どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

◎「新コロ〝濃霧〟」の道を照らすフォグランプ/  点灯中!…しばらくは〈模索の旅〉がつづきます  ⑦マスク消えたまま…

-No.2417-
★2020年05月04日(月曜日、みどりの日
★11.3.11フクシマから → 3343日
★延期…オリンピック東京まで → 446日
★旧暦4月12日
(月齢11.0、月出14:43、月入02:52)




◆つい今年の1~2月頃までは…

 いま想えば、まだ〈マスクの有効性〉が話題になっていた。
 それが、またたく間に「ナイよりはアッタほうがいい」風向きになったのは、「ウツされた者は、次はウツス側にまわる」必然が意識に浸透したからで。

 社会的なルール順守というよりは、「いつ他者から非難されることになるかも知れない」(これに〝同調圧力〟というヤッカイも加わる)了見の狭い国民感情への怖れがあったこと、疑いなく…哀しい。
 ヒトという哺乳動物界の〝奇跡〟は、別に、プレッシャーに傷つきやすく、この負荷から逃れるために他者を排除・攻撃するという、みずからが生み育てた文化・文明に恥ずべき不寛容の性質を、つねに背負っている。

 とまれ、先を争っての〈マスク争奪戦〉がはじまると、たちまち正規ルートの店頭から〈マスク〉は忽然と姿を消し。〈消毒液〉も後を追って消えた。

 わが家でも、ちょっと慌てさせられた。というのも
 じつは、わが家にも〈災害用備蓄〉の習慣があって、消費期限に応じて使ったモノは買い足していく〈ローリング・ストック〉体制にはなっていたのだ、けれども。
 〈備蓄用のコーナー〉を確かめると、マスクの数が(長期戦の備えには)足りないことがワカッタからだ。

 このさい言い訳しておけば、花粉症に悩むかみさんにはマスクをする習慣があったけれど、ボクの方には、ふだんは無用のマスクはしない習慣があった。
 ただし、用意しておいたマスクは、いずれも「N95]や「サージカル」医療用および防塵用の「高機能性」品。これ1枚を数日、使いまわして凌いでいる。
 (マスク常備ストックの心得は、この騒ぎが終息に近づいてから、また、備蓄専用コーナーの作り方については、後日、お伝えする予定

 なにしろ、こうして
 かつての〈トイレットペーパー買い占め騒動〉、〝燎原の火〟はオソロシイ勢いで列島を焼き尽くし。あれから2ヶ月をすぎても、正規ルートの店頭からは「マスク」悉〔ことごと〕く姿を消したままの、国民は懐疑(ドウシテッ!)と不安(ドコイッタ!)な真っ只中にある始末。
 この〈社会不安〉というやつが、なによりイケナイ。

◆マスクはどこへ行った!?

 ぼくも、アレやコレやの原因を考えてはみた…のだけれど、ザンネンまったくの五里霧中。
 最終的には事実として、「こっちには出まわってきましたから、追っかけそちらの方にも…」といった情報すらナイことで、できにくい「マスクなし」現象のナットクを無理にもするしかナイ。

 政府は、早々に業界に対して〈設備資金援助付き増産要請〉を行い。業界サイドからもこれに応じる動きがあったけれども、これもまた、なかなか目に見えた実効は上がってこない。
 緊急事態の対処策として、異業種からの応援もあったけれど…。

 たとえば、せっかく品物はデキたのに、販売面でつまづき、もたつくシャープの「マスク」。結局は「申し込み・抽選」にたどりついた販売は、今後の推移に注目するとして。4月2日に受け付けた初回販売の申し込み数、約470万件という膨大な数に、ただただ圧倒されるばかり。

◆だれも欲しがらない「アベノマスク」

 政府も、この〈マスク不明〉、状況把握さえできない事態には、さすがに慌て、焦ったと見える。

 安倍さんという〈場あたり得意〉な方は、自身でも吐くコトバに説得力がないことを認めているのだろう。ふだんから、批判の多い国内にいることをなるべく避け、〈外遊に活路〉をみいだしてきた、わけだが。
 いまの〈新型コロナ・パンデミック〉禍にあっては、国を逃げ出すこともできなくなった。
 
 さすがに、誰かさんには、事前に相談はしたのだろう、けれど。相談相手選びにも齟齬があったらしい。
 「全国民、1世帯に2枚づつ配布」のマスクを、自らも付けて見せたが、「鼻を覆えば顎から外れる」サイズ不適合は明らか。(成人男性には使えない)と知れたから、はじめからわが家では、届いたら介護施設に寄付するつもりでいた。
 (女性や子どもたち用になら使ってもらえるかもしれない)

 ところが
 それすらなかなか届かない…と思っていたら、〈汚れ〉など不良品の苦情が殺到して交換騒ぎ、ついには未配布のマスクは全品いったん回収・検品しなおすことになった、という。
 この回収措置マスクには、「福祉施設および妊婦用」のものも含まれている…のには、もはや呆れた口がふさがらなかった…。

 この政権「窮余の策」アベノマスク、納入を請け負った3社の内2社は「全国マスク工業会会員」であり、のこる1社も縫製業と、いずれも専門業者であった。
 ただ、縫製業(自社工場生産)の1社を除けば国内調達はできずに、海外製品を輸入するほかなく、ふだんなら厳生におこなわれるはずの〈品質検査〉が杜撰、〈中途半端〉ということだった、らしい。

 くれぐれと、オソマツな厚生労働環境。
 マッコト、〝国民〟不安だらけな〈安全保障〉の国ではアル。

 そんななか…

◆「手づくりマスク」コンクール、やろうぜ!

 わが家では、かみさんが「布マスク」づくりをはじめた。
 もとはキャリア・ウーマンだった、かみさん、本格裁縫が得意とは言いかねる、けれども。彼女には、ぼくと同じ手づくり志向があり、帽子づくりにハマったりもしたくらいだから、素養がなくはないし、ミシンぐらいは操れる。

 その頃、新聞の文化欄に掲載された「手づくりマスク」の図面に従って試作してみたら、男のボクには小さい、まさに、(立体型ながら)あのアベノマスクができた。

 ちなみに、そこで気になったので、「マスク」の規格を調べてみたら。
 JISにも、「マスク工業会」にもサイズのキマリはなくて、規格は専ら、どこまで微小な粒子をとらえられるか、の「機能性」に絞られていた。
 トウゼンではある…。

 「一般用」「女性・子ども用」のサイズ別は、形体タイプとメーカーそれぞれの工夫によっている、とみえる。

 それから、世の動向に注意してみると、仲間うちにもメーカー顔負けのマスクを作る女性があったり、近所にもまた、ママやお婆ちゃんの手づくりらしい、色・柄しゃれたマスクをした子が、けっこう目立った。

 そうだ!
 いまさら政府としては、アベノマスク配りを止めるわけにもいくまい…が。
 現実社会を見れば、政府は「手づくりマスク」を奨励、いくつかの見本パターンと材料を無償提供した方が、遥かに実効があり、予算も少なくて済んだに違いない。

 いや! 
 これからもつづく「ウイルスとの共存(これは戦争ではないからアエて〝戦い〟とはいわない)」避けられない将来を考えれば…。

 「手づくりマスク」コンクールなんか、「外出自粛」のいまのご時世にもマッチして、イイね、これはイケルかも知れない。
 表彰は、グローバルなメディア・ミックスでやればいい。

  ……………

※上掲フォト…(左)が女性用(右)が男性用、わが家(かみさん)製の「立体型・手づくり布マスク」。実用場面、人気の多い街中など、より注意の必要な外出時には、下に「サージカル・マスク」をして、その上からこの布マスクを装着。
※「サージカル・マスク」は使用状況に応じて3~5日間使用後は廃棄。手づくり「布マスク」の方は手洗い&乾燥で繰り返し使用。
※なお、立体型の場合は、鼻とアゴを覆うカタチに、ふくらみの部分は個別に調整するのが理想的(顔かたちは千差万別なので…)。