※湯河原〝湯浴み〟温泉から箱根仙石原〝ススキの高原〟に遊んだ日のこと…
-No.2338-
★2020年02月15日(土曜日)
★11.3.11フクシマから → 3264日
★ オリンピックTOKYOまで → 160日
★旧暦1月22日
(月齢21.2、月出....:....、月没10:19)
★〝桜〟開花まで積算600度追跡=14日まで174℃
◆白金色に輝く穂波
(世の中…時の移ろい…なにしろ身に沁みて速い…)
いまとなっては時季遅れもいいところだ、が。
昨年11月中旬。
誘われて、湯河原温泉に湯浴み遊びした記憶が、ふと懐かしい。
その日
万葉公園内の足湯施設「独歩の湯」では、行楽の人々が思い思いに深まる秋を偲んでいた。
9つある湯壺それぞれに、効能を謳って「○○の泉」と名付けられていても、源泉はひとつ。
でも…効くと思って浸かればそれでいい、のであろう。
園内を流れる渓流沿いには、紅葉がちらほら。
独歩の時代「湯河原の渓谷に向かった時は、さながら雲深く分け入る思があった」そうだが、いまも奥湯河原あたりには、そんな明治の気配、濃厚にのこっていた。
翌日は、この季節の平日は1日わずか3往復のバスに揺られて、湯河原から〝椿ライン〟を箱根へ。
途中の山中で茸狩りらしい里人を降ろすと、乗客は吾らのみ。外輪山のひとつ大観山(1011m)からは、車窓越しに冠雪の富士が望めた。
箱根港でバスを乗り換え、ススキの原の仙谷高原を訪ねて見ようと思い立ち。
しかし、台風19号の集中豪雨禍、仙石原方面へのバス便は、宮城野で乗り換えの臨時迂回コースをとるため、余計な時間を要した。
どういうものか、予約の旅程上、万やむをえないのであろう。同行の顔ぶれ、半分は外人観光客たち。
ススキの原も台風禍にちがいない、遊歩道の一部は通行禁止になっていたけれど。
折からの秋風に揺れ、陽光を反射して白金色に輝くススキは、この秋のフィナーレを飾るかのごとし。
箱根山中の豪雨被害は、箱根登山鉄道のほか、宮城野・強羅地区に集中した模様で、各所で再建の工事が盛んに進められており。
でも、国道1号に通行止めはなし。
(このぶんなら正月2・3日、恒例の「箱根駅伝」は予定どおりに行われよう)
というより、むしろ〈観光箱根〉のためにも中断はできない相談、なのかも知れなかった。
これが、そのときの抱いた感懐だったが……
現実は、そのとおりに運んで、いまは、もう新年の2月を迎え。
惹起された次なるデキゴト「新型肺炎ウィルス」騒ぎに巻き込まれている…ことを想うと。
やっぱり、ふとフシギな想いにとらわれてしまう。