どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

サッポロ「エーデルピルス」なる極々の旨しビールを…はじめて味わう

-No.1487-
★2017年10月17日(火曜日)
★11.3.11フクシマから → 2413日
★ オリンピックTOKYOまで → 1011日

◆すぐる秋彼岸1日

 目黒不動に近い菩提寺に墓参りのあと。
 いつもなら軽く猪口酒にほろ酔い、蕎麦など啜って帰るところだが。
 ふと趣向をかえてみよう…気になった。

 目蒲線不動前駅近くに、安気そうな中華料理屋を見つけて入った。
 五目の焼きそばに餃子でもつつきながら、(そうだナ昼間っから紹興酒でもないか)と思って「ビールを」頼もうと、声をかけながら目をやった壁に、中ジョッキにつがれたばかりのいかにも旨そうなビールの写真。
 思わず「これかね」と注文を聞きにきたお手伝いらしい女性の顔を見たら、「おすすめします」とニッコリ。
 そのビールの名は「エーデルピルス」。

 ……………

 ぼくは、もうずっと以前に西伊豆の料理茶屋で、ひとめ惚れに気に入った給仕の女の子がいたのを想い出していた。
 客商売というなんとも摩訶不思議な小宇宙世界には、ときに、まさしく<招き猫のたくまざる天性の愛嬌>をもった人というのが、そう、ざっと千人にひとりくらいの割合でいる。
 もちろん、ほとんどの場合が女性(稀にだが男性もいないわけではない)で、日本なら「侠〔きゃん〕」、欧米なら「キュート」な存在といっていいだろう。
 それはときに、<もてなし(接待)>の領域を軽々と超える。

 極端なことをいえば、少しくらい酒肴・料理のほうに遜色があっても、その女性のもつ気分でそれくらいカバーできてしまうし。
 いうまでもなく、料理も店のたたずまいもケッコウとなれば、これはもう贔屓にしない手はない、というやつ。
「あの子を手放しちゃいけませんよ」
 ぼくは、その料理茶屋の女将にそっと耳うちしたものだった。
 この店の繁盛いうまでもない。

 そのときの子と似たふんいきが、(ちょっと珠は小粒ながら)この中華料理屋の女性にもそなわっていた。
 いい昼下がりになりそうな予感。

 ……………

 「エーデルピルスをひと口、舌から喉ごしへ。
 ちょっと妙な表現になるかも知れないが、はんなり、こおどり。
 ビールの〝昼下がりの情事〟。

 <ピルスナー>といえばホップの苦味が特徴というが、このビールは爽味がまさる。
 サッポロビールの、熟成期間もたっぷり、限定醸造版。

 家に帰って調べたら、「エーデルピルス」は「高貴なピルス」。
 ドイツの名門醸造所がもつ商品名の、使用許可を得てサッポロが麦芽100%で製造・販売。
 ふつうの新製品開発にはあたりまえの市場調査もなし、技術者のこだわりで最高のビールを目指したものだそうで、同社通常ビールの3倍のホップ(チェコ・ザーツ産)が使われているという。

 じつは、このビール、意外にも発売は1987年。
 しかし、当時の時流(流行り)にはあわず、わずか3年でいったん市販を終了していた、と。

 その頃というと、ぼくはちょうど日本酒の吟醸世界にどっぷり嵌りこんでいた…とはいえ、キホン酒類は選ばず呑兵衛を自認していながら、てんで、まるっきり知らなかった。

 それからしばらくのときを経て、20周年記念の2007年から限定販売、翌年からは全国販売。
 ぼくはそれさえ知らずにいた。
 これ、迂闊ではスマナイ。

 齢とともに、夜の街を呑み歩くことが少なくなった所為だ。
 長の歳を経て、酒味の好みもほぼ定まった所為もアル…が。

 まだ、新手の酒味をあきらめてしまいたくはない、口惜しい。

 樽生を、ぜひもういちど、あのお店で。
 缶入りなら通販でも買えるようだから、そっちも、ひとつこんどの正月にでも……