どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「血栓を溶かす」薬より先に心がけること/    やっぱり軽めの有酸素運動でキマリ

-No.0999-
★2016年06月16日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1925日
★ オリンピック東京まで → 1499日

*舛添東京都知事が、ようやくのこと、辞任のケジメにたどりつきました。こんどのことについては、ことの発覚から、ボクにはいっさいのコメントをする気もおこりませんでした。ただ、舛添さんという人物に強烈な我儘志向(他人はそれを上昇志向ととらえる向きもありますが…)が、この国の首都に最後まで、収拾のつかないみっともなさと無恥をもたらすのではないかと、それだけが気がかりでしたが。どうやら、その恥辱だけはぎりぎり避けられて、まぁヨカッタというか、それほどに痛烈に手痛い失態だったということ。そこで、つづけざまに知事の人選に失敗した都民有権者に、今後のぞまれるのは、この失敗にめげることなく、もう少し人を見切る目を鍛えること。ただ「期待を裏切られた」じゃ、すみません。でなけりゃ750億円の出費がもったいなさすぎます*




動脈硬化のもと

 きのうは、循環器系の内科的手術にはたらくステントのお話しをした。
 血管にできる狭窄や瘤、はやい話が動脈硬化によってそれが必要になる。

 動脈硬化は、サラサラとは真逆のドロドロ血液、その成分が血管内壁に付着、肥厚した結果、血管が柔軟性を失い硬くなっておきる。
 血管の壁が厚くなることは、面の皮が厚くなるより遥かにずっと性質がワルくて、詰まったり破れたりして、ついには命を脅かす。

 動脈硬化は、たとえば胸部レントゲン写真でも、白く不吉な蟠りとなって見られる。その石灰化は、まるで海の磯焼けを見るようだ。
 あるいは精密な血圧検査(血圧脈波検査)の数値結果となって警告を発する。たとえば「動脈硬化が疑われます」という具合に…。

 いたずら盛りのガキんちょの頃、膝小僧などに生傷が絶えなかった記憶があるのだけれども、出血はすぐに瘡蓋〔かさぶた〕となって固まり、痒みだけがのこったものだ。
 ほかの子たちもおおむね似たようなものであった。
 なぜ人の血は赤いのか。
 『こども百科』を読むと、成分の(重量比で)96%が赤血球だからと知れた。あとは白血球が3%と、血小板が1%。
 そのわずか1%の血小板が、出血があると固まって止血することを知って、驚いたものだった。

 この血の固まる作用が健全でなく(ドロドロ血液に)なると、余計な成分が血管の内壁に粥のように貼り付き溜まっていく。

 ぼくの場合には、ほとんど、成人してからずっとつづけてきたヘビー・スモーキングの結果だろう、気がついたら「ほらここ、この白くなってるところが動脈硬化」と指摘される状態になっていた。
 このままじゃヤバイと身体が気づいて、禁煙したのが07(平成19)年の夏。

 だから今年で9年。
 医者からは「10年なにごともなければ、ひと安心」と言われていた。
 といって、発癌の怖れが霧消するわけではないし……
 実際、この間に冠動脈狭窄によるステント留置術を受けてもいる。
 医者からは、万が一のときのために「ニトロペン錠」をもらって、常時携行してもいる。

◆軽い運動で血栓を溶かす

 だから、なによりも血栓がコワい。
 ガキのころ出血をとめてくれた瘡蓋、それとおなじ血栓がいまは、心臓や脳の、まさに命脈に蓋をすればお陀仏なのだ。

 いま、ぼくは、木工をする。
 木工に「木栓」という技術がある。
 さまざまな場面、バラエティーに富んで用いられ、酒樽など注ぎ口用の「栓」もそのひとつ。
 また「木だぼ」といって木材を継ぐのに使われる技があるが、クギやネジ留めの痕を見せない工夫にも応用される。
 ぴっちり詰まった「木だぼ」は、酒樽の栓のようにはけっして抜けない。

 そのせいか「栓」というと、「嵌ったら最後」という観念がボクにはつよい。
 動脈硬化して狭まったところは、血栓が引っ掛りやすく、塞がりやすい。
 いちど引っ掛った血栓が剥がれることもあるが、これがまた別のところに行って血管を塞ぐこともあって。
 これを称して「血栓塞栓症」、語の響きからして怖ろしい。

 血栓は、健常な人でも日常的に生成されている。末は老廃物の運命にあるのだが。
 それが引っ掛ったらお陀仏モードにある者は、血栓よりもまず、それが溜まってできてしまった動脈硬化を(溶かすとかなんとかして)解消できないものか、と思うわけだが。
 「それはできない(できたらおしまい)」とニベもない。

 「ニトロペン」という薬のことに先程ふれたが、あれだって塞がった患部を溶かして血道を通してくれるわけではなく、いっとき血管を太く広げることでなんとか詰まりを逃がすだけ。
 したがって、ニトロペンを舐めても痛みが解消しなかったら、梗塞。即、病院に駆け込んで処置を受けないと助からない。重い後遺症をのこさない制限時間は発症からわずか3~6時間といわれている。

 そんなこんなで。
 「動脈硬化は治せない」ということが強迫観念になり、ぼくのなかでは「血栓も溶かせない」気分になっていたけれど。
 現実の医療現場には、血栓溶解薬があるわけで、それによる療法の有効な制限時間がさきの3~6時間までということなのだ。

◆やっぱり運動なんだ!

 そんな折、5月中旬にタイムリーな放送があった。
 NHKの、らしくもなく軽快な制作で長寿番組になった『ガッテン!』。

 血栓のできやすい(血液の固まりやすい)原因と、できしまった血栓を溶かす・防ぐ方法がテーマだった。
 番組内容を整理すると、こうなる。

 〈血液の固まりやすい原因〉は……
 ①恐怖、興奮、ストレス
 ②肥満、不整脈

 〈血栓を溶かす特効薬〉は……
 〇t‐PA(組織型プラスミノゲン・アクチベーター、血栓を溶かし後遺症を防ぐ)
 *ただ、この物質、じつは人の血管中にもともと分泌されているものだから、その力をアップさせてやれば血栓予防にいい。

 〈血栓溶解力をアップする方法〉は運動で、ポイントは……
 ①ウォーキングなど軽い有酸素運動
 ②1日30分ほど、できれば毎日

 ……ということで。
 うちじゃカミさんと「やっぱり歩こう、な」頷きあったことだった。

 熊本大地震による車中泊で、被災した方たちにエコノミークラス症候群が心配されたのも、つまりは「血液が滞ること」だった。

 血液の流れも、水の流れと同じ、ゆっくりでもサラサラとゆかねば、うまくない。
 淵や淀みじゃ、濁るばかり……