◎免疫力アップの出汁をひく…ウイルスと離れて / ぼくらが生きる〝新コロ〟後の〝新来〟社会(4)
-No.2684-
★2021年01月26日(火曜日)
★11.3.11フクシマから →3610日
★延期…オリンピック東京まで → 179日
★旧暦12月14日(月齢12.9)
※次回は、1月29日(金)の予定です※
◆ぼくは、出汁を「ひく」
サブちゃん(北島三郎)の樵、「与作」は木をきる。
ぼくは、かつて若い頃、修業の板場で出汁〔だし〕を引いた。
出汁は、「ひく」とも「とる」とも言う。
コトバの用法は料理する人によってまちまち、べつにキマリはなく。
けれども…
ぼくは、もっぱら「出汁」は「引く」。
それは強制的に絞り「とる」汁より、無理なく出るに任せて「ひく」天然に近い〝出汁〟の方が、サラリと舌に口に馴染むから。
そういうことで、ぼくの「出汁」のお話し。
出汁を「ひく」、素材はさまざま、だけれど。
いろいろ使い試して、それぞれの佳さをみとめた上で。
いきついた基本は、やっぱり「昆布と鰹節の出汁」。
いちばん無理がなく自然〔じねん〕。
地産地消の点からも最良、関東ではもっとも手に入りやすい。
「ぼくの出汁」については、これまでにも、あれこれ折々にふれてきて。
そんな、ごく小ぢんまりしたツキアイのなかから、「やさしい出汁のひき方を知りたい、自分の出汁を味わってみたい」との声をいただき。
どなたにも、なんとなく、「出汁ひき」は奥の深い、ムツカシイものに思われているらしい、けれど。
なに、くふうすれば楽ちんな方法はある。
「いい素材にひと手間かける(手をかす)」のが、いい料理で。
手ぬきもけっこう、ただツボだけはハズシちゃいけない、それだけ。
簡単レシピというほどもない。
楽らく手ぬき出汁の「ひき」方を。
以下、ご参考までに。
◆牛乳瓶(200㎖)に出汁を引く
➀牛乳瓶は、2本。
➁1本に水を満たした中に、だし昆布(徳用の切り昆布でいい)5~6gを、キッチン鋏でタテに細く切って入れ、そのまま涼しいところ(暑い季節は冷蔵庫)に1晩。置いてからカスをとりのぞく。これが「水出汁」、夕飯前のひと仕事。
③翌朝。(電気)コーヒー・メーカーに水、ペーパー・フィルターに1袋2.5~3g入りの「パックかつお」。これを熱湯で、ひく。できた鰹節出汁は、もう1本の牛乳瓶に移して、冷ます。出汁カスはフィルターごと捨てて後処理ラクちん。
※1 この方法は、専門書『だしの本』(藤村和夫著、1988年ハート出版)より伝授されたもの。
➃鰹節出汁が冷めたら、ボールに移して混布の水出汁と合わせてから、あらためて2本の牛乳瓶に分けて冷蔵保存する。
※2 これで、日々運動・散歩のあとなどの「免疫を飲む出汁」として、簡単カンペキ。なくなったら繰り返しつくり置くようにすればいい。この出汁は濃さ控えめなので、牛乳やジュースなどと混ぜてもよし。半々を目安にお好みで。
※3 応用/「味噌汁」などの料理用には、切り昆布・「パックかつお」ともに材料を倍増すればいい。
いま「新コロ」禍のなか、コレといった妙手もないままに、ワクチン接種にばかり過大にすぎる期待がかかっている…けれども。
ぼくの基本は、あくまでも、まずみずからの免疫力アップ。
感染弱者とされる、高齢も、基礎疾患も、その主因は免疫力の減衰。
免疫力アップには、「栄養」と「運動」と「睡眠」。
運動のあとには、応分の栄養補給。
栄養(食)のキメ手(核)は、「出汁」。
吾が身を養う、「出汁」を楽に「ひく」。
……………
次回は、「たっぷり極上の出汁で迎えた新年」です。