どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

小池新党「都民ファーストの会」が圧勝/     驕れる自民…ボクが指摘したとおりの惨敗を喫す

-No.1383-
★2017年07月05日(水曜日)
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小池都知事の仕事はこれからダ

 7月2日の日曜日。
 東京都議会議員選挙、投票は午後8時まで。ぼくは昼頃に投票所へ。
 町田選挙区でも期日前投票が多かった。選管すじによれば「制度が周知された」とのことで、ナルホド…それにしても〝周知〟されるまでにはずいぶん時間のかかることだと思った。
 もっとも、ボクなどはいまだに、選挙はできるかぎり当日にという観念があって、これまでに期日前投票に行ったのは2~3度しかない。そんな人がほかにも案外、多いらしいことも知れ、これも日本的なことかも知れなかった。

 ぼくの投票所に、はじめて新聞の出口調査員の姿が見られた。
 午前中の投票率を見ると、予想したほど多くはない感じで、これは(都知事派勢力自民党)いい勝負になるかも知れない気がした。都民ファーストの会は、投票率が高いほど有利と思われるから。

 結局、最終的な投票率は51.28%で、前回よりは大幅増だが前々回までは届いていない。
 知事派の勢いイマひとつか……しかし……。

 開票が始まって7時54分。
 このたびの開票速報番組は、はじめてテレビ東京池上彰の都議選ライブ』にチャンネルをあわせる。
 ぼくは学生時代、某民放局で開票速報番組裏方のアルバイト経験があって、なぜかそれからは、この手の速報番組はNHKをメインに他の民放局を渡り歩く癖がついていた。

 池上彰という元NHKアナウンサーは、退局後、フリージャーナリストになってからの方が鋭さが増して、いまどき珍しいほどの気魄を感じさせる。

 放送開始早々、出口調査ほかの情勢分析によって「都民ファーストの会」圧勝の様相が伝えれれ、スタジオがどよめく。
 以降、放送開始から1時間後の8時50分頃まで、〝当確〟情報に名があがるのは都民ファーストの会の候補ばかり46人(つまりいずれもトップ当選)、自民ほかの他党は0。
 
 おそるべし、都民意識の颶風〔ぐふう=巨大な台風〕吹きつのる。
 そのヒタヒタと押し寄せ響く地虫の声(民意)、ぼくには肌が粟だつような感があって、投票日前日の1日(土)、このブログ記事でお知らせしておいた(ログイン - はてな)わけだ、けれど。

 立つ風、巻きおこす波高、その予感をはるかに上まわるものがあって、これはとても「勢いイマひとつ」どころの話しではなかった。
 9時前にやっと自民に当確1が出て……

 この間、NHKはどうしていたかというと大河ドラマおんな城主 直虎』(この日は8時15分~9時に変更、なお7時58分~8時15分には開票速報を放送)。
 全国放送の連続ものだからヤムをえない…とはいえ、いちばんオイシイ場面をとらえソコネたのではなかったか。
 少なくとも『池上彰の都議選ライブ』では、その間、選挙期間中の小池百合子氏に密着インタビューなどでたっぷり、いいとこどりしまくっていた。
 NHKには、どうも、風をヨミきれないところがあるように思う。

 ともあれ、こんどの都議選の結果。

 わが選挙区町田市の場合を、象徴的なひとつとして報告しておきたい。定数は4。
  【当選】
  1位、都民ファーストの会
  2位、公明党
  (この後がたいへんな接戦で決着が長びいた挙句…)
  3位、共産党
  4位にやっとこさ、自民党
  【落選】
  5位が民進党
 …であった。

 都民ファーストの会。55議席追加公認の無所属5人を含む)。都議会第1党。支持勢力あわせて安定多数どころかぶっちぎり多数の79議席
 前にも申し上げた。「ここは都知事の神輿に肩を入れて」の都民意、奏功。ついでに国政でひとりよがりの自民にも一発痛撃。

 小池都知事は、選挙前の諸事情あって保留したアレコレ、現実の施策としていよいよ腕(結果)の見せどころ、まさしく「これから、ここから」だ。
 これも前に申し上げておいた。都民というのはなにも下町にかぎらない、「気の早くて、思いこみの烈しい」人たちである。しかもこれ、じつは、ご本人はぜんぜん気づいていないのだけれども、おそろしく気がはやい…という傾向がつよい。小池さん、努々〔ゆめゆめ〕忘れちゃいけませんゼ。

 ついでにもうひとつ、懸念を。
 「この勢いに乗じて次は国政か」との声が早くもあがり、ご本人にもその気あり…の様子ながら、その前に、しっかり自分の後釜を育てておくこと、を忘れちゃいけません。ご自身の年齢〔とし〕からして焦りはあるかと思いますがね、ボロがでちまっちゃオシマイだ。

 対する自民党。23議席。数のうえでは辛うじて第2党タイだが、惨敗もいいとこ。
 みごとなくらい惨めに敗れたのは、この党がもつDNAではないかというほどの、根性ワルとうかヨクナイ性質というか。
 風を感じる皮膚感覚がない、てんで空気がヨメない、嗅覚もからきしダメときている。

 新聞記事的には〝歴史的大敗〟とか、いうんですってね。
 選挙結果をうけての総理周辺、党重鎮たちは揃って「反省すべきは反省」「緩みがあった」「真摯にうけとめる」と一様に、こうなっては流石にやむをえない低姿勢だったけれども、コトバの端々にはまだまだ庶民を見くびった驕りが覘けてる。

 安倍さんにしても、秋葉原で(この都議選で唯一の機会)の街頭演説での、あの激高ぶりには総理たるべき人物の度量もなけりゃ、てんで品格の欠片〔かけら〕もなくて…これじゃ傍で見てる国民の方がこっ恥ずかしいかぎり。
 江戸っ子庶民の気が短いのは笑えるけれど、エリート気どる男の喧嘩っ早い短気は顰蹙もの、掬いようがない。

 いまは北朝鮮の挑発騒ぎが唯一の味方で、強気の総理に頼りたい気分を醸しているかのようだ(庶民は臆病だがけっして脆弱ではない)が、次の一手が抜かって甘いようだと〝即詰み〟もアル。
 ただ、ほかに人がない、世論調査の「ほかよりよさそう」だけが頼りとは、あまりに情けない。

 公明党、自民と並んで第2党の38議席
 小池さん支持勢力のありがたみも、T-ファーストがここまで勝つとほろ苦く。そのぶん、自民との国政での立ち位置もヤヤコシくなる。
 もともと日本人に根づよい、あまり変化を好まない保守体質の、うわ澄みをうまく掬いとって生きてきた党だが、逆にもうこれ以上の伸びしろもないだろう。
 こんどの都議選で、それが見えたような気がしてならない。1議席増といっても、小池人気にあやかったようなものだ。

 共産党、19議席。堅く2議席増。
 ほんとに、よくやる。ぼくも、こと議会対応の存在感、野党としての在り方、政策に関しては「わるくない」「いいと思う」ことが多い。
 けれども〝共産党〟であるかぎりは、どうしても好きにはなれない。投票するまでの気にはなれない、そういう人が、じつはスッゴク、多いのではないか。
 つまるところ、あなたたちが共産党でなければ、政権交代のリッパな受け皿の中軸たりうる。

 これからの時代、イデオロギーでどうなるモノでもないことは、ハッキリしている。
 党是にこだわるあまり、国の大事にあずかれないのは、(政治家がダイスキな言葉でいえば)いかがなものか。
 ほんと、よくよく考えてほしいところデス。

 民進党、5議席
 前に、こんどの都議選でこの党は消えてなくなるんじゃないか…と、ボクは警鐘を鳴らしておいた。
 4議席以下だったら、まちがいなくその目であった。かろうじて〝退場〟を免れた感じ(かわりに社民党がこれでオシマイになった)。
 
 小池さんが国政に色気を見せてもいるし、このままでは政権交代の受け皿がない、もはや国民的失望の矢面でしかない民進党
 党内にはなお離党の動きがあとを絶たない気配に怯えてるくらいなら、眦〔まなじり〕を決して解党、政界再編にうってでるべし。

 ……………
 
 それにしても、何故、この国ニッポンには本格のリベラルが育たないのか、不思議でならない。
 受け皿はほかにありえないし、しっかり政策で違いを明確にできれば支持者も少なくないはず、なのに。

 小泉前首相が、「脱原発を争点に選挙を闘えば十分いい勝負になる」と言った。
 東芝という大会社がその原発事業から手をひかなかったばかりに上場廃止にまで追い込まれようとしているいま、その気運はますます濃くつよいはず、なのに。

 ……………

 投開票の翌くる3日月曜は、まだ梅雨も明けないうちから蒸し蒸しと暑く、気温は夏日で真夏日ではなかったけれども…ボクは喘いだ。
 都議選の熱がのこったものか、あるいは選挙結果に浮かされ魘〔うな〕されて熱がでたものか。ワカラナイ。

 投開票の当日、夕刻には、まったく別ごとながら。
 プロ入りから30連勝の記録が期待された14歳の中学生棋士藤井聡太4段が、惜しくもついに敗れた。

 勝負には、相手のあること。
 敗れて悔いなし…ほんとはそんなことはナイのだけれど……

 ぼくは思わず叫んでしまった。
「いいじゃん、きみにはまだ先があるじゃん」