どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

穏かに決着した年の初めの大勝負ザンネン…/  箱根駅伝<復路>の見どころは少なかった!

-No.1576-
★2018年01月14日日曜日
★11.3.11フクシマから → 2502日
★ オリンピックTOKYOまで →  922日


















◆青学〝逆転〟のもくろみ思うがまま

 大平台温泉に泊まって迎えた正月3日、箱根駅伝<復路>。
 朝7時には朝食が部屋に運ばれてきた。

 なかには、もっと早起きしてスタート地点の芦ノ湖畔に出張った人もある。
 大学駅伝なしには迎えられない箱根路の正月……

 スタートは8時。6区(芦ノ湖-小田原)は往路5区と同じ20.8kmだが。
 5区の<山登り>と6区の<山下り>の記録差は、およそ5分もある。
 素晴らしいスピードで駆け下って来る選手たちは、それこそ
「アッというまに行ってしまう」

 ぼくらはスタート時間を待たずに宿を出る。
 箱根登山鉄道の大平台は〝スウィッチバック〟のある駅。
 つまり、急勾配を克服するためには列車も折り返す…そんな急坂の途中にある。

 その駅付近も含めて撮影場所を探りもとめた挙句、地元主婦グループによる「大平台姫太鼓」が打ち鳴らされる辺りに場所決め。
 カメラアングルを低くする必要から、片足の下にはカメラバッグを挟む、それでも身体が坂下の方へ傾ぐ気がする。

 待つことしばし……
 いかにも-事情通-そろそろ通過する頃…を心得て沿道にでてきた地元の御老人方が揃ったところへ、「箱根駅伝」広報車、つづいて先ぶれの白バイがやってくる。

◆トップの東洋に青学が迫る

 <復路>は、<往路>ゴールの時間差に従ってのスタート。
 ここ大平台は、その<復路>もすでに後半。
 途中、宮ノ下のチェックポイントで「2位の青学が差を詰めてきている」、ラジオ実況中継の一報。

 まもなく1位東洋が通過、走りそのものはワルクない。
 しかし…つづいて跳ぶように駆け下ってきた青学、6区のスペシャリスト小野田くん(3年)の姿を見、タイム差まちがいなく大きく迫っていることがワカッて、<小田原中継所までの間に逆転>を確信する。

 後続あいついで駆け下って来る姿を、レンズにとらえつづけながら、ぼくは思う。

 ひとつ。選手たちの脚に盛り上がる筋肉は、<往路>でもそうだったし、しかもこれは<毎年>感じて来たことだけれども、いずれも美しい。よほど精密な、計器による測定があれば別だろう、が、少なくとも素人の肉眼には、その差、優劣など見分けられない。

 ふたつ。そのうえで、長身の選手には、やはり<山上り>にも<山下り>にも、いくぶんかの不利があるように見受けられる。
 つまり、長身のコンパスの長さが、坂の勾配をキャッチするのに<無理>がある。
 もちろん、もって生まれた肉体的な素質や、練習によって克服できること…としても…それですべてがカイケツするワケのことでもない、気がした。
 それぞれの区間、ことにも<山上り><山下り>に、つよくその適性がもとめられるワケをあらためてナットクする。

 箱根の<山下り>は。
 時間差出発とはいえまだスタート直ぐの段階であり、トップから10分以上離されたチームは<繰り上げ一斉スタート>ということもあって、なるほど呆っ気なくすべてが目の前を走りすぎ、追って道路の通行規制も解除された。
 ここ大平台の時点での順位変動も、大きくて3つ上下くらいまで、レースの行方に大きく影響するほどのものでもなかった。

 <山下り>6区の結果。
 逆転して1位の青学は、2位の東洋に逆に52秒差をつけた。
 3位ねばりの早大、トップとのタイム差は3分46秒とひらいた。

◆つづく7・8区までで青学の総合優勝(ほぼ)キマリ

 「箱根駅伝」出走選手エントリーが発表されたとき、エースの下田裕太くん(4年)が補欠にまわった時点で、すでに青学<余裕のヨミ>は見えていた。
 当日に認められる<エントリー変更>は、各チーム<ヨミ>と<カケヒキ>駅伝の妙味でもあるのだ、が、ことしの場合は青学、原監督の作戦が正直<不気味>ですらあり。

 <往路>ゴール直後に、原監督が「復路逆転」を宣言。
 その<復路>8区にエントリー変更で下田くんが入ったとき、正直(ヤラレタか)と東洋の酒井監督も思ったに違いない。

 しかも青学には、6区につづく7区(下田くんにつなぐ役どころ)、やはりこの日のエントリー変更で入った、細かいアップダウンに優れた対応適性をもつという林奎介くん(3年)が、<復路>唯一の区間新記録をたたきだすという快走もあり(林くんはこの決定打となる走りによって最優秀選手賞に輝いた)。
 結局、6~8区3区間連続の区間賞で2位東洋との差を広げた青学に、あっさり4連覇の<勝負>あった。
 
 <総合>成績を見ておくと。
 1位青山学院大10時間57分39秒。これは<往路>5時間29分5秒と共に新記録。
 2位東洋大11時間2分32秒。これだって立派、<往路>5時間28分29秒と共に同じく新記録。だけれども、これで3年連続の2位、青学との総合タイム差は4分53秒だった。
 3位ねばりの早稲田大11時間9分9秒…記録の話しはこのへんまでで、もうよかろう。

 以下、日体体育大、東海大、法政大、城西大、拓殖大帝京大中央学院大までの10校がシード権を獲得。往路まではなんとかガンバれた中大を含む他の10校はざんねん、来年また予選会からのチャレンジになる。

 なかでも、とくに不成績が気になったチームは、おおかたの予想をうらぎって総合13位に終わった神奈川大、往路の劣勢を挽回できずに総合12位の駒沢大、このさき何年間かの浮沈までこめて心配な総合18位の山梨学院大
 <復路>で盛り返し、一時は総合3位まで浮上して見せた東海大も、やっぱり<トラック>と<ロード>のレースは別もの…の感を深くさせられた。
 
 そうして。
 ことし、往・復路とも好天に恵まれた「箱根」のレース、おわってみれば大きな波乱もなく、毎度<復路>の話題になる<シード圏>争いも、母校の襷が途絶える<繰り上げスタート>無念の涙も…大過なくすんで。

 ここで、先におことわりしておく。
 これはすべて、大会運営者・各校指導者・選手諸君を含む関係者の方々には、なんの関わりもないことながら……。
 ことしの箱根駅伝は妙味にかけて、ごめんなさい正直オモシロくはなかった。

 ぼくの<復路>はことし、大平台の街頭テレビに青学7区、好調の走りをたしかめて後は、ひさしぶりの箱根路散策を堪能し…ながら…であったことを、あらためてオワビしておきます。