◎新型コロナウィルス「感染列島」に想う〈番外日記〉④3月3日(火)安倍さん不意うち発言の〝影武者〟
-No.2355-
★2020年03月03日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 3281日
★ オリンピックTOKYOまで → 143日
★旧暦2月9日、上弦の月・半月
(月齢8.5、月出10:53、月没00:32)
★〝桜〟開花まで積算600度追跡=2日まで405℃
※「ひな祭り」が、このウイルス感染さわぎで、すっかり影が薄くなった気がします。
◆安倍首相、パフォーマンス発言の〝影武者〟
安倍首相が、不意に「クラスター感染」なるコトバを吐いた(…としか思えなかった)とき。
ぼくは…ドッキリ!…のあとに、ムカムカと吐き気をもよおしました。
性めだちたがり屋、ハッタリかませ好きの、この方。きっと
ご本人としては、「個から個への感染、より深刻な、集団から集団への感染」と言いたかったのでしょうが。
この方は、もともとが〈言葉〉や〈表現の仕方〉について、〈疎い〉か〈無関心〉、その〈対効果〉についても〈鈍感〉、それはハッキリしてます、けれど。
ぼくはすぐに、あの「クラスター爆弾」を想い出してしまいましたし、同じ想いの方がほかにも少なくなかったはずです。
「クラスター爆弾」は、アメリカのベトナム戦争などで使われ悪名高かった殺戮兵器で、「容器となる大型の弾体のなかに複数の子弾を搭載した爆弾」のこと。
さきの大戦で、アメリカ軍が日本各地に無差別爆撃の弾雨を降らせた「焼夷爆弾」とも、本質的な仕掛けに差異はない。
そんな語感にも頓着なしに、平然と「クラスター」と言ってのける無神経は、しかし、酷〔ひど〕すぎる。
しかも、NHKはじめマスコミの何社かが、この政府用語を鵜呑みにして垂れ流しているのですから、コマッタものです。
べつに「集団(的)感染」でいいじゃないか。
マスコミの「新語づくり」癖も、いい加減にしてほしい!
……………
あらためて思うに、安倍さんという人は、智的かどうかは別にして(とてもそんなふうには思えないけれど…)、まぁ…ええとこの育ちにはちがいなく。
それなりの高い教育を施されて育ったはずなのだから、コマッタものだし。
それにしても、見世物小屋の親方みたいに、たいした先の見透しもなしに、口さき景気のいいアドバルーンばっかり、ぶちあげておいて。
その先や、具体策に切り込まれると、シドロモドロに〈言い逃れ〉たり、仕方なく〈後退〉を繰り返しす。巻き込まれたり、付き合わされる周りも楽じゃないはずなのだが、表だって愚痴や文句も言う者も少ないのは、人徳というより、よほど鼻薬の効きがいい、としか思えない。
首相が、得意のドヤ顔で演じる「リーダーシップ」像の中身があまりに見え透いているもんだから、国会審議ともなれば「ほころび」が目だってくるのは、どうしようもない。
……………
こんな状況に、内心ヒヤヒヤしている人が、役人(官僚)たちのほかにも、これまたトウゼンあるはずなのだ。
もちろん、それは、閣僚でも党の良識派でもない。
つまり、現代の〝影武者〟である。
影武者といっても現代のそれは、容姿の似た(あるいは似せた)人がそっくりの〝影かたち〟になるわけだはなく、芝居のプロンプターのように言動をコーチング、あるいはアドバイスする。
首相のブレーンとしては、まず「補佐官」があり、これには相談役(ブレーントラスト)としての「内閣参謀」が含まれるが、安倍さんの場合は得意の〈お友だちづくり〉の範囲を出てはいないようで。
もっと重要な役どころには、演説などの下原稿をつくる、いわゆる〝スピーチライター〟と呼ばれる方がいる。日経ビジネスの元記者T氏のことだが、選挙戦などイメージ戦略やウケのよさそうなネーミングづくりには、また別の〝影武者〟のいそうな気がする。
安倍さんのこれまでの造語・用語が、どこまで独自の思いこみによるものなのか、あるいは〝ネーミング・ブレーン〟が捻りだしたモノかは知らない…けれど。
結果、これまでの作戦はコモンセンスに欠けて、少なくとも成功とは、とても言えない。
人頼みにするのなら、もちっと、まともな〝影武者〟に代えるか。
いまからでも〝宰相〟の器になりたければ、(お友だちのヨイショではない、耳の痛い)まわりの意見も傾聴して、もっと時間をかけ、よくよく自分の頭で考えてみてからにしてほしいものだ。