◎新型コロナウィルス「感染列島」に想う〈番外日記〉①2月29日(土)世界の歴史が大きく変わる!?
-No.2352-
★2020年02月29日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 3278日
★ オリンピックTOKYOまで → 146日
★旧暦2月6日
(月齢5.5、月出09:09、月没22:36)
★〝桜〟開花まで積算600度追跡=28日まで364℃
◆〝過客(旅人)生涯〟の転機
きょう2月29日は、4年に1度の「閏日〔うるうび〕」。
そうして、それは同時に「オリンピック・イヤー」。
ことしは、おまけに、一大事。
急性の肺炎をもたらす新型コロナウィルス「COVID-19」が、いまや全地球規模に感染を広げてしまいました。
……………
きのう28日(金)。
ぼくは、高性能立体マスクを着け、予備のマスクひとつをカバンに、ポケットには除菌消毒綿の分包を6つほど持って、小田急町田から中央線荻窪まで、カルチャー・センター「はじめての木工とエコ・リビング」教室の講師に赴きました。
休講にできなかったワケは、じつに、些細なことで。
受講者わずか1人になってしまった、わが講座(スタートは14年4月でしたから6年…ですか)、その最後の生徒さんが3月で卒業。ついに講座終了のときを迎えてしまった…から。
こんどの講座は月1回の2月分。ですから、もう1回ある、わけですが。木工などは1作品が1回(3時間)で仕上がることはない、ので、やむをえません。
仕上げた作品に透明ニスを塗って終わり、あとは乾くまで教室の棚に置かせてもらって、後日、ひきとりに来てもらう段取り、いつもどおり。
……………
この日は、折しも、前日夕に総理大臣から、全国一斉に「小・中・高に休校の要請」があったばかり。
3月2日(月)から春休み(一般に3月下旬~4月上旬)に入るまで、というのですから、実際には「2月28日から4月上旬まで休校」ということです。
(このへん、いつものことながら、まっこと政治的…)
荻窪まで行き帰りの、道中風景を振り返れば。
道路交通量に、ふだんとの違いはほとんど無かったのに比べ、バス・電車の乗客は明らかに3~5割減。行きの午前中は、まだ、総理が(突然ナニを言い出したもんやら)怪訝な街の表情。
これは夕方の帰りになっても、荻窪・新宿・町田あたりの道行く人の流れに、さほどの変わりなく見えて、いくぶん拍子抜けするようでしたが…
待てよ…
ふと、気がついたのは、お店の告知看板にある「準備中」というやつ。
きっとコレだな、今夜あたり夕飯後の団欒〔だんらん〕で、それぞれ家族が、これからの方策と対処を、考え決めることになるのでしょう。
……………
明けて、きょう土曜日。
近くのスーパーへ、かみさんと2人、防ウィルス装備おこたりなく、買い物にでかけてみました。
ふだんなら、このスーパーがもっとも混雑するのは、日曜日の昼前頃。
家族連れで買い物に来て、食料品だといまごろはまだ、すき焼き肉ほか、鍋料理の素材に人気が集まります。
つまり、土曜日の午前中は、むしろ、ねらい目。
ところが、きょう土曜日の盛況は、も早や日曜日モード。
マスクや消毒液をもとめて早朝から列をなす人混みは、あいかわらず。
くわえて「外出は控えるように」となれば、イヤだって気分は「籠城」に備えたくなるのでしょう。
レジの混み具合も半端じゃありませんでした。
けれど……
不思議だったのは、買う品物。物色するモノ、棚、人の目線を追って見ると、いつもどおりのペースで、買い物量が増えることの他に、なんら変化は見られません。
たとえば、家なんかの場合だと、手薄になっていたローリング・ストックの備蓄食ほか、日保ちのする品への目配りを忘れませんでした、が。
それらの棚がある通路には、いつもより人が少ないくらいで……???……。
かみさんの並んだレジの列を待つ間。
買い物が入ったマイバッグを手に、人待ち顔の老女とふと目が合って。
「また年の暮れがきちゃったみたいですネ」
と、ぼくが声をかけたら。ほほ笑んで彼女いわく、
「はぃ…戦後すぐの頃を思い出してしまいます」
そうか……
ぼくはハッと気がつきました。
吾ら行人〔こうじん〕、芭蕉『奥の細道』にいう「百代の過客」の連れ人、ながいとはいえない生涯には、それでも、いくつかの「転機」のあるもの。
戦後すぐ生まれのボクの場合、この世への誕生そのものが大きすぎる最初の転機でしたし、それからもいくつかの転機を経て、もっとも新しくは2011年3月11日の東日本大震災。
さすがに、もう、これでお仕舞いだろうと思っておりましたが…
なかなか…そういう都合のものでもないらしい。
ならば……
しかたもない。
これをシオに、もうひとたびの、この転機の日々、世の移ろいに思うことなど、「番外の日記」を綴ってみることにしました。
いつまでか、それは、いまワカリマセンが…どうぞ、おつきあいください。