どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

先代「築地市場」の存在感は半端じゃなかった…

-No.1246-
★2017年02月18日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 2172日
★ オリンピック東京まで → 1252日











◆この人気、この「食み出し」感

 豊洲市場予定地を見て(きのうの記事)、築地市場のいまを確認しておかないわけにいかない。

 豊洲から築地の距離は知れたものだが、運河を挟んで橋も通れない現状では、「ゆりかもめ」から東京メトロ有楽町線都営地下鉄大江戸線を乗り継いで迂遠。
 「築地市場前」駅に着いたのは昼すぎだった…が、地上に出てワ~ォ、驚いた。
 週末の土曜日、かねて噂には聞いていたけれど、外人観光客あり、親子連れあり、表参道あたりがオニアイのカップルあり。その人出が半端じゃなかった。

 かつて、鉄板焼きの店の板場に立ったことがあるボクは、場内に買い出しの経験もあり。
 早朝のプロが仕切る世界の、活力と意気の高さは半端なものでなく、走りまわる荷捌きターレのお兄ちゃんに怒鳴られたこともある。
 素人も入れないわけではない、けれども、それはプロの買い出しがすむ10時すぎ頃からというヤクソクになっていた。

 それは、いまも変わらないわけだが。
 昼になってもこの人出というのは、市場人気・市場騒ぎのタマモノに違いない。
 場内で名代の寿司屋や定食屋には行列ができており、三々五々もの珍しげに、呑気に歩きまわる人たちの姿はいまふう、以前は見られないものだった。
 波除神社はむかしから有名だけれど、場内には市場衆に崇敬される水神社がある、そこに詣でることもいまは観光コースになっているらしい。

 場外市場にまわると、その喧騒ぶりには年末を想わせるものがあった。
 さすが昼どきをすぎると商売を仕舞う店も多かったが、片づけの手を休めながら道行く客のファッションに目を奪われている兄〔あん〕ちゃんもいた。

 そんな場外市場の一郭、勝鬨橋の近くに、昨年11月にできた商業施設「築地魚河岸」。
 小田原橋棟と海幸橋棟、二棟あわせて床面積約7400平方メートルに55の仲卸業者が店を構えて、朝の5時から9時が業務仕入れのプロ向け、それから以降、午後3時までが一般の買い物客向け。
 従来の築地市場とダブルで店を構える業者も多く、営業日なども市場に準じて休業は日曜。

 この「築地魚河岸」、ほんとうは豊洲に市場移転後も築地の賑わいを守ろうと企図されたものだったが……
 いまの雲ゆきだと、どう転ぶかわからない。

 一般の客向けに、刺身に切り分けるサービスをとりいれた魚屋の大将。
「時世だね、勉強だよ、もう負けそう、仕舞って寝るよ」
 俎板を洗い流しながら、顔は笑いがとまらなかった。

 市場の活気には、猥雑といってもいいほどの「食み出し」感がつきもので、これがなくてはオモシロくもない。
 祭りと一緒で、日ごろの鬱憤を忘れさせ、止揚させる。
 築地には、その魅力、「食み出し」感がたっぷりだけれど。
 はたして豊洲に、その魅力を「食み出させる」ものがつくれるかどうか……