日、はじめて…ついに、国内での新たな感染確認者数、1日に67人という数多〔あまた〕になった。
 同じ日、世界では感染者の数、集計で10万人を突破。
 WHO(世界保健機関)は、これをうけ、各国に対して「ただ座して沈静化を待つのではなしに、積極的にいまできる対策を」と呼びかけた。

 そんな緊急事態にもかかわらず、安倍政権は、いまだにメンツに(民主党政権時代にできた〝特別措置法〟なんかじゃヤッテラレナイから、改正したいと…)こだわったり、いまだに事態の深刻さが認識できてはいないらしく、いまできる対策を急ぐ気配さえ希薄だ。
 

◆〝現代オリンピック〟って、そんなもんじゃないの…

 冷やかしや皮肉なんぞではなしに、正真正銘に、〝後手…後手…〟を踏みながら、前ぶれも段取りもナシに〝不意打ち〟発表をつづける日本国政府
 信号だって、「赤」の前には「黄」が点くことになっているのに……

 「理性なき唐突の国ニッポン」の悪しき印象づけを、みずから買って出てしまっていることにも、どうやら気がついてはいないらしい。

 それでなくても、こんどの新型コロナウイルス感染拡大騒ぎで、いまだに欧米諸国間には、理由〔ゆえ〕なきアジア蔑視が存在しつづける理不尽、明らかになったばかりだというのに、それを追認することにもなりかねない態度は、ホントに情けない。

 これまで、みっともないくらいアメリカべったりに擦り寄ってきたって、そのアメリカがいちばんに汚染国ニッポンを見放すかも知れない、事態なのだ。

 そんな日本政府の〝挙動の軽さ〟、はからずも露呈したのが、北海道(北見市中富良野町)住民へのマスク(なんと1人たった7枚)の優先配布。しかも、それ
 ときあたかも、医療機関の深刻なマスク不足が伝えられているときに、である。

 理由は明らか。
 ある自治体行政の、みごとに鮮やかな手際が光ったから、にほかならない。
 その自治体が、ほかでもない北海道。
 国と同じく、初動の対応には誤って後手を踏んだものの、その後は、綿密な考察・検証で一気に挽回。国に先んじて「小・中学校の一斉休校」策をうちだし(2月26日)、つづいて「緊急事態宣言」を発し(29日)て、道民だけではない、広く国民の信頼感を獲得して見せたのが、38歳の若き北海道知事(鈴木直道元夕張市長)

 安倍総理の目には、羨ましいほど輝いて見えたにちがいない。
 きっと(嗚呼、あやかりたいものだ)…と、このへんは呆れるくらい素直で。
 「天っ晴れ誉めてとらそう」というわけである。
 このとき、ほかのことは一切アタマになかったろう。

  ……………

 この夏の〝オリンピック開催があぶない〟かも知れない気は、ウイルス感染の水際阻止に失敗した頃からしていたけれど。
 その〝幻像〟のようであったものが、ぐいぐいとハッキリ&クッキリしだしたのが、まさに、この後につづく社会現象のかずかずであった。

  …………… 

 ギリシャでのオリンピック聖火「採火式」行事は、引き継ぎ式典もふくめて簡素・縮小化がきまり。

 高校野球、〈春の甲子園無観客試合〉で開催の方向、と発表され(確定ではなく…今後の情勢によっては中止もありうる)た。さきに、プロ野球オープン戦の無観客試合が発表されたときより、はるかに衝撃は大きかった。

 つづいてオリンピック開催都市東京都からは、春恒例「お花見」(3月14日開花の予想)の〈宴会自粛〉の要望が出された。
 無事オリンピック開催に漕ぎつけるためにはヤムヲエナイ措置なのであろうが、ムードはひたすらアキラメ彩〔いろ〕が濃い。

 これより前に
 政府諮問の「専門家会議」から、政府の説明不足を補うカタチで、あらためて「感染拡大を防ぐ目的の要請」がアピールされたが、その内容がまた、若者をターゲットに自粛を(強く)もとめるものだったから、反発を呼ぶだけにおわった。

 どうにも、サマにならない。

 たとえば若者
 「遊びをせんとや生まれけん」子ども時代をすごし、育った若者世代は、奔放不羈〔ほんぽうふき=束縛されず思いのまま〕なのがいわば特権みたいなもの。それが堅固なオトナ世界への突破口ともいえる。
 そこは同時に、〈孤独と不安〉の世界でもある。
 
 人皆、こんな若者世代を潜り抜けてきた、のではなかったか。
 …であれば、首相は彼ら若者たちに向けてこそ、丁寧にコトをワケて親しく語り、説くべきであった。
 が、それさえもデキなかった。

 「無政府状態」じゃないか。
 とさえ、言いたくなるところ、だが。

 そんなふうに思うのはボクだけか…と思ったら、ちがった。
 諸外国にはすでに、「いまの日本は新型コロナウイルスをコントロールできない一種の無政府状態」との認識、まださすがに声高ではないけれども、かなりキビシい評価があるらしい。

  …………… 

 IOC(国際オリンピック委員会)は、3月3日から開かれた会議で、「予定どおりの開催」を確認した、とのことだが……
 バッハ会長は、記者会見で「不安要素」を指摘する質問には一切こたえない手に出たけれど。
 それは「大丈夫」という自信からくるもではなく、逆に、いまは火の粉を消しておくほかに手がない、〝背水の陣〟の印象を深くした。

 いずれにしても、結論は5月頃になるだろう。
 そのときになって、感染の広がりと対処・対策の効とを天秤にかけ、どっちが勝っているかで決まる。
 いまの情勢でいけば、6:4~7:3で開催不利かと思われる。

 ひと月か、秋までか、あるいは1年後に〝延期〟か。
 いや……
 そんな半端なことでは、済む筈がない。
 
 オリンピックは中止になるか?
 しからば、オリンピック競技の「無観客開催」もアリではないか。
 (現にWHOではすでに、無観客開催にした場合の影響を検討している)

 なにしろ巨費のかかる〝現代オリンピック〟では、実質的な〝元締め〟はIOCではなく、あくまでもスポンサーである。
 彼らが開催効果に疑問符をうって「ノー」といえば、オシマイだ。
 
 開催中止は過去にもあったが、それは〝大戦〟があったからだ…とするむきもあるようだ、けれど。
 オリンピック中止の脅威、〝むかしは戦争いまは感染症ともいえる。
 IOCにだって、今大会を間近にする頃になって急遽、マラソン競歩競技の会場を札幌に移転を命じる暴挙に出た、記憶に新しい過去がある。
 (その札幌もウイルス感染地、マラソン競歩の開催地、再度移転もありか!)
 〝中止にする〟となれば、それはそれで躊躇なく決断するに違いない。

 中止でなくとも、選手派遣を回避する国が現れれば、それが大国であればあるほど影響甚大、ほとんど〝片肺〟状態になってしまうにちがいない。

 けれども、しかし
 諸々の情勢を考慮すれば、できれば「開催」するにこしたことはなく。
 その場合、万が一の状況によっては「無観客開催」もある、のではないか。
 競技は中継放送すれば成り立ち、かぎられた屋外競技に、徹底してウイルス対策&防備の人員配置をすれば、なんとかなるだろう。

 時機からいえば、後の「パラ大会」の方がわずかに有利ではある、が。
 いまの情勢でいけば、ざんねんながら「パラ」は、「オリ」に追随するカタチで成り立っており、「パラ」だけでの開催には無理がある、のではないか。

 じつは……
 「オリ・チケ」には振られっぱなしで、やっと「パラ・チケ」の方をなんとか獲得できたボクにとっても、痛い…口惜しい…ことではあるのだ、けれども……

  …………… 

 そうならないためには、日本の政府に、迅速で丁寧な広範な諸施策、これこそが現代の「安全保障」という、実効がもとめられる。

 このたび新型コロウイルス感染が広がり始めてから、多くの専門家コメンテーターが登場したなかで、テレビ朝日羽鳥慎一モーニングショー」(5ch、月~金8時~)で、連日登場中の岡田春江さん(白鴎大学教授、元国立感染症研究所研究員)、そして大谷義夫さん(呼吸器科・アレルギー科、池袋大谷クリニック院長)のコンビに、親身で抜群の発信力があってイイ!
 とくに岡田さんの、政府に厳しいトットと(グズグズしないで)やってほしい」尻叩き発言、いうことなし。
 このことを、とくに付記しておきたい。