どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

わが家の「ローリング・ストック・ディ」のこと②

-No.1323-
★2017年05月06日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 2249日
★ オリンピック東京まで → 1175日






◆最大津波高34.4mの浜から

 「ローリング・ストックBOX」の記事を見つけた、すぐ後に。こんどは…
 「もしもに備える、家庭用備蓄食を考える」町がつくった、缶詰の話題を新聞の家庭欄に見つけました。
 これも、また「ローリング・ストック」方式を唱えるものでした。

 新聞の、記者にしてもデスクにしても編集・整理部にしても、念頭にはかならず”偏らない”こと、”バラエティー”があるわけで。
 それでも、なぜか不思議に、似たような話題のつづくことがあります。
 それが事故のような場合には、ただ困惑するほかないわけです、けれども……

 発信地は四国、高知県、その名も勇壮イメージふくらむ黒潮町
 といっても、きっと大方にはピンとこないでしょうし、古い地図しか手もとになければ何処だかも知れません。

 県西南部、清流四万十川の河口に近く、足摺岬も海上指呼の間といっていい。
 2006(平成18)年春に、大方町と佐賀町が合併して誕生した、まだ新しい町です。
 最寄りの駅は、土佐くろしお鉄道中村線の土佐入野。ドライブだと四国横断道に四万十町中央ICがあります。

 ご覧(上掲)のとおり、町章からして勇ましく。
 鰹(土佐の一本釣りと鰹のたたきで有名)、黒砂糖、天日塩が特産という、その名のとおり自然を友に、美しい浜をもつ、世帯数3791(2014年度)の小さな町です。

 この里山・里海の町が、顔色をうしなったのは2012年春。
 「南海トラフ地震が発生したときに予測される津波の高さ最大34.4m」と、内閣府からの発表があったときでした。
 年寄りの多くが「逃げようにも逃げきれない」から「あきらめよう」と思ったというのも、うなずけます。

 これはイカンというので黒潮町では、「あきらめない」「犠牲者ゼロ」を目標に、「町独自の防災への取り組み」をスタートさせることになり。
 この町をあげての活動から生まれてきたアクションの一つが、ぶじ生きのこったあとの「毎日食べたい日常〔ひじょう〕食」を確保しよう、「誰もが食べられるグルメ缶詰をつくろう」ということになったといいます。

 美味しいだけでなく”誰もが安心して”…を基本のコンセプトに、黒潮町缶詰製作所(雇用も創出)で開発された缶詰は7大アレルゲン(エビ、カニ、小麦、蕎麦、卵、乳、落花生)不使用。
 その心意気やヨシ! と早速ネットで検索、品揃えいろいろある中から選んで送ってもらったのが「クロカン12缶フルセット」(黒潮町まるごと12缶オススメセット)5,000円。
 (オンラインショップ黒潮町缶詰製作所【公式通販】

 宅配されてくるのも待ち遠しく、すぐに試食してみた1缶が「黒潮オイルのごろっとカツオ」(上の写真)。
 ヨカッタ…ですね、大手メーカーの品にはない「里山・里海缶」の味わいがありました。
 ほかに、ウナギ好きにはたまらない「四万十うなぎ」の用意などもあって。
 これは、オススメできます。

 なお、付け加えておきたいのは、黒潮町の”徹底”した取り組みの姿勢。
 その徹底も「いかに町民に理解してもらうか」からスタート、その根底には「ふだんは美しさと恵みとをもたらしてくれる自然が、ときに、平和な暮らしを奪い去ることもある」という認識を据えました。
 だから「もしも…」のときには、地震の揺れがおさまったらただちに逃げること、あきらめないこと。

 そのために役場では町長以下、200人ほどの職員全員が防災担当者になって、地域ごとの防災ワークショップ開催の規模を拡大していき、避難道240路線・避難広場168ヶ所・避難タワー5基と整備を進め、これを通じて住民交流も密に、地区防災計画づくりの取り組みも活発になったといいます。

 そうして2年後の正月には、それぞれの世帯によって事情のことなる戸別全世帯の避難カルテができ上がった、というのには驚きました。
 人口1万ほどの小さな町だからできること(実際これくらいの規模がちょうどいいのかも)、にはチガイありませんけれども、ヤル気になればデキる…お手本でもあります。

 子どもたちの防災教育もハンパじゃありません。
 ”津波から逃げる”のに頼りになるのは自分の足。黒潮町では、そのための体力づくりのマラソンをしたり、年6回以上の避難訓練で防災意識の基礎づくり。年に10時間以上の防災について学ぶ授業があって、もちろん防災プログラムも考えます。

 7大アレルゲン不使用のグルメ缶詰の発想も、あの《11.3.11》東日本大震災のときアレルギーの子に食べるものがなかった経験談から生まれたそうで。開発チームは缶詰の本場スペインやフランスへ調査にも行ったとのこと。
 鰹・マグロの海の幸に、畑の幸に野山の幸、それらを活かすためのグルメ調理法をプロと一緒に工夫したといいます。

 12缶フルセットの中には、甘味の「栗ぜんざい」なんかも入ってましたっけ……