※「初氷」いまだ〝参上〟せず、「ロウバイ」はや見ごろ、ぼくは歩きのコツをつかむ
-No.2308-
★2020年01月16日(木曜日)
★11.3.11フクシマから → 3234日
★ オリンピックTOKYOまで → 190日
★旧暦12月22日
(月齢19.9、月出21:52、月没10:02)
◆「霜」も「氷」も「雪」もない…
〝厳冬〟の2月はまだ先…だけれど。
気がつけば、ぼくが住む東京郊外の町田市では、いまだに「氷」が張らない…どころか、「霜」さえ見ない。気温は都心より2~3℃は低いところ、なのだけれど。
薄い氷を割ることより、困るのはフロントガラス(わが家の車庫は露天)に付く霜とりの手間で、1シーズンに何度かは、朝早く出かけるときに霜とりの湯をぶっかけなければならない。
それが、今シーズンはまだない。
楽だけれども…どうにも真っ統じゃない「暖冬」の気配に、思わず晴天を恨めしく見上げてしまう日々である。
スノー・タイヤに履き替えておいた車も、まだ一度も雪氷に触れていない。
気象の指標に「初氷」というのがある、けれども。
ことしは、ただいま遅い初氷の記録を更新中。このままだと、ついに「初氷」を観測しない年になるかも知れない…という。
〝雪国〟の、ゼ~ンゼンらしくない〝雪消の国〟の景観、あまりにも早すぎる…こともかさなり。
◆攻めてゆきすぎるな「トレッドミル」ウォーキング
「トレッドミル」と呼ばれるウォーキング・マシン(人によってはランニング・マシンでもある)がある。ふつう人には運動不足の解消器具。
ぼくのように、リハビリで世話になるケースもある。
この14日に、今年初の「心リハ(心臓リハビリテーション)」へ。
トレーニング・ルームで、理学療法士&看護師の指導と、血圧・脈拍など随時チェックを受けながらの運動療法。
近ごろは「スロトレ(スロートレーニング)」奨励の傾向にある、けれども、やはり一般にはまだ、たとえば歩行ひとつをとっても運動効率は「速歩」の方がいい、とされる。
ぼくなんかにしても、若い頃はこれでも「速歩き」だったせいか、そのイメージにとらわれがち。ゆっくりウォークのつもりでいても、自然に歩きが早くなってしまい。なに、それで完歩できれば文句はないわけだ、けれども。
前にもお話したとおり、右脚大動脈硬化症をもつ身は1000歩も歩けば、血の巡りのわるい右脚が痛みの悲鳴をあげる。
リハビリでも、その克服というか、どう騙し騙し歩けるようにするか…が、テーマであった。
たとえば、スタートの3km/hから徐々にスピードあげ、ときには4.5km/hくらいまで、ときにはプラス傾斜もこころみるのだ…が。
ときどきの体調にもよるが、たいがい運動時間30分の途中で1度ストップがかかり(右足に痛み、と共に脈拍切迫)、これが本人には少なからず心理的なダメージをおよぼしていた。
それが、この日は
スタートの3km/hから、3.5km/hにアップしたところで、そのまま維持にしてもらった。ところ、難なく30分完歩できた。
きっと、これを飽きずに繰り返していけば、徐々に歩行能力は回復していくのであろう。
しかし、どういうんだろう。
ぼくの内心には、心リハをはじめたときから、「硬化した動脈にかわるバイパス血管再生」という願望があるのダ。
どうも専門の循環器外科医師によると、血管再生能力には加齢による鈍化傾向が認められる…ようなのだが。(そこをなんとかしたい)願望というか欲望がボクにはあるのだった……
◆ロウバイの花の硬質な金黄色に励まされる
心リハの後、新たまった気分で、冬の花を観に。
じつは、町田市西部の忠生〔ただお〕公園にロウバイ園があったことを、東部に住むぼくは、いままで知らずにいた。
「もう満開」の報せを聞いて、まだ松が明けたばかりの気分には、なにやら急かされる気味がないではなかった。
というのも、冬の花のロウバイには、2月が見ごろの感覚があったからだ。
これもやっぱり温暖化のあらわれだろうか……
もっとも、早咲きの品種なら(12月頃から咲いていたっけな)あらためて思いなおす。
ぼくはロウバイの花が好き。
「蝋梅」と書くとおり、寒さを撥ね返す堅牢さがあって、しかもメタリックさはない落ち着きを秘め。
しかも、その花の色、いかにも春迎えのよろこびあふれた金黄色が佳い。
ぼくの花暦では、ロウバイの次は真紅の木瓜〔ぼけ〕になる。
春を呼ぶ時節の花は、派手やかでよく、陽射しに春の温もりが実感される頃になったら、梅とか桜とかの淡い彩りに風情がある…ように思われる。
忠生公園のロウバイは、まだ樹が若く、丈も小ぶりで。
下向きに咲く花だけに、のぞきこむような花見になるが、これもわるくはない。高齢者が多いいまどきは、見上げる大木の花より似つかわしいかも知れない。
折からの好天下、碧空のバック・アップがうれしかった、が…。
ふと、また、いま時分にふさわしい雪空が恋しい気分もあって、フクザツだった。
冬に雪の不足した年には、米の作柄がいまひとつのことが多い。
雪国の米どころには、水田を潤す「雪解けの水」がかかせない……