どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

動物にも人並の〝認知症〟があり、動物園でも高齢化・少子化が進んでいる…というゲンジツ

-No.1404-
★2017年07月26日(水曜日)
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◆動物たちにも高齢化と少子化の波

 なんだそうである。
 これ動物園の話し…だが、自然界だって似たような状況ではないか。

 ともかく、それで野生動物の取引価格が跳ね上がっている、という、
 いまゾウ1頭が3,500万円、ホッキョクグマが1頭なんと6,000万円だという。
 以前との比較を聞き漏らしたけれど、きっと数十倍、いや、うっかりすると数百倍にもなっているのかも知れない。

 ペットの犬にも、〝認知症〟に似た症状の現れる高齢犬が、20%くらいの割合でいるという。
 症状は、「おすわり」ができない、教えられた排泄習慣を忘れる、飼主に攻撃的になる、などなど。人間にそっくり。
 〝予備軍〟も50%くらいの高率でいる、と。これもそっくり、にチガイない。

 ぼく自身は犬を飼っていないが、以前、知人の家の飼い犬に似たような症状が現れたのを覚えている。だから、昔からあったのだろう。それが近ごろ増えてきている…ということなのだろうか。

 「ペットは飼主に似る」と言う。
 人間界と深い関わりをもつようになった動物には、人に似た性状が現れるということか…な。
 いずれにしても、あまり、いい気分のすることではない。

◆コアラとお別れ

 する日が近い、という。
 これも動物園の話、舞台は日本。

 コアラというオーストラリア産の有袋類が、日本で人気者になったのは1980年代。
 もともとオーストラリアでも棲息数が減り、海外への輸出を禁止されていたのが、法律の改正があって解禁になった事情が、じつは背後にあった。

 84年に日本の3つの動物園にオーストラリアからコアラが贈られ、国内は〝コアラ・ブーム〟に沸く。
 顔から頭、背がグレーで、お腹は白。体長は70cmくらいで、子どもにとっては等身大の縫いぐるみ。動きのスローなところも愛くるしい癒しになった。
 こうしてコアラのキャラクターは、お菓子にもなるほどの人気だった。

 コアラの来日にあたっては、その主要な食餌であるユーカリの輸入と国内での栽培にむけた調査、飼育法の情報提供などもあった。
 はじめから飼育の難しい動物だったわけだが。
 それから90年代後半にかけて、コアラは計9つの動物園にやってくることになる。

 しかし、2010年にそのうちの1頭が死んだ頃からコアラ・ブームは去り(根本的な人気度パンダに遠くおよばない)、動物園にとってコアラの飼育は重い負担になっていく。
 なんといっても最大の問題は餌の確保で、コアラの食性はきわめて個性がつよく融通がきかない。
 700種以上もあるというユーカリのうち、コアラの食用になるのはせいぜい5分の1程度だそうな。しかも、その柔らかい芽や葉を好んで1日に500kgも食べる、という。

 ユーカリという植物も生きもの、保身のため、その葉には昆虫などの食害を防ぐためのタンニンや油分を含む。それを好んで食べる(というより他に食べるものがなかったのかも…)コアラは、消化がわるいのを腸内醗酵で毒素を分解、時間をかけてようやく吸収できる。
 だから、貧栄養食のコアラには活発に活動するほどのエネルギーはなく、1日のうち18~20時間は眠ってすごす。

 そのユーカリは、農家に専用の餌栽培を依頼、なんとか、やっと必要量を確保している状況らしい。
 (栽培もタイヘンだろうことは想像に難くない、となれば、餌代もきっとタイヘンであろう)
 贈られてきた稀少な生きものだから、たいせつに育てなければならないのはとうぜん、だが。

 繁殖もむずかしく、高齢による死で個体数が減っていけば、いずれ日本の動物園からコアラはいなくなる。
 実態は、やむをえずそのときを待っている、のが正直なところではないか。

 なんとも、やりきれない気のすることだ。
 動物園の在り方も、やっぱり考え直さないといけない。