どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

◎「新コロ〝濃霧〟」の道を照らすフォグランプ/  点灯中!しばらくは〈模索の旅〉がつづきます   ⑪岩手よ! ウイルス禍をのりきってくれ

-No.2424
★2020年05月11日(月曜日)
★11.3.11フクシマから → 3350日
★延期…オリンピック東京まで → 439日
★旧暦4月19日、寝待月・臥待月
(月齢17.9、月出22:48、月没07:41)




◆ただ1つ「新コロ」感染せず…ガンバル岩手県

 もう何度も申し上げてきました、けれど、かさねてもう1度。
 「緊急事態宣言」解除になったのちも、後々の語り草になるように、どうか「ついに感染せず」を守り抜いてほしい。

 ワケは、9年前、あの東日本大震災、甚大な被災県の1つだった、というだけではありません。

 むかしは「みちのく」、陸奥の国の一部。また、かつては「日本のチベット」とも呼ばれた僻遠の地(のイメージ)。
 民俗学では、柳田国男遠野物語』の世界だったけれど。いっぽうで、(宮沢)賢治童話の理想郷「イーハトーブ」の古里、井上ひさしが描いた独立国家『吉里吉里国』の舞台でもありました。
 どこか、独自。寡黙というのではなく…ふと口籠もるイメージ。

 そうだ、その「めげない」「くじけない」〝独自性〟。
 日本を代表する原風景ともいっていい、岩手県
 なんとか「のりきって」ほしい、ものです。

◆「核兵器禁止条約」参加を求める意見書、唯一、全議会で採択された岩手県

 「核兵器禁止条約」は、核兵器の全廃と根絶を目的として起草された国際条約。
 50ヶ国が批准して90日後に発効するこの条約は、2019年10月29日現在、批准した国・地域は33、署名79にとどまっており。
 アメリカの〝核の傘〟に守られている(?)立場の〝唯一の被爆国〟日本は、批准していない、どころか、〝反対〟しています。
 (この「へりくだり」「卑下ぶり」半端じゃない…)

 これに対して、各地の地方議会で参加・批准をもとめる意見書の採択が行われているわけです…けれども。
 そもそもが、この〝核廃絶運動〟。その進み具合は運動の盛り上がり具合による地域差があること、いうまでもない、のですが。

 そんななかにあって岩手は、全国で唯一、全34市町村議会で採択(17年10月岩手県議会から始まり20年3月大船渡市議会まで)された県。

 この、「口籠もり」ながらも意思は伝える〝独自性〟こそ、もっとも特筆されていいものだと、ぼくは思います。
 (ちなみに、被爆地の広島県でさえ採択率は67%、長崎県32%。岩手県に次いで高いのは秋田県で85%。東京都はわずかに14%…)

岩手県から見舞いの声つぎつぎ…

 こうした事情からして、ホントなら。
 「新コロ」騒ぎ渦中のイマこそ、あの大震災・大津波以来、被災地東北行脚をつづけるボクの方から、岩手各地の方々には格別のエールをおくらなければならなかった。

 なのに、それが…いま気がついてみると、(あれは知らず知らず〝自粛〟の空気に呑まれていたのだ)としか思えません。
 ともあれ、そんな情けない風潮に、ただ流されたままになっていたところへ。

 逆に、岩手県内各地の方々から示しあわせたように、
「だいじょうぶですかぁ」
 逆に、激励の声をいただくことになってしまった。
 ほんと、ゴメンナサイ!

 聴きなれた電話があったり、なかには、
「こちらでは、やっと手に入るようになったので」
 と、マスクを送ってくださる方があったり…で、なにしろウレピイ。

 「ありがとネ」
 〈元気印〉のボクも、初心に帰って〈岩張〔ガンバ〕り〉ます……
 (きょう5月11日現在、町田市のわが家に「アベノマスク」はまだ来ない)