読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

わけあって2本もあったわが家の出刃包丁…/   1本は研ぎなおして次世代のはなむけに

-No.1048-
★2016年08月04日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1974日
★ オリンピック東京まで → 1450日






◆包丁が好きだ

 ナイフより、やっぱり、包丁がいい。

 料理に関心のあるお宅なら、複数の包丁をお持ちだろうが。
 わが家には、魚をさばく出刃が2本ある。刺身をひく柳葉がある。マキリまである。皮とり包丁なんてのもある。

 マキリは、ご存知ない方が多いかもしれない。
 アイヌ語で「小刀」を意味する刃物で、サバイバルナイフに近い形をしているが。
 これ(アイヌマキリ)がもとになって、魚をさばく包丁(主に漁師が愛用する)やマタギ猟師の狩猟刀に重宝された。
 出刃ではめんどうな小・中型魚をさばくには、これ一本あればいい。

 包丁が多いのは、板場の経験があるのと、一時期、二ヶ所に住み分けたせいもある。
 
 古稀の歳になって、包丁も整理の対象になった。
 出刃は、小型の方をのこして、中型の方をひとにゆずって、使ってもらうことにした。

 ものは、わるくない、のだ。
 ただ、ぼくのつかい癖がついているか、と思われたので。
 買いもとめた店に、研ぎなおしてもらった。
 (上掲の写真は家にのこした木屋製小型のほう、研ぎなおした方の写真は撮り忘れた…)

 店は上野の「菊季〔きくすえ〕」。
 中央通に面して、松坂屋の並び、落語の定席鈴本演芸場の斜向かい。

 この界隈、かつては通いなれたところで、若い頃が懐かしく。
 不忍池にも寄ってみたら、蓮池の蓮が元気いっぱいに背をのばして、夏も近づく熱気をはじきとばしていた。

 いつもなら池畔の伊豆栄、うなぎ白焼でかるく一杯、というところだが…。
 なかなかへらない腹のふくらみ撫でて、我慢する。

 ……………

 というようなことで、研ぎなおした出刃。
 ゆずった相手というのが、亡くなった義兄の孫。
 近く飲食店をはじめるというので、はなむけに。

 それでも、まだ……
 わが家の包丁、キッチンの抽斗ひとつを占有している。