どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》被災地巡礼、2017春・ぐるっと福島/4日目⑥…桃内駅(南相馬市小高区)に見る常盤線のいま

-No.1375-
★2017年06月27日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 2301日
★ オリンピック東京まで → 1123日










◆息ふきかえすレール

 JR常磐線が、全線通しての運行再開に向けて「がんばっている」というのか、あるいは「苦戦がつづいている」というべきか。《11.3.11》から6年余。

 どちらとも言えるし、どちらにしてもF1(福島第一原発)爆発事故による影響の大きさは計り知れない。
 周辺も含む鉄道沿線用地の除染にくわえて、いまだに高い放射線量地域を突破するための、新たなトンネル造りなどによる線路の付け替え(路線の変更)もあるからだ。

 原発による電力を採用しつづけるのかどうかを判断するのには、こうした細かい庶民生活レベルのことまで深く考えなければならない。

 ともあれ、福島県浜通り〟の命脈をつなぐ常磐線
 ことし17年4月に小高(南相馬市)-浪江(浪江町)間が開通して、まず仙台まで北上のレールがつながり。
 このあと秋10月に竜田(楢葉町)-富岡(富岡町)間が開通すれば、上野まで南下のルートもつながって。
 いよいよ残すは富岡-浪江、原発立地区間のみになる。

 その直近開通したばかりの小高-浪江間、ただひとつの途中駅「桃内」は南相馬市小高区内。
 田園風景のなかの小さな駅は、不通になっていた6年余の間の〝草庵〟然と、閑却された境遇からめでたく還俗した感があった。

 このたびは、フォト・エッセイ。
 あなたの故郷の駅に列車が来なくなったとき、あなたの古里のレールが錆びて雑草に埋もれたときの、寄る辺ない喪失感を想って見ていただきたい。

*上段・上は、開通した現在の桃内駅
*上段・中は、お隣り小高駅に掲げられた路線図。赤い矢印が、いまは「行き止まり駅」でなくなったヨロコビを表現しているように見える。
*上段・下は、現在の桃内駅、時刻表と線路。レールが光っていないのは、再開されても運行本数は少なく、列車重量も軽い(連結少)ために車輪とレールとの摩擦が少ないことを物語る。
*下段は、2年前2015年7月の桃内駅、ホームと駅への入口。〝不通〟なのにレールが光って見えるのは雨のいたずら。空白6年余にしては雑草が少なく見えるのは、ときたまには除草の手が入っている(廃止にはなっていない)ことを意味する。うち捨てられたままの線路では、すでに架線にまで蔓草が伸び絡まり、雑草のトンネルのごとくになっている。

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