どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「男女同種目数」と「男女混合」が〝キー・ワード〟になるらし…2020TOKYO大会

-No.1347-
★2017年05月30日(火曜日)
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◆膨張する競技種目と開催費用と

 ある日の新聞、スポーツ欄を見ていて「ナニそれ…」と目を瞠った。
 そろそろ春めいてきて、シーズンを終えたとばかり思っていたカーリング

 ”男女混合”競技のニュースだった。
 来年2018、韓国で開催される冬期「平昌オリンピック」で、この新種目が初めて正式に採用されるという。
 その予選の競技会。

 男女各1人でチームを組むペア競技だから、つまり「ミックスダブルス」である。
 ルールも基本的には、従来のカーリング競技とかわらない。

 結果、このたび日本ペアはオリンピック出場権を獲得できず。
 それというのも、やっぱり出遅れが響いたからだ、という。

 (そうだろう)
 唐突感は、カーリングファンにもある、らしい。

 毎度、オリンピック大会が近づいてくると、種目追加のことが話題になる。
 競技団体は普及と勢力拡大を目指して、新種目の開発と種目増に熱をあげ。
 参加国・地域は、獲得メダル数を増やすため、基本的にこれを歓迎する。
 といった図式では、採用種目が増えていくのは避けられない。

 では、おおもとの国際オリンピック委員会(IOC)はどうか、といえば。
 オリンピック開催地に立候補する都市が減る一方(膨大になる経費が主因)の現状に、危機感はつのっているから。
 建て前は、競技・種目数を制限したい意向を示す、が。
 現実には、開催国の事情などあれこれの要因がからんで、なかなか思うにまかせない。

 現に、2020TOKYOで追加種目に決まった「スポーツクライミング」の、なかでも日本選手が得意とするボルダリング種目の人気が国内で急上昇中ということがある。

 このような状況が、じつはすでに広範囲に波及しており。
 「男女混合」が2020TOKYO大会の”キー・ワード”になるのではないか、というので、またビックリだった。

 日本で身近な競技で見ると、たとえば柔道。
 男女各3人ずつによる「混合団体」戦というのが、新種目として国際柔道連盟からIOCプログラム委員会に提案されている、そうな。
 ご存知のとおり、これまでは男女とも個人の階級別だった。
 男・女各団体戦というかたちは、他の大会(世界選手権など)では見られ人気だったようだ、けれども「男女混合」とは、驚いた。

 ほかに、トライアスロンが男女各2人ずつによる「混合リレー」を、射撃も「混合」種目の採用を提案。
 テニスとバドミントンには、前回リオ大会でも「混合ダブルス」種目があったが、これに加えて東京大会では、卓球にも「混合ダブルス」種目が採用されるかも知れない。これなど、日本ではすでにお馴染みだったから抵抗感は少なく、むしろ(オリンピックにはなかったのか)と意外な気さえする。

 とまれ、どんなかたちにしても新種目の採用は、種目数の増加につながり、大会運営費用を押し上げることになる。
 これに、IOCはどう対処するのか。

 そのIOCには、別の課題もある。
 運営費用の抑制と並ぶ、もうひとつ課題は「種目数の男女同数化」。これも、男女平等の原則からしてないがしろにはできない。

 TOKYO大会には、たとえば。
 ボートの「男女とも7種目(男子1種目減、女子1種目増)」、カヌーの「男女とも8種目(男子3種目減、女子3種目増)」、重量挙げの男女とも8階級(女子1階級増)」が提案されている。

 さらには、バスケの「3人制」(ラグビーの7人制という先例がある)なんて競技の軽量化を目玉にしようとする動きもあって、

 ……………

 このままでは、どうにもなるまいと、ボクは思うのだ。

 レスリングという競技が、男子偏重(それも歴史的にはやむをえない事情があった気もする)の種目構成ということで槍玉にあげられたこともあり、種目の男女平等化は避けられないところだろう、が。
 「男女混合」などの新種目化を認めていったら、キリがなくなる。

 時代が移れば、つぎつぎに新しい動きがでてくるのはとうぜんだし、新らしい工夫、用具・道具の進歩・革新など、競技・種目増加の要因はこれからも続出していくに違いなく。
 その採否が力関係によらざるをえないことになれば、オリンピックの存在意義がなくなる。

 ここで、こころみに、ぼくの個人的な意見のいくつかを述べさせてもらえば。
  ・もともとの競技形態の「個人競技」か「団体競技」かによって、種目展開に制限をもうけた方がいい。つまり「個人競技」に”団体”や”混合”を安易に認めるべきではない。メダルの数からいっても「団体競技」とくらべて不公平に多くなりやすい。
  ・より多くの観客に愛される競技が好ましいのはいうまでもないが、また「おもしろければいい」というものでもなかろう。「個人競技」の”団体””混合”にどれほどの意義があるのか。
  ・たとえば、陸上の「十種競技」のように多種目をこなしたうえでの成績をもとめる競技と、同じ競技に多種目が用意されて成績をあげるチャンスに恵まれた競技とを、同列のままにおいていいとは思えない。
  ・「7人制ラグビー」「3人制バスケ」「7回戦制の野球」などの在り方は、とてもその競技本来のものとは思えない。
  ・スピードスケートの「ショートトラック」など、その競技の在り方そのものに無理があるものも少なくない。

 以上のほかにも、まだまだある。ほかの方々には、また別の見方や意見があるわけで。
 ……とすれば。

 ここらで、いっぺん、オリンピック競技の在り方を、はじめからすっかり見直してみてはどうだろう。
 各競技団体をはじめスポーツ関係の方々も、じぶんたちに都合のいいことばかり考えていないで、現実をよく見てほしいものだ。
 しかもこれらのことは、とうぜんすぐに、パラリンピックにも影響がおよんでいく。
 
 なんとかしませんと、ネ。