どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

※現代はじめに耀いたスターたちのこと①J・ディーン、M・モンロー、P・ニューマン、M・ブランド、S・マックィーン

-No.2411-
★2020年04月28日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 3337日
★延期…オリンピック東京まで → 452日
★旧暦4月6日
(月齢5.0、月出08:18、月没23:14)









★CG処理の銀幕にJ・ディーンが復活・出演!?★

 …との新聞記事に、「あっ」と息を呑んだ。
 オドロキというより、(やっぱりキタか)五月蠅〔うるさ〕く邪魔くさい気がした。

 いまはもうすでに、テレビ画面にながれるコマーシャル映像などでもCG(コンピューター・グラフィック)化は、ごくふつうのことになっている。

 かつて映画スターは、その時代を色濃く映しだす鏡であった。だから
 往年の銀幕スターが、現代空間を訪れるだけで〝胸騒ぎ〟なのだ。

  ……………

 記事(昨冬)によれば、アメリカの製作会社が遺族から、映像など知的財産権の譲渡を受けた…とのことで、J・ディーンが準主役で出演する映画を、2020年11月公開を目指して制作に入る、という。
 しかし、この発表と同時に「恥ずべき行為だ」との反発&批判も巻きおこっているらしい。
 (その後の「新コロ」騒ぎで事情がどう推移しているのかは…わからない、けれども)

 (そりゃ、そうだろうな)と思いつつ、けれどもボクには…
 「恥ずべき行為」にはならない、サプライズな訪れがあるかも知れない、期待感も心の隅にあることを、みとめないわけにいかない。
 (もちろん、ぜ~んぜんダメな、なんじゃこりゃ…で消えてくケースだってあるわけだ、けれども)

 いまは、せめて予告編を見せてもらって、「〇」か「✖」かの判断をしたい。
 その際、ぼくなりの判断基準を言っておけば、「その人の存在感が息づかいまで感じさせてくれるものであれば〇」である。

  ……………

 そこで、よくよく考えてみると、気づく。
 たとえ「知的財産権の譲渡を受けた」としても、もろもろの社会的事情を考慮すれば、〝復活〟させていいキャラクターにもかぎりがあり、絶大な人気はいうまでもないが…もうひとつ。
 著作権アメリカでは70年)もそろそろ切れる、くらいの年代であることが望ましい、ことに。
 すると、J・ディーン(1955年没)なんかは、まさに「㊜」。

 さらに、考えをすすめると、気づかざるをえない。
 それこそは、まさにボクが少・青年期をすごした年代であったことに。

 しからば
 いま齢70半ばに、さしかかろうとしている爺っちゃが、もっとも感性ピュアだった、その頃に、耀いた大スターたちの代表格の幾人かに、これから順次、登場してもらおうと思う。
 (上掲写真、左から順に話していく5人のスターの名を、想い出してもらえるだろうか知らん)
 それには、まず。

  ……………

 以下に記すような
 その時代(現代)を、ざっくりと、振り返って見ておきたい。

〈1940年代〉
1939年9月ドイツ軍によるポーランド侵攻に端を発した第二次世界大戦日本
 の参戦(太平洋戦争)は41年
12月マレー半島侵攻および真珠湾攻撃から。
終戦は45年。連合国勝利の結果、「国際連盟」が解散して「国際連合」が創設さ
 れたが、同時にソ連アメリカの対立から「東西冷戦」も始まった。
49年、大陸の内戦で中国共産党が勝利。大陸に中華人民共和国を樹立。敗れた中
 国国民党は台湾に中華民国を建国。
〇製作本数がピークに達した映画も、40年代末にはテレビの登場とスタジオ・シス
 テムの崩壊によってハリウッドの黄金時代を終えていた。

〈1950年代〉
50~53年朝鮮戦争(日本には〝朝鮮特需〟があった)によって半島は南北に分
 断
。いまだに〝停戦〟の状態。この「南北問題」をこじらせることになったのは、
 韓・日・米が〝北〟を見くびってきたから。そして「東西冷戦」の緊張が、軍備拡
 張や宇宙開発の競争を招き、政治的には保守化が進んだ。
54年アメリカは水爆実験。地球上で頻繁に核実験が行われた時代。日本は再軍
 備
自衛隊発足
54~57年神武景気から、日本には高度経済成長が始まる。
59年フィデル・カストロキューバ革命で、西側に初の共産主義政府樹立。
〇50年代の緊張と保守化のなか、これに反動・対抗するような若者文化が生まれ、
 その主役に躍り出たのがロックン・ロールのエルヴィス・プレスリーボブ・ディ
 ラン
ローリング・ストーンズも活躍。
〇日本では51年に民放民間放送)が、53年にはテレビジョンの本放送がスター
 ト。58年に東京タワー完成
渡航の主役が、客船から飛行機に変わった。
〇日本の社会現象では、インスタントラーメンフリーズドライ食品など新形態が人
 気に。街にはジャズ喫茶や歌声喫茶が流行った。
 
〈1960年代〉
ベトナム戦争(1955年 ~75年)激化、最終的には社会主義の勝利、〝北爆〟
 のアメリカを盟主とする西側の敗北。
60年はアフリカの年。18の植民地から17の国が独立した。
〇音楽界では、60年に結成されたビートルズが世界に衝撃。
61年旧東ドイツベルリンの壁(89年に崩壊)。
62年、キューバ危機
〇その翌くる63年アメリカのケネディー大統領暗殺
64年、アジア初のオリンピック東京大会
66年中華人民共和国文化大革命、〝紅衛兵〟運動はじまる。
68年アメリ公民権運動の指導者キング牧師暗殺
69年アメリ、アポロ11号による人類初の月面着陸

  ……………

 上記のとおり、現代は〈地球規模でもっとも大きく揺れ動いた時代〉と言えると思うし。
 どこを〝区切り〟とするか…は、むずかしいけれども。

 ぼく個人的には、月面着陸のあった1969年をターニング・ポイントにしたい。
 この年、(1945年生まれの)ぼくは24歳
 若者なりに、この間にさまざまな経験をかさねて、いよいよ現代の〝混迷期〟に向かって、社会人へのスタートをきった年でもあった。

 これからお話していく5人は、上記の時代を色濃く彩ったハリウッド〈ぴかいち〉の映画スターたち!