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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「モズク」と「海ぶどう」…沖縄の海の幸を讃える/向暑の時節、食卓に涼味をかもす

-No.1036-
★2016年07月23日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1962日
★ オリンピック東京まで → 1462日






◆オキナワモズクの濃い味わい

 沖縄のモズクの美味さ、味わいの濃さは、昨年も経験して、舌がその記憶を忘れていない。
 天麩羅にしても、揚げ油にまけない味わいに、なんともいえない風趣があった。

 ふだん東京あたりで手に入るモズクとは、だいぶ趣きがことなると思ったら、別の種類だという。
 オキナワモズクまたはフトモズクといって、中にぬめり(粘り気)があり、こりこりとした歯ごたえが持ち味。
 いっぽう、ふつうのモズク(イトモズクともいって”水雲”そのもの)は、表面にぬめりがあって、なめらかな口あたりが特徴、というわけだった。

 沖縄県は、モズク生産で世界一。なかでも生産量がいちばん多い勝連漁協(年間約6000トン)の、そのなかでも津堅島産が大半を占めるという。
 津堅島のモズク漁師は現在70名ほどと聞いた。

 「モズク」の語源は「藻に付く」で、ホンダワラなどに着生する。
 その性質を利用して、30年ほど前から始まった網の養殖が、ニンジンの生産とともに島の経済を支える。

 モズクの収穫は4月から6月で、生の極上の風味を味わえる期間はかぎられるために、現在は冷凍保存が普及。
 その他は塩蔵されてから、広く市場に流通することになる。

 津堅島の長老先生Cさんの奥さまから、モズク天麩羅の作り方を教わり、冷凍の生モズクをお土産にいただいて帰った。
 まずモズク酢での歯ごたえは味わったから、次はモズク天麩羅が食卓にのる日を待つ……
 津堅島では、サラダやスパゲッティやオニギリの具にしたり、モズク餃子やモズクの油味噌などにもするという。

海ぶどうのプチプチ食感も忘れられない

 沖縄の海の幸、もうひとつ。
 「海ぶどうそば」というのを食べて、そのプチプチ食感がたまらなかった。
 なにも”グリーンキャビア”なんぞと気どらなくてもよろしい、嫌味のない爽快味ならだんぜんこっちが上だろう。

 暖海性の海藻で、2~5メートルほどもある匍匐茎〔ほふくけい=ランナー〕を伸ばし、その途中々々から直立する茎が生じる。
 これに球粒状の小枝が葉っぱのように密生し、この直立茎を食用にする。
 「クビレヅタ(括れ蔦)」の和名じゃ、てんで食欲をそそらない。
 「海ぶどう」はいいネーミングに思う。
 
 海水の水槽で鑑賞用に栽培もされるというくらい、見た目も涼やかな。
 もちろん生でいただく。
 しかもウレシイことに暖海の産ということで、低温には弱く冷蔵にはむかない(萎んでしまう)ために、空港などでもパックで売られているのを、買って帰った。

 二杯酢でいただくのが最上であろう。
 オキナワモズクとは、また、別の趣きで舌を楽しませてくれる。

 いまは養殖もされているようだが、心配なのは資源の枯渇……