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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

十勝・上士幌町「ちょこっと暮らし体験」リポート-プロローグ-/スタッドレスタイヤでの旅立ち

旅・散歩・遊ぶ

-No.1179-
★2016年12月13日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 2105日
★ オリンピック東京まで → 1319日








◆11月1日(火)、〈移住〉を考えるきっかけのことなど

 はじまりは2年前だった……
 東京であった「ふるさと回帰フェア」の催しのひとつ、「魅力発信フェア」という短かい影像紹介で、たまたま上士幌町と出逢った。
 (-No.0368-2014年9月24日記事『ふるさと回帰フェアに想う都会人のため息/「地方消滅」も「首都沈没」も怖いニッポン』http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=12921228815733380028

 その後、曲折があって……
 縁あってお願いした「モデルハウスでの生活体験」を、ワケあってキャンセルさせてもらった経緯もあり。
 (-No.792-2015年11月22日記事『”移住”を目指す人も、体験で”模索”したい人も/”地球温暖化”で見直される”北の大地”』ログイン - はてな

 けれど、それらのことどもは過去記事を参照していただくことにして。
 
 ともあれ、リトライ版「ちょこっと暮らし体験」の2週間であった。
 多事多端な年の心境は、けっして平らかではなかったけれど、(どかまで行ったって人生そんなもの)と肚をくくっての旅立ちだった。
 ただ、ここはやはり……

◆行き方も、気分もかえたい

 気があって。
 まず、愛車のタイヤをすべてスタッドレス(雪道用)に履き替えた。
 じつは、このたび体験の主目的は「晩秋の十勝を識る」であったのだけれど、どうも天候のぐあい思わしくなく。
 十勝でも、例年にない早い冬になりそうな…気配が現地から伝えられてきた。

 札幌で、そろそろ冬道準備にかかる人が出てきたとはいえ、東京はまだ紅葉もはじまっていない時期。
 タイヤ・ショップに問い合わせ、倉庫を探してもらって、やっと履き替えられたのが出発の2日前。

 行き方をかえたいといっても、陸路高速道を突っ走って行くのでないかぎり、あとはフェリーしかない。
 そのフェリー便が、直前になって急遽「就航とりやめ」になるというハプニングもあって、1日遅れの出発になった。

 フェリーも毎度のことになると、アプローチ・ルートにも新鮮味とぼしく。
 このたびは、ひとひねりして、首都高速湾岸線から東京湾アクアライン
 「海ホタル」はあいにくの雨模様。
 
 東関東自動車道で、ひさしぶりの水郷潮来
 神宮橋で渡る北浦の風景も、”移住”を意識して見る目には、雨粒にもふと新鮮な彩り。
 「鹿島立ち」の鹿島神宮(祭神は武神の武甕槌神〔たけみかづちのかみ〕)では、菊花展の丹精こめた花々にも雨……








◆大洗港からの船旅

 大洗の港には、余裕たっぷり早めに到着。
 漁港に近い市場で、船旅、今宵ディナーの肴をもとめる。
 アンコウ鍋の本場ではあるが…船室ではできない相談。
 しからば刺身、アワビとカツオのよさそうなところをゲット。

 車にもどったら、漁師ふうの男が売り込みにくる。
 獲れたばかりの上ものがある、と。
 これからアレに乗るんでね、フェリーのほうを指さすと。
 よかったら帰りにも寄ってみてくれと、なんとも愛想がよかった。

 大洗-苫小牧航路、このたびの乗船はサンフラワー「さっぽろ」。
 いつもはスタンダードルームの洋室だったが、今回は奮発して初めてのデラックスルーム洋室。
 ホテルのデラックスルームとは比べものにならない簡素さだ、けれど、(とくに占有できる)空間の貴重な船ではツインベッドだけでもありがたい。

 ちょとハシャギたい気分に誘われ、船員服を借りて記念のポーズ。
 こんなことも、想えばずいぶんひさしぶり。

 よい酔いかげんに、トロリんちょ……
 早々にもぐりこんだベッドの眠りから目覚めると、ハッとする星夜であった。

 気づかされたきっかけは、不審物が発見されたという船内放送。
 どんな不審ブツであったのか、とにかく、すべての船室各部屋をまわって確認がおこなわれ。
 (もちろんボクらの船室もノックされ、扉を開けると制服姿があった)
 結果(アレはなんだったの?)か、どなたかが不可解な持ち物を、不可解なところに置き忘れた…ということだったようなのだが。
 (くわしい事情はついに明かされなかった)

 日々、ドコかでナニかがある世のなか。
 船旅にもこんなことがある、よくあるとは言わないが、けして稀なことでもない。
 
 とまれ、こうして。
 航海は風凍える行路、翌朝の船窓には飛沫が凍りついていたのだけれど、海は静かに凪いでおり。
 ぼくの夢枕では、北の大地にふさわしい直線道路のカラマツ林が、どこまでも、どこまでも黄金色につづいていた……