※現代はじめに耀いたスターたちのこと①J・ディーン、M・モンロー、P・ニューマン、M・ブランド、S・マックィーン
-No.2411-
★2020年04月28日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 3337日
★延期…オリンピック東京まで → 452日
★旧暦4月6日
(月齢5.0、月出08:18、月没23:14)
…との新聞記事に、「あっ」と息を呑んだ。
オドロキというより、(やっぱりキタか)五月蠅〔うるさ〕く邪魔くさい気がした。
いまはもうすでに、テレビ画面にながれるコマーシャル映像などでもCG(コンピューター・グラフィック)化は、ごくふつうのことになっている。
かつて映画スターは、その時代を色濃く映しだす鏡であった。だから
往年の銀幕スターが、現代空間を訪れるだけで〝胸騒ぎ〟なのだ。
……………
記事(昨冬)によれば、アメリカの製作会社が遺族から、映像など知的財産権の譲渡を受けた…とのことで、J・ディーンが準主役で出演する映画を、2020年11月公開を目指して制作に入る、という。
しかし、この発表と同時に「恥ずべき行為だ」との反発&批判も巻きおこっているらしい。
(その後の「新コロ」騒ぎで事情がどう推移しているのかは…わからない、けれども)
(そりゃ、そうだろうな)と思いつつ、けれどもボクには…
「恥ずべき行為」にはならない、サプライズな訪れがあるかも知れない、期待感も心の隅にあることを、みとめないわけにいかない。
(もちろん、ぜ~んぜんダメな、なんじゃこりゃ…で消えてくケースだってあるわけだ、けれども)
いまは、せめて予告編を見せてもらって、「〇」か「✖」かの判断をしたい。
その際、ぼくなりの判断基準を言っておけば、「その人の存在感が息づかいまで感じさせてくれるものであれば〇」である。
……………
そこで、よくよく考えてみると、気づく。
たとえ「知的財産権の譲渡を受けた」としても、もろもろの社会的事情を考慮すれば、〝復活〟させていいキャラクターにもかぎりがあり、絶大な人気はいうまでもないが…もうひとつ。
著作権(アメリカでは70年)もそろそろ切れる、くらいの年代であることが望ましい、ことに。
すると、J・ディーン(1955年没)なんかは、まさに「㊜」。
さらに、考えをすすめると、気づかざるをえない。
それこそは、まさにボクが少・青年期をすごした年代であったことに。
しからば
いま齢70半ばに、さしかかろうとしている爺っちゃが、もっとも感性ピュアだった、その頃に、耀いた大スターたちの代表格の幾人かに、これから順次、登場してもらおうと思う。
(上掲写真、左から順に話していく5人のスターの名を、想い出してもらえるだろうか知らん)
それには、まず。
……………
以下に記すような
その時代(現代)を、ざっくりと、振り返って見ておきたい。
〈1940年代〉
〇1939年9月ドイツ軍によるポーランド侵攻に端を発した第二次世界大戦。日本
の参戦(太平洋戦争)は41年12月マレー半島侵攻および真珠湾攻撃から。
〇終戦は45年。連合国勝利の結果、「国際連盟」が解散して「国際連合」が創設さ
れたが、同時にソ連とアメリカの対立から「東西冷戦」も始まった。
〇49年、大陸の内戦で中国共産党が勝利。大陸に中華人民共和国を樹立。敗れた中
国国民党は台湾に中華民国を建国。
〇製作本数がピークに達した映画も、40年代末にはテレビの登場とスタジオ・シス
テムの崩壊によってハリウッドの黄金時代を終えていた。
〈1950年代〉
〇50~53年朝鮮戦争(日本には〝朝鮮特需〟があった)によって半島は南北に分
断。いまだに〝停戦〟の状態。この「南北問題」をこじらせることになったのは、
韓・日・米が〝北〟を見くびってきたから。そして「東西冷戦」の緊張が、軍備拡
張や宇宙開発の競争を招き、政治的には保守化が進んだ。
〇54年。アメリカは水爆実験。地球上で頻繁に核実験が行われた時代。日本は再軍
備、自衛隊発足。
〇54~57年の神武景気から、日本には高度経済成長が始まる。
〇59年フィデル・カストロのキューバ革命で、西側に初の共産主義政府樹立。
〇50年代の緊張と保守化のなか、これに反動・対抗するような若者文化が生まれ、
その主役に躍り出たのがロックン・ロールのエルヴィス・プレスリー。ボブ・ディ
ランやローリング・ストーンズも活躍。
〇日本では51年に民放(民間放送)が、53年にはテレビジョンの本放送がスター
ト。58年に東京タワー完成。
〇渡航の主役が、客船から飛行機に変わった。
〇日本の社会現象では、インスタントラーメンやフリーズドライ食品など新形態が人
気に。街にはジャズ喫茶や歌声喫茶が流行った。
〈1960年代〉
〇ベトナム戦争(1955年 ~75年)激化、最終的には社会主義の勝利、〝北爆〟
のアメリカを盟主とする西側の敗北。
〇60年はアフリカの年。18の植民地から17の国が独立した。
〇音楽界では、60年に結成されたビートルズが世界に衝撃。
〇61年、旧東ドイツにベルリンの壁(89年に崩壊)。
〇62年、キューバ危機。
〇その翌くる63年、アメリカのケネディー大統領暗殺。
〇64年、アジア初のオリンピック東京大会。
〇66年、中華人民共和国の文化大革命、〝紅衛兵〟運動はじまる。
〇68年アメリカ、公民権運動の指導者キング牧師暗殺。
〇69年アメリカ、アポロ11号による人類初の月面着陸。
……………
上記のとおり、現代は〈地球規模でもっとも大きく揺れ動いた時代〉と言えると思うし。
どこを〝区切り〟とするか…は、むずかしいけれども。
ぼく個人的には、月面着陸のあった1969年をターニング・ポイントにしたい。
この年、(1945年生まれの)ぼくは24歳。
若者なりに、この間にさまざまな経験をかさねて、いよいよ現代の〝混迷期〟に向かって、社会人へのスタートをきった年でもあった。
これからお話していく5人は、上記の時代を色濃く彩ったハリウッド〈ぴかいち〉の映画スターたち!