読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2016夏の巡礼-8日目-大槌町・山田町/三陸鉄道のレール復興ちゃくちゃく…に敬意を

-No.1156-
★2016年11月20日日曜日
★《3.11》フクシマから → 2082日
★ オリンピック東京まで → 1342日


◆9月4日、吉里吉里

 〈木つつき集会〉の日、日中はこのイベントがすべて。
 手先はまぁそこそこ器用でも、生き方の不器用なぼくは、たとえば適当に手を抜く…というような芸当が、したくてもできない。

 目いっぱい、ありったけをつぎこむから、よそ眼にはきっと大袈裟なくらい、草臥れちまう。
 そのまま消えてなくなりたい、くらい。

 それでも、その前後、朝夕のいっときに、気になるポイントを訪ねて行く。
 吉里吉里駅も、そんなサブ定点ポイントのひとつ。
 《11.3.11》以来、JR東日本の復旧態勢に本腰が入らないなか、山田線の宮古―釜石間はレールが折れ曲がり、埋もれ、赤錆びるままに捨て置かれた。吉里吉里駅の周辺もご多分に漏れず、雑草の繁るにまかせる状態がつづいたのだが…。

 民営、三陸鉄道に譲渡される話しが進んでから、ようやく路盤に陽が射しこんできた。
 吉里吉里駅付近の、レールは錆びたままでも、線路の両脇は草が刈られ、路盤には新しい砕石が敷かれるにいたっていた。
 まだまだ時間はかかるだろうが、旧JR山田線の復旧開通には、光明が見えてきた。

 正直「たのむぞ三鉄」気分なのだ。
 どうか国は、赤字路線のすべてを救済せよとは言わない、地域住民の足の確保に、ぎりぎりのレール確保は義務と心得ていてほしい……











浪板海岸

 宮古方面へは、吉里吉里駅の次が、浪板海岸駅。
 これまで、小さな谷あいの集落の、一段たかいところにあったこの駅も被害をまぬがれなかった。

 浜沿いの国道45号から、集落に入ってすぐのところが、はじめは瓦礫集積所、後には復旧工事基地になって、余所者には近づきがたい雰囲気をずっとただよわせていたのが。
 ようやくひと息ついたというか、空間にゆとりができてきて、このたびはじめて駅付近を訪れることができた。

 ここも吉里吉里とおなじく、鉄道工事が着々と進みつつあり。
 流されたレール跡の路盤を盛り上げ、新しい鉄路敷設の準備に余念がなかった。
 鉄道が敷かれ、列車がやってくる、そのたしかさ、ウレシさは、ざんねんながらバス路線の遠くおよぶところではない。
 (ただ、それほど頼りのバックボーンにもかかわらず、多くの住民が日常は鉄道に乗らないのも事実、これでは廃止に異議を唱えても虚しい)




◆船越半島

 大槌町のお隣り、山田町では船越半島が準定点ウォッチポイント。
 市街地の複雑で見えにくい復興ぶりにくらべると、ここは簡潔でわかりやすい。
 かつてあった船越家族旅行村の再開がどうなるか、いつになるか。

 津波に浚われた首根っこの部分が、復興工事進捗の様子を知る指標になっており。
 山田湾側の盛り土の上には、植栽された木の苗が緑の点描風景。
 その向こうに牡蠣の養殖筏を浮かべた海が、穏やかな陽を浴びていた……