どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》被災地巡礼、2017春・ぐるっと福島/2日目①…只見線の絶景フォト・スポット

-No.1356-
★2017年06月08日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 2282日
★ オリンピック東京まで → 1142日

*きのう6月7日、関東地方が梅雨入り。ことしの気候、季節推移も劇症傾向が予想されます。局所的な集中豪雨や突風なども心配されますが、高齢化社会のニッポンでは、猛暑の夏の熱中症の方が要注意かも知れません*



◆グッドタイミング!

 昨夜は、宮下温泉の立ち寄り湯に浸かって、民宿に泊まった。
 今朝は、役場前にある名水から湧き水を水筒ボトルわけてもらって、三島町の道の駅へ。

 道の駅は「尾瀬街道みしま宿」を名のる。
 その尾瀬は、沼田街道を遠く行ったさきにあるのだが、近しい気のする、なかなかうまいネーミングであった。

 じつは、きのう生活工芸館を見学のあと、隣地にある交流センター「山びこ」にまわって「ふるさと列車只見線、復興祈念」の写真展を観た。その折に、案内の女性職員から絶好の撮影ポイントがすぐ近くにあると聞いた、その場所というのがこの道の駅だった。

 ぼくもカメラ手放さずにこの歳まで、さまざまなアングルもてめつづけてくると、絶好の撮影ポイントという、そんなオイシイ場所がそうそう容易〔たやす〕く手に入らないことくらい知っているから、そこまでどれくらい歩くのかを慎重にたしかめたのはいうまでもない。
 歩く距離をしつこく確かめたのは、もうしわけない、近ごろとみに歩行の足腰がオトロエていたからである。
 たかをくくって甘くみると、痛い目に遭う。

「駐車場からすぐですよ、えぇ、5分くらいですかねぇ。まぁもっといい場所はさらに登った上の方にありますけど…」
 とにかく行ってもらえばわかります、ほかにもいっぱいマニアが押しかけるところですから、というのでその気になった。

 第一只見川橋梁を眼下に眺める、そこは、なるほど歩くことわずかな、それでいて只見川の曲流するありようも、緑濃いバックの山々の清涼感も、川筋をやや斜めに渡って架かる橋梁のアングルも、なるほど申し分ない。
 きのう観た写真展のチラシを飾っていた、そのものの風景が目の前に開けていた。

 鉄道写真、とくに列車運行数の少ないローカル鉄道では、最寄り駅の時刻表をたよりに撮影ポイントの通過時刻を予測して待ち構えるのが常識である。
 しかし、この朝のボクの態度はといえば、朝の通勤列車があるうちに行けば(なんとかなるだろう)という、いいかげんなもの。

 それでも。
 予想どおり、すでに数人が先着、好位置に撮影準備を整えていたマニア・カメラマンに声をかけると、なかの一人が親切に腕の時計をたしかめ、親指たててニッコリしてくれる。
「もうじき、上りの列車が通りますよ、タイミングばっちり」
 いまのボクには、こういうテキトウさがとっても好ましい。

 ぼくら夫婦も、それぞれカメラを手に、足場を選んで待ち構える。
 やがて、最寄りの会津宮下駅と思しき方角から発車合図の汽笛が響き。
 待てしばしの時がながれて、森蔭から鉄橋上へ列車が姿をあらわし。
 連写のシャッター音、静かな数十秒間があって、列車は対岸の森へと消えていった……

 これで川霧でもたちこめてくれればいうことなし、だろうが、ぼくらのようなテキトウさには、これだけの好機でも充分すぎるくらい。
 こうした絶景ポイントの連続する只見線は、なるほど外人客にもウケる人気、なっとくできる。
 春の桜、夏は川霧、秋の紅葉、冬は樹々に雪の花……

 ほろり夢見ごこち里山の景のなかにあると、きのう越えてきたばかりの六十里越やダムの町只見のあれこれ、すでに記憶から遠い気がする。
 それも人気〔じんき〕、やむをえないこと…ではあったけれども。

 道の駅の駐車場へともどる道すがら、さらに高みの最上絶景ポイントへの急坂を登りゆく人の、背中をぼくらは見送って。
 これできょう一日の幸運を、約束されたような気分に浸っていた……