どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「せっかい」と「いしばい」、「もりつち」と「もりど」/日本語ってヤヤコシイ…けれど…

-No.1324-
★2017年05月07日(日曜日)
★《3.11》フクシマから → 2250日
★ オリンピック東京まで → 1174日



◆「言の葉」の国

 某日。
 某テレビ局のニュース映像。
 その語り。

 ニュースの内容は、舗装業者のミスで「石灰」を多量に含む舗装材を使われた堤の道が、とんだワルさをした、という話し。
 どういうことかというと。
 その土手道、雨の水溜りを走ったジョガーが、水の発熱で火傷をするという事故があった、とか。
 それ自体(ひょぇっ)と軽いオドロキだったが、それはさておき……

 ニュースのテロップには「石灰」の文字が現れ、しかし、アナウンサーの語りでは「いしばい」。
 (チガウだろ)と、ぼくは即座に思った。違和感だった。
 ふつうには、それは「せっかい」じゃないか?

 でも、念のため、調べてみたら。
 やっぱり、第一義には「せっかい」だった。
 けれども、「いしばい」とも言う、と辞書には説明があった。
 つまり、マチガイではなかった。

 オカシかったのは、にもかかわらず。
 そのニュースが終わってしばらく後に、テレビ画面にはお詫びのテロップがながれたのでアル。
 「せっかい」でした、と。
 担当ディレクターが気がついたか、誰か他所から指摘があったか。
 いずれにしても「せっかい」がふつうで、「いしばい」も間違いではない、けれども。
 (一般的には)アナウンサーの読み違いと、番組が認めたことになる。

 一件落着だけれども、どこかスッキリしない気分がのこる。
 番組のスタジオぜんたいが、小首をかしげる様子が見えるようだった。
 可笑しい。

 けれども。
 おなじような漢字の読み方ちがいは、ほかにもまだまだあって。

 たとえば、「盛土」。
 あの《11.3.11》東日本大震災の、大津波で陸地の表土を浚われ流された沿岸部一帯、その復旧作業で大きな関心を集めたのが、津波の被害からまぬがれるため「低地に土を盛り上げる」ことだった。

 これを「盛土」といった…が。
 建設業界用語として第一義のヨミは「もりど」でアル。
 反対語として「切土」がある。

 しかし、一般人であるぼくは、ずっと「もりつち」と読んでいた。
 この場合は「土を盛る」行為に軸足があったようだから、「盛り土」と書いた方がニュアンスとしてはより近い。
 「盛り土」のは反対語は、とうぜん「切り取り」でアル。

 対して「盛土」は”状態”であり、”結果”のニュアンス濃厚。
 仕上げてナンボの業界用語としては、「盛土」「もりど」の方が似つかわしい。

 こうしてみると、日本語にはヤッカイな一面を認めざるをえない、けれども。
 なにごとにも白・黒の峻別はっきりさせないと気がすまない民族習慣というのもコマッタものだ、という心もちもつよい、のを認めざるをえない。