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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

十勝・上士幌町「ちょこっと暮らし体験」リポート-滞在3日目-/

-No.1184-
★2016年12月18日日曜日
★《3.11》フクシマから → 2110日
★ オリンピック東京まで → 1314日










◆11月5日(土)、田園を巡る

 6時半、起床。
 降っている…雪が。
 前の雪が消えないうちに、降り積もる。

 喉が、からから…痛いくらい。
 教わったとおり、寝室に濡れタオル、ごていねいにバスタオルまで干しておいたのだけれど、それでも乾燥を防ぎきれない。
 風邪のひきかけのような咳がでる、痰に薄黄色いものがまじる。
 やっぱり、加湿器、必要じゃあ。

 じつは、ぼく。
 この「暮らし体験」の間、できるかぎり周辺を散策するつもりで、車にはノルディックウォーク愛用のポールを積んできていたのだ、けれど。
 翌朝さっそくの積雪で、出鼻を挫かれていた。

 十勝の平原を自転車で走ってみたい、とも思っていた。
 借りてもいいな…と思っていたら、モデルハウスにその自転車が用意されていた。
 やぁ、ウレシかったぁ。
 けれども、これも出鼻をくじかれたかっこうで、すでに町なかの道も、ところどころで氷りついていた。

 ”晩秋の十勝”の予定が早くも初冬……
 ひょっとすると、このまま、周辺散策も自転車チリリンもできないでおわるのかも知れない。

 ともあれ、めげずにお出掛け。
 きょうは、町なかをとりかこんで広がる周辺の”平原”へ、気分はパトロール

 とりあえず、帯広市に隣接する音更町まで国道を往き、スーパーマーケットをのぞいて品揃えを確認。
 帰りは、ひとすじ西側の道道を走ってみる。
 こちらも、もちろん「真っつぐ」。
 並木、並木に区切られるかたちで、両側には大農場・大牧場がつづく。
 道端には表札がわりの看板がデカい。

 陽あたりのいいところには、いつもより早い雪に散り遅れたのだろう、カラマツの茶がかった黄色の針葉が薄く路面を覆っている。
 モデルハウスの前の雪の原では、大きなカシワの枯葉が風に舞い遊んでいたのを思いだす。

 この道でも、雪に気をつけながら走っていたら、後ろから大型トラックにせっつかれ、脇に避けさせられ、追い抜かれた。
 スピードメーターを見ると50kmは出ているのに……
 ……どうもこのところのニッポン、どこもかしこも慌ただしい。

 雪の原っぱへと道を折れ、「十勝しんむら牧場」に立ち寄る。
 さきに電話で営業をたしかめたら、道を踏み外さないよう気をつけて来てほしい、とのこと。
 すでに前例があったとみえる。轍の隠れてしまった道を慎重に転がして行く。

 雪原のなかの牧場は、ひとあし早いクリスマスムードだった。
 「クリームテラス」と名づけられたティーサロンには、クリームとワッフルの甘い香りがいっぱい。
 おすすめメニューのスープカレーセットと、ワッフルサンドをいただきながら暖をとる、極上のひととき。

 帰路、広い道にでたのを幸い、ふりつづく雪のなか路肩に車を寄せ、いっとき農場境の並木”墨絵”の世界にひたる。

 町なかも、あらためて真っ白。
 「ふれあいプラザ」に入浴のあと、帰宅したらコンシェルジュからであろう、雪除けの道具一式(ママさんダンプにスコップ、プラ箒など)が届いていた。
 その時点で、積雪は10cmほど。
 明日朝まで降りつづければ20cmにはなりそうな……

 北海道だいすきなボクはもとより、道南出身とはいえカミさんにも雪除け経験は豊富。
 明朝の苦労を思えば自然に身体が動いて、湯上りだったけれども、二人でざっと雪除け。

 これはマチガイなく「根雪」になる。
 根雪のはじまり初体験がうれしいような、でもやっぱり、町の人がいう「十勝晴れ」にも恵まれてみたくもあって、妙な心もち。