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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

熊本地震災害で、あらためて想う災害への備え/  「無理」「無駄」と言い〈無為無策〉でいる人々へ…

-No.1067-
★2016年08月23日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1993日
★ オリンピック東京まで → 1431日




◆「災害備蓄」の意味

 ただ一人、行方不明になったままのこされていた方の遺体が確認されて。
 災害発生から4ヶ月がたって、ようやく「ひとつの区切りを迎えた」かに思える熊本。

 わたくしごとを申せば、いまだ被災地を訪ねられずにいる。
 この8月28日には、5年目を迎えた《11.3.11》被災地東北へ、16回目の巡礼に旅立つ。
 その前に、ともあれ一度、現地の状況をたしかめたおきたかったのだが…。
 時間にも、体力にも、それだけのゆとりがなく、齢72にはきつかった。

 そうして、はや5年目を迎えた東北3県(福島・宮城・岩手)にしても、いまだに復興の〈道半ば〉というか〈始まったばかり〉というか。
 とくに原発災害を加えた三重苦の福島の場合は、〈ようやくこれから〉の歩みがはじまる。
 とても、「おかげさまですみました」といえる情況ではないのだ。

 日本という国は、そういう位置・環境にあるということを、各々がシッカリ肝に銘じておかなければいけない。

 そのうえで……。
 じつは、この間、その重大なことを想いながら、指摘できずにきてしまったことがある。

 手もとにある新聞の切り抜き記事は、熊本地震から1ヶ月後の5月15日付け。
 タイトルは、「家倒壊 備蓄持ち出せず」。

 そこには、災害現地からのナマの声があって。
「家が壊れては備蓄も意味がない」
 これは益城町の60代男性、車中で寝泊りしている方の言。
 さらには、自宅が全壊した40代男性の、
「外に出ることすら困難で、持ちだす余裕は全くない。(備蓄を)個人に頼るのは非現実的」
 とする声すらあった。
 これは、災害に遭ってうちひしがれた方には酷な、「備蓄はしておかなっかのですか」というような問いかけがあったからかも知れない…けれども。

 とにかく、今回の被災では。
 自宅が被災し持ち出せないケースが多かったし。
 つづく余震を怖れて、非常食などを自宅に取りに戻れない人も多かったのだ、という。

 じつは、おなじ被災者にも、
「手も洗えず、食事もなく困った。備蓄しておけば良かった」
 別な声があった。

 〇個人備蓄は、食料が〈最低3日、推奨1週間分〉。
        飲料水が〈1人1日3リットル〉。

 これが政府の防災基本計画で求められているものだが。
 さて、いったいどれほどのお宅で、これが行われているか…?…?…?…。
 ついでに水で言えば、トイレなどの生活用水は別に必要、となるとますます…?…?…?…。

 これには、計画そのものに皮膚感覚の訴求力がないこともある、が。
 うけとる側の国民にも、現実としてうけとる感性が鈍いということもあろう、と思う。
 官民連携して、どう継続性をもたせ徹底していくかにかかっているのはないか。

 ぼくも、このたいせつな心がけを、どう伝えたものか悩んでいるところなのだ、けれど…。
 防災備蓄は、〈わが身は自分で守る〉心がけ、より、命がけ。
 たとえ生かせない事態があっても、備蓄に意味がなかったわけではない。 
 たとえ何割かでも生かせることができれば、その備蓄が地域を守ることもあるのだ。

 どんなにアテにできる防災組織があっても、災害発生直後は人命救助優先、すぐに支援物資が届くものではないのだから。

「そんなことに万が一なったら、そのときは潔くあきらめます」
 と仰る方がいるけれど、イザとなるとそうではない…のが生身の人間でもある。

 備蓄には、災害用の余裕をもった食料群を”循環備蓄”する(順に新旧交代させていく)こと。
 わが家では、ポリタンクに備蓄した水を、庭の水やりなどに使って後を補充、備蓄専用水は使っていない。
 また、トイレなどの生活用水は、1リットル入りのペットボトルに容れたものを屋外に並べ、やはり順に新旧交代させている。
 こうすることで、わざわざの手間をかけない、負担感の少ない、置き場所にも苦労しない備蓄を心がけている。

 なお、災害関連の記事や紹介には、知識・経験不足や想像力不足からくる誤りも少なくないので、自分で考え、判断することもたいせつ。
 たとえば、つい最近もこんな記事を目にした。
「常備薬、印鑑・通帳なども非常用持ち出し袋に入れておく」
 しかし、こんなことをしては日常が成りたたず、防災意識にも齟齬が生じる。
 これらは〈つねに定めた場所にまとめて置き〉、〈非常時は真っ先に持ち出す〉にかぎる。