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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

《11.3.11》2016夏の巡礼-1日目-福島へ/   このたびのテーマは「折り返し」

-No.1100-
★2016年09月25日日曜日
★《3.11》フクシマから → 2026日
★ オリンピック東京まで → 1398日





◆8月28日(日)

 16回目の《11.3.11》東北巡礼は、台風9号の北上に追われるカタチの出立になった。
 報道などでは「ブーメラン台風」と呼んでいたが、ぼくにしてみればこの9号は「出もどりスケバン台風」とでも呼びたいものであった。
 ずいぶん以前にも、こんな〈迷走〉台風があって、おおいに迷惑した記憶がある。
 その再来か…鬱陶しい予感をいだいて、早朝に家を出た。

 テーマの「折り返し」は、あれから5年を経ての実感。
 1~2年目は、瓦礫の撤去。
 3年目になると、通行路が確保されてゆき、新たな道ができたり、付け替えられたりした。
 4年目には、復興計画に沿って、海岸では防波・護岸の、内陸では造成・盛土の、工事がダイナミックに進められた。
 このながれでいけば、5年目には、新たな生活・事業基盤の整備が進むだろう。
 なにはともあれ、将来にむけての「折り返し」にはちがいない。

 ただし…これは、宮城・岩手両県の話し。
 原発事故の影響深刻な福島県だけは、おおきく後れをとっており。
 それを考えると、この「折り返し」は、よくあるマラソンコースの「折り返し」とはちがって、つぎがゴールとはかぎらない。
 あるいはどこかで、もういちど「折り返し」があるのかもしれない、けれど…。

 ともあれ、ぼく自身にとっても、これは「折り返し」。
 このさき、ナニを、どう見守っていったらいいのか…。
 稀有な大災害を見つめなおす「区切り」のときだった。

常磐道、広野IC

 早立ちは、首都高の渋滞に巻きこまれたくないのと、雨の高速走行がスキくないからだったが。
 運よく、どちらもスリ抜けて福島入り。
 国道6号、見なれた「原発事故ルート」に出ると、雨模様になった。

 ここは、「通行止め」の間と、そのあとの「通行許可」後との、くっきり2色わけ、グレーゾ-ンなどない。
 昨年7月、やはり重く垂れこめた雨雲のもと、極力スピードダウンして走った記憶があざやかによみがえる。
 国道からそれては、開通した常磐線木戸駅竜田駅に寄って見る。
 去年と(通りすがりの見た目)少しも変わらない風景に、アゼン。

 道には車が走ってはいるが、人の姿なく(あるのは除染作業員ばかり)、庭や建物に生活の痕跡はあるものの、生活色というものはない。
 そして、去年は見られた除染作業員たちの姿さえ、ことしは見られぬ。
 これから北上して行く宮城・岩手には見られることだろう、復興への動きが停滞したまま。
 なんとも表現しようのない無常感におそわれ、ただひたすらに遣る瀬無いのだった…。