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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

第93回「箱根駅伝」、青学3連覇の後半「復路」/余裕の布陣で2位東洋大に7分以上の差はデカい

-No.1211-
★2017年01月14日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 2137日
★ オリンピック東京まで → 1287日



◆逆転のチャンスは6・7区までだった

 2日の往路観戦を終え、町田に戻って居酒屋で一杯。
 明日もやっぱり青学かしらねと、カミさんが言うのへ。
 ぼく、美酒地酒の猪口を手に無言で頷くのみ……

 それでも翌3日。
 朝早くに起きて、復路スタートの8時にあわせて雑煮を祝う。きょうも、いい天気。

 きのうの芦ノ湖畔、箱根神社大鳥居前で目撃した青学大の原監督に笑顔はなかった…といったが。
 それは勝敗の帰趨をにぎる指揮官としてとうぜんのこと。
 原さんの腹は、むひひ…とほくそ笑んでいたことだろう。
 なにしろ往路は、このチームとしてはやや控えめなオーダーでのぞみ、それでもトップでゴール。エントリー変更もなかった。

 復路、当初のエントリーが(失礼ながら)見え見えの”アテウマ”とわかるほどに、すぐれた控え(補欠)の選手層。
 思ったとおり、合計で4人まで認められるエントリー変更枠を3人までつかってきた…ヤルなぁ青学さんよ。

 6区の山下り。
 33秒差を一気につめるならここが勝負…と思ったが、追う2位の早大は伸びず、差が2分08秒に開く。
 3位順大、4位東洋大
 この区間で輝いたのは日体大。山下りのスペシャリスト秋山清仁(4年)くんが2年連続の区間トップで、ことしの箱根で唯一の区間賞、記録も58分01秒とりっぱなもの。チームを13位から7位に押し上げた。

 7区に入ると青学大は、エントリー変更1人目の田村和希(3年)が目算どおりに…と思いきや、16kmすぎ、まさかの脱水症状でピンチに。
 しかし伴走車の原監督、おちついて車を田村くんの脇に寄せなにやら声掛け、きっとブレーキにしない走法の指示であったろう。
 田村くんもこれにこたえてなんとか踏ん張り、ゴール前ではもちなおす。
 2位の早大はこの区間、逆転期待の井戸浩貴(4年)くんだったが、このチャンスをつかめず、差を1分21秒に47秒縮めただけ。
 青学を”命拾い”させてしまって、これでは勝負にならない。

 8区に入ると、青学大はエントリー変更2人目、去年の東京マラソン日本人2位の下田裕太(3年)くんが好調、こんどこそ目算どおりに区間賞の走りで2位以下との差を広げる。
 2位早大と5分32秒差、3位東洋大と6分38秒差。駒大は9位に低迷。

 9区。青学大は池田生成(4年)くんも好調。区間2位の好走を見せ。
 この区間でやっと、東洋大が野村峻哉(3年)くん区間賞の走りで早大をかわし2位にあがってきた、とはいうものの青学との差はわずか8秒縮まっただけ。
 つまり、1位と2位の差この時点で6分30秒…勝負あった!

 最終10区。青学大のアンカーはエントリー変更3人目キャプテンの安藤悠哉(4年)くん。
 彼の安定した走りっぷりを途中まで見て、朝酒・昼酒の酔いがまわったボクは、おやすみなさい……

 結果だけおさらいしておくと。
 総合優勝の青学大(3連覇)は、区間賞2つだけ記録もまぁほどほどながら、2位東洋大に7分21秒差。それでも「十分に手応えはあった」という酒井監督の言葉は、くやしまぎれというか、負け惜しみにしか聞こえない。
 3位早大、4位順大、5位神奈川大がおひさしぶりの健闘。9位駒澤は一から出直し。17位の山梨学大にいたってはコトバなく。

 ことし予選会で中大が敗れ、はじまった伝統校の退潮ムードは、18位明大、19位日大にも警鐘を鳴らす。
 わずかに「やったね、おみごと」は、オープン参加の関東学生連合、10区照井明人(東京国際大、4年)くんの(参考記録ながら)区間1位の走り。
 ”幻の区間賞”だっていいじゃないか。「東京オリンピックでマラソン代表をねらう」という意気込みにカンパイだ!
 
 これだけ。青学大にはもうしわけないけれど。
 3日の即報記事で「歯がゆい」「つまらない」と嘆いたぼくの気もち、おわかりいただけるだろうか……


東京オリンピックのマラソンをねらうなら…

 ことしは、日本伝統の長距離レース「駅伝」発祥から100年。
 そうして、箱根駅伝(大正9=1920年)も東京オリンピックの年に100周年を迎える。

 いっぽうで、箱根駅伝を筆頭とする大学陸上長距離界から、その後の大きな飛躍をはたした選手が、このところ少ない、いっこうに目立たない。
 卒業して社会人になって、実業団のまぁトップレベルまではなんとか行けるし、それなりにガンバってはいるのだが、いまひとつピカッと耀かないのはナゼか。

 どうやら、首をひねっているのはぼくだけじゃないらしい。
 ぼくも一時、じつは箱根の山上りに難があり、くわえて各区間20km程度というハーフマラソン的な距離が徒になっているのではないか…と考えたりした。
 
 そのせいで、男子マラソンの低迷に”活”が入らないのではないか。
 メダル争いだけがオリンピックじゃない…のはわかっているが、どうにも歯がゆい。
 日本陸連と、実業団と、大学との間の連携、意志の疎通にも問題があるのではないか。
 どうも、よくわからない。いっこうに、すっきりしない。

 こんど、日本陸連がたちあげた「長距離・マラソン強化戦略プロジェクト」のリーダー、瀬古利彦氏にいわせれば「箱根駅伝フルマラソンは並行できる」そうだから、お手並拝見といきたいところ。
 でも、その気配が感じられるのはいつごろ……

 大学長距離界のスターが、実業団に入ってさらに磨きをかけ、その水になじんで実力を発揮できるまでに、どうも〈3年くらい〉はかかる気が、ぼくにはしている。
 すると…2020TOKYOにまにあいそうな選手はことしの卒業生くらいまで、ということになるのだが……