どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

※湯河原〝湯浴み〟温泉から箱根仙石原〝ススキの高原〟に遊んだ日のこと…

-No.2338-
★2020年02月15日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 3264日
★ オリンピックTOKYOまで →  160日
★旧暦1月22日
(月齢21.2、月出....:....、月没10:19)
★〝桜〟開花まで積算600度追跡=14日まで174℃







◆白金色に輝く穂波

 (世の中…時の移ろい…なにしろ身に沁みて速い…)
 いまとなっては時季遅れもいいところだ、が。
 昨年11月中旬。
 誘われて、湯河原温泉に湯浴み遊びした記憶が、ふと懐かしい。

 その日
 万葉公園内の足湯施設「独歩の湯」では、行楽の人々が思い思いに深まる秋を偲んでいた。
 9つある湯壺それぞれに、効能を謳って「○○の泉」と名付けられていても、源泉はひとつ。
 でも…効くと思って浸かればそれでいい、のであろう。

 園内を流れる渓流沿いには、紅葉がちらほら。
 独歩の時代「湯河原の渓谷に向かった時は、さながら雲深く分け入る思があった」そうだが、いまも奥湯河原あたりには、そんな明治の気配、濃厚にのこっていた。

 翌日は、この季節の平日は1日わずか3往復のバスに揺られて、湯河原から〝椿ライン〟を箱根へ。
 途中の山中で茸狩りらしい里人を降ろすと、乗客は吾らのみ。外輪山のひとつ大観山(1011m)からは、車窓越しに冠雪の富士が望めた。

 箱根港でバスを乗り換え、ススキの原の仙谷高原を訪ねて見ようと思い立ち。
 しかし、台風19号の集中豪雨禍、仙石原方面へのバス便は、宮城野で乗り換えの臨時迂回コースをとるため、余計な時間を要した。
 どういうものか、予約の旅程上、万やむをえないのであろう。同行の顔ぶれ、半分は外人観光客たち。
 
 ススキの原も台風禍にちがいない、遊歩道の一部は通行禁止になっていたけれど。
 折からの秋風に揺れ、陽光を反射して白金色に輝くススキは、この秋のフィナーレを飾るかのごとし。

 箱根山中の豪雨被害は、箱根登山鉄道のほか、宮城野・強羅地区に集中した模様で、各所で再建の工事が盛んに進められており。
 でも、国道1号に通行止めはなし。

 (このぶんなら正月2・3日、恒例の「箱根駅伝」は予定どおりに行われよう)
 というより、むしろ〈観光箱根〉のためにも中断はできない相談、なのかも知れなかった。

 これが、そのときの抱いた感懐だったが……
 現実は、そのとおりに運んで、いまは、もう新年の2月を迎え。
 惹起された次なるデキゴト「新型肺炎ウィルス」騒ぎに巻き込まれている…ことを想うと。
 やっぱり、ふとフシギな想いにとらわれてしまう。