どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

いまの天皇の「生前退位」は特別法で認められる方向/これも熱しやすく冷めやすい国民性…というやつか

-No.1214-
★2017年01月17日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 2140日
★ オリンピック東京まで → 1284日

阪神淡路大震災から22年。(もう…)と(そんなに…)の想いが感性の時間をゆさぶる…が、それらを超えてたゆまぬ時のながれにまた出逢う気づきがある*



◆さめやすい民心と、お上手な役人

 去年8月。
 天皇が国民に、ビデオメッセージで語りかけ。
 高齢になったこと、そのことで天皇としての役割をはたせなくなる危惧を抱くにいたったこと、象徴天皇のつとめは全身全霊をもって国民に寄り添うこと、公務もまたおなじであること、このままで万が一のことがあればそれにまつわる一連の対処にも国民の負担がおおきいこと、摂政という制度はなじまないと思われることの、お気もちを述べられ。
 皇太子への譲位を認めてほしいこと、あわせてこれを将来の制度としてほしいことを願われた。

 公務もふくめた天皇のつとめは、週休二日もない忙しさであることも知れた。
 これに対して、すぐに、天皇の公務をへらせばよい、とする論がもちあがったけれど。
 そうではない、公務などに全身全霊をもってのぞむのが天皇のつとめだから、それができなくなったときは替わるべきなのだ、というお考えであった。

 人間天皇。二代目の真摯なお心もちを、国民の多くはよく理解し、これを支持した。
 のに、すぐに手がうたれたわけではなく、その方面の専門家、有識者と呼ばれる人たちからは、制度論があれこれや、やかましくことになり。
 国民の支持する気もちは、脇に置かれた。

 やっと「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」というのが招集され。
 ぼくは、この会議には人類学者や民族学者の参加が必要だと考えた(この場でも述べた)。
 それは、お堅いアタマばかりではない、ゆるりと解きほぐす観念もなければ…の思いからだったが。
 集められた6人の顔ぶれは、そうではなくて、政治・経済・法律・歴史の専門家たちばかりで。
 しぜん制度論にかたむいた。

 天皇のお気もち表明から半年になる2月を前に、ようやく会議の方向性が明らかになり。
 それによると、やっぱり「退位はいまの天皇にかぎる特別法」で認められることになりそうで。
 江戸っ子なら、「なんでぇ、制度ってなぁ国民のものじゃねぇのかぃ」といいたいところだ…が。

 この会議の座長、御厨貴氏がいう。
「特別法でもいまの天皇に退位を認めれば、それが先例となり、将来にも柔軟(フレキシブル)に対応できる」
 考えに、やむをえない一理のあるのを感じた。あわせて、
皇室典範の付則に、この特別法の規定を設ける」
 というのであれば、まぁいい…かも知れない。

 この”ながれ”が伝えられると。
 追って間をおかず、来る2018年12月31日をもって現在の天皇は退位、平成は39年まででおわり。
 2019年1月1日からは、皇太子が即位して天皇のあとを継ぎ、新元号による次代がはじまる、というスケジュールが。
 もう、いつの間にかひとり歩きをはじめて……
 こうしたアドバルーン効果をねらうなどの知恵については、ほんとうに、あきれかえるばかりに役人たちはうまいな。

 きのうまで、天皇退位のゆくえにやきもきしていたはずの、国民がこぞってコロッと手の平かえしたような。
 ぼくは、国民を侮る政治家に明日はない、と信ずる者だが。
 ときどきは、これだから国民大衆は軽んじられてしまうのダ、と思わざるをえない場面にかならず遭遇する。
 メディアがそのお先棒を担ぐ。
 なんとかならんもんじゃろか……