読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2016夏の巡礼-11日目-大間原発、津軽海峡を渡って函館まで

-No.1172-
★2016年12月06日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 2098日
★ オリンピック東京まで → 1326日






 ……………





◆9月7日、大間原発

 大湊湾岸のむつ市街から、海峡沿い道に戻ってくると。
 お帰り、待ってたよ、と言わんばかりの絶好天。
 沖縄のサンゴ礁の海ともちがう、北明とでもいうしかない碧のグラデーションが、ひたすら眩しかった。

 古くは「大畑道」と呼ばれた国道279号、愛称の「むつはまなすライン」をこれまで実感したことのなかったボクに(忘れないでおくれよ)とでも言っているようだった。

 大間の町は、一年のいまがいちばんいい季節…に、とろりと居眠っているかの静けさだった。
 近ごろは「マグロの大間」で時間をかせいでいるものの、じつは「原発の大間」への準備中でもある。
 けれど……

 《11.3.11》巡礼の途次、その成り行きが気にかかって寄り道をする大間原発は、工事の中断が繰り返されるばかりで、この5年ばかり、ごくわずかにしか進展を見せていない。
 もし万が一の不思議があって、現状の中途半端のまま地上から消え失せてしまっても、誰も気がつかなかったりするのではないか…と思えるほどに浮き世ばなれした感があるのだった。

 いま注目のMOX燃料、低濃縮ウラン燃料で発電することになっている「改良型沸騰水型軽水炉」は、1号機が建設中のまま。

 2008年春の着工以来、はじめは2012年春にも予定されていた運転開始時期も、延期延期を繰り返すばかり。
 建設主体の電源開発は、原子力規制委員会に新規制基準適合性審査を申請しているが、いっぽうでは「海峡文化圏」の同志でもある対岸の函館市から建設差し止めの訴訟を起こされ、審理中でもある。

 何度も通った奥戸の漁港からは、高く伸びたクレーンの首が所在なげに重たく見え、見上げる空はあくまでも青く。
 午後の港には、声をかけたい漁師の姿もなかった……




◆9月7日、大間港

 午後のフェリー便までにはまだ間があったけれど。
 港に行って、乗船手続きをすませ、待機する。

 港の空き地では、港湾関係専門の建設会社であろう、大馬力のクレーンが唸って、消波ブロックづくりに余念がなかった。

 おなじ建設でも、こちらには、なんの隠しだても遮蔽もなく、あっけらかんとおおらかであった。





◆9月7日、函館へ

 大間-函館便のフェリーは、青森ー函館便の比ではない、少ない積荷と乗客を乗せると、するすると岸を離れる。
 クキドの瀬戸を挟み、大間灯台の立つ弁天島を見おくると、あとはもう潮の流れ速い津軽海峡のただなか。

 そうして……

 函館山を視野に間近くするまでに、わずか1時間とちょっと。

 この船旅をもって、このたびの巡礼は一段落。
 函館で、昨秋亡くなった義兄の一周忌をすませ。

 のこりの巡礼再開は、6日後になる……