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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「賞味期限」の近づいた食料を無駄にしない/   のは、あたりまえのことだ…けれど

-No.1240-
★2017年02月12日日曜日
★《3.11》フクシマから → 2166日
★ オリンピック東京まで → 1258日



◆防災備蓄食料のこと

 東京都が、防災備蓄用クラッカーのうち賞味期限の近づいたぶんを、1月9日から無償配布することになった。
 年が明けて間もない新聞記事に、ちょと、おどろいた。
 そのボリューム、10万パックといえばかなりのものだが、アルファ化米も含む都民向け非常食備蓄量は約550万食だそうだから、その極く一部。
 それだけのものを、じゃ、いままでは処分、といえば聞こえはいいけど、捨てていたわけだネ。

 もったいない、ばち(罰)があたるよ…と、ぼくら子どもの頃には叱られたもんだ。

 だからいま、わが家でも災害備蓄用、家族2人で1週間ぶんの非常食確保をこころがけており。
 食料には、保存食でも賞味期限があるから、古くなった(期限が近づいた)ものから順に食べ、そのぶん新しいものに買い替える、ローテーション備蓄を心がけている。

 東京都は『東京防災』(都防災局、平成27年発行)という評判のいい防災・減災知識集をつくり、全都民に配布するだけの意識があるのだから、それくらいの配慮はとうぜんなされているのだろう…と思っていたのだが。

 じつは、社会の格差が拡大、貧困層の増加や子どもの貧困問題が深刻になってきた昨今、ようやく見なおされたものらしい。
 昨年から都では、賞味期限の近づいたアルファ化米もフードバンクや「こども食堂」などに寄付する取り組みをはじめており、今年3月末までには約32万食が提供される見込みだそうだ。

 都がこれまでそんな状況にあった、ということは、都内23区や都下各市町村の災害備蓄食料の民生活用も、まだまだ心もとないのではなかろうか。

 ぼくが住む地域の自治会では、毎年おこなわれる防災訓練のときに、アルファ化米による炊き出しや試食のこころみがなされている。
 これが自治体ローテーション備蓄の役にもたっているわけだが。

 そういえば以前、阪神淡路大震災の前頃までは、これを貧困の救済に役立ててもらおう、寄付しようなどとは考えもしなった。
 じつをいうと、それは…正直、「非常食」と呼ばれるものが味気なく、旨くもなんともなかったからである。じぶんが食べたくもないものを、他人〔ひと〕さま食べさせる気にはなれなかった。
 その意味では「病院食」と一緒。

 しかし、時を経ていま。「病院食」がめざましく進化をとげたように。
 「非常食」の味覚、味わいもいちじるしく向上、他人さまにさしあげても失礼にはならない、と思えるようになっている。

 それよりも、「〈賞味〉期限」と「〈消費〉期限」の周知徹底の方が、まず最優先されるべきだろう。

 以下は〈開封前〉を前提として。
〈賞味〉期限=比較的劣化の〈遅い〉食品で、まぁ(だいたい6日以上)過ぎても(味は落ちるが)食べられる。
〈消費〉期限=比較的劣化の〈早い〉食品で、これを(5日くらい)過ぎたら食べない方がいい。

 ただし、最終的な判断はやはり自身の味覚(舌の感覚)によるべきもの。
 したがって、そのためには、人はみな食味の良し悪し判断能力を日頃から鍛えておく必要がある、わけだが。
 じつは、これが、いま、いちばんに心もとなく、ほとんどの〈舌が他人まかせ〉になっているらしい。