どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

韓国〝平昌〟冬季オリンピック、北朝鮮と共催か/2020TOKYO、聖火最終ランナーにサプライズ 

-No.1386-
★2017年07月08日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 2312日
★ オリンピック東京まで → 1112日



◆政治介入を許さない、オリンピック精神はどうなる?

 
 6月下旬、梅雨のさかり
 近ごろ、信じがたい常識はずれというか、あまりの厚顔無恥さに、口をあんぐりすることが多くなって。
 気をつけないと顎がはずれそう……と思ってたところへ、またまたアングリごとが追加になった……

 来年2018年に平昌(ピョンチャン)冬期オリンピック開催をひかえる韓国が、ナント、あの北朝鮮と一部競技での共催を検討中、聖火リレーのコース中に国境をまたいで北朝鮮を組み込むことも検討しているという。
 それも様子見のアドバルーンどころじゃない、文在寅(ムン・ジェイン)大統領じきじきの意向、IOC(国際オリンピック委員会)にもすでに働きかけている、とか。
 (もっとも北朝鮮側の反応は、いまのところ否定的、いまはミサイル技術革新に無我夢中でそれどころじゃないのだろう)

 平昌オリンピックについては、準備の遅れとか、チケット予約の低調ぶりとかが言われており、あるいは、そんなムードを払い除けたいねらいもあるのか。
 ま、もともとが文大統領は対北朝鮮融和の〝太陽政策〟推進で知られた人だから、その方針に沿った意向ということでもあろう…が。
 その文さん、日本のフクシマ原発事故を教訓に〝脱原発〟に舵をきったアノ人でもあるから、こっちの頭がチラクラしてくるばかり。

 それより、ちょっと待ってほしい。
 IOCは、いったい、これにどう応えるのか。
 〝政治に左右されないオリンピック精神〟はどうなるのか。
 南・北朝鮮の融和といえば国際平和に向けた最重要テーマにはちがいない、が、同時にそれは、もっとも危険をはらむ政治課題にほかならない。
 
 北朝鮮という国、その体制がこれまでに、いくども繰り返してきた信義なき行為を見れば明らかだ。
 彼の国にあるとすれば、韓国のこのオイシイ提案を利用できる限り利用しておいて、あとは知らん顔という態度にちがいあるはずもなく、みずから改めるものはナニヒトツないだろう。

 また同盟関係にある韓国とアメリカの間にも、日本の現政権とアメリカとの関係ほど親密なものはなく。
 たとえばアメリカには、北朝鮮の体制によって抹殺された(ものと思われる)自国民青年の人道問題があり、またいっぽうの韓国には、国民のなかに「THAADミサイル」配備を怖れる空気があるなど不安定な国情だ。

 こうした〝米日韓〟同盟の動向と行方に、北朝鮮はぬかりのない観察の目を離さない。
 韓国側からこのたびの平昌オリンピック発言があった、その直後の6月25日は北朝鮮「反米闘争の日」だった。
 7月4日アメリカの独立記念日には、北朝鮮からICBM大陸間弾道ミサイル)の発射実験が〝プレゼント〟された。

 朝鮮戦争はまだ終わっていない。

 ……………

 それよりもひとつ、いい話しをしよう。

◆陸上短距離の山県亮太くんを聖火最終ランナーに

 広島県世羅町といえば、男子高校駅伝の名門、世羅高校のあるところ。
 この町の臨済宗のお寺、修善院住職で自身も世羅高校陸上部OBの、神田さんという方の提案である。

 昨年夏、リオ・オリンピックの男子400mリレー(1走)で、みごと銀メダルの快挙に輝いたことはまだ記憶に新しい。
 その日本を代表するスプリンターの一人、山県くんがじつは、広島生まれの被爆3世(曽祖父は被爆即死、祖父も被爆)。

 …だから、というのには理由があって。
 前回1964東京大会開会式、聖火最終ランナーに選ばれたのが、奇しくも〝原爆投下のその日〟に生まれた当時19歳の陸上選手、坂井義則(広島県出身、早稲田大学)さん。
 つまり、彼こそが〝戦後日本復興のシンボル〟として世界の注目を集めたわけだった。

 ならば、2020TOKYOは被爆3世のスプリンター山県亮太くんに、と。
 ついでにこの話しには、坂井さんが早稲田出身だったのに対して、山県くんは慶応出身と、オチまでついている。

 いいんじゃないかぃ!
 (もっとも、その山県くん、先日の日本選手権陸上男子100mでは、体調の回復が遅れて6着に敗れはしたけれど)

 それより心配なのは、やっぱりオリンピックの将来の方で……
 というのは韓国ばかりじゃない、わが日本の首相にもじつにアブナっかしいところがあって、リオの閉会式で次期開催国の宣伝役をつとめたり、2020大会に向けてもこれを、なにかとみずからの政権運営に役立てようともくろんでいるようだからダ。

 2018年冬季平昌大会と2020年夏季東京大会とが、オリンピックが政治利用に穢された悪しき歴史の1ページとして、あの〝ナチ・ドイツ〟ベルリン大会をふたたび想いださせることのないように、いまは祈りたい気分だ。