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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

立ち呑み居酒屋の俗称「角打ち」/        カウンターに斜にかまえて立つから…でもあるのダ

-No.1326-
★2017年05月09日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 2252日
★ オリンピック東京まで → 1172日





◆”寒造り”がすんだ

 いうまでもない、酒のことである。
 「酒」といったら「日本酒」のほかに、ない。
 
 もうじき「全国新酒鑑評会」の決審結果がでる。
 「金賞」の酒が酒屋の店頭に誇らしげな顔を見せる。

 ぼくは、いまある酒類総合研究所の前身、国税庁醸造研究所の頃。
 決審結果の「公開きき酒会」に参加したことがある。

 いくつかの部屋に地区ごとにわけて、全国から出品された酒、一升瓶がズラリ列をなすなか。
 酒屋さんをはじめ関係者たちが「きき猪口」を手に、おめあての酒の出来具合を「きき」わけていく。

 ルールとして定めがあるわけではないが、誰もが。
 きき猪口の酒の、色と香りに心を澄ませ、口にふくんだ酒を舌にころがし、”喉ごし”のきわまでにして、呑まずにすませる。
 それでも一部屋の「きき酒」をすますと、ほろっとした酔いが味わえた。

 ぼくに吟醸造りの蔵入りをさせてくれた大杜氏の、酒席での一言。
「おいしそうに呑む、あなた酒豪ですね」
 そのあとに、笑みをふくんでつづけた、もう一言。
「わたしなんかは、もう、毎日のきき酒だけで酔ってしまいますから…」
 呑兵衛のために「呑みあきない酒を」造りつづけてきた人の、含蓄だった。

 あの頃から、酒造りのレベルは一気に上がって、いまや鑑評に苦労する時代。
 かつてはあった「呑めない酒」がなくなったばかりか、酒蔵間の甲乙さえつけがたい幸せな時代。

 本格的に酒を呑みはじめた若い頃。
 「立ち呑み屋」の升で味わった樽酒、キュッと栓を抜く音まで鮮明に覚えている。

 洋酒の世界には、ちょいとお洒落な「ショット・バー」のスタンドがあり。
 なのに酒が「立ち呑み屋」では貧しかろう、というので、「ちょっとだけ」と呼んでみたりもしたっけ。

 いずれにしても、ぼくの青春時代あたりを境にいちどは廃れた「スタンド居酒屋」。
 それが、いままた、若い女性客もまじえたニューウェーブになりつつある、らしい。

 じゃ、そんな、いまどきの若い衆、こんなの知ってるかぃ。
 「角打ち」
 立ち呑み屋でキュッと一杯ひっかけるときに、木升の角に口をつけて呑むことからの、俗な呼び名だけれど。
 ぼくの解釈では、これ、将棋の大駒「角行」にも気もちをかよわせてある。
 そのこころは、「斜に構える」。

 大阪には「ダーク」という俗称もある、とか、教えられたことも。
 そのこころは、流行る店だと、あの男声コーラス、ダークダックスのように斜にかまえて呑み客が居並ぶから。

 「立ち飲みの日」というのが、日本記念日協会に登録されている。
 11月11日……これはワカル、ね。