どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

ことしの木工ワークショップは「花鉢スタンド」/ 熊本地震には、どう対処したらいいか悩みつつ…

-No.0960-
★2016年05月08日日曜日
★《3.11》フクシマから → 1886日
★ オリンピック東京まで → 1538日





◆北に向かう

 《11.3.11》から5年を迎えて、被災地東北の知友の人たちにも、”すきま支援”をつづけてきたボクたち夫婦にも、少しだけれど心境の変化が見られた。
 それは、幼児のよちよち歩きを見守るようでありながら、「それだよね、生きるって」と胸のふるえるような気づきでもあった。

 ぼくたち爺っちゃ婆っちゃは、16回目になる”巡礼”を、これから先にどうつなげ、どうやって弛みなくつづけたらいいのかを、半ば茫然としながらも考えていた。
 
 そうしてすごす日々の節目に、このたびの熊本地震がおきた。
 最初の震度7に襲われた14日は、かみさんの70の誕生日、忘れられない日がまたひとつ。
 それからいまだに、おさまらない地震動に揺さぶられる日々がつづいている。

 5年前の経験と、それから得た(教訓とはいうまい)示唆が、ざんねんながら生かされていない。
 この国の知恵ある人たちは…(しかし)…いつになったら警鐘をわが身の気づきにできるのだろうか。

 じつは、この日を予期していた自分が、ぼくにはある。
 そのときの気がまえもあったはずだが…5年前には考えもしなかった変化があって愕然とした。
 (力になれる)という自負が湧き上がってこない。

 たとえばボランティアが、「寄り添う」と言う。
 それはどういうことなのか……
 どこに寄り添い、どう寄り添えるというのか……

 いざってときに、理屈なんかコネてても始まらない。
 わかっている、ボク自身がだれよりもそういうタイプの人間だ、けれど。

 いってしまえば、まぁ、そういうこと、余力がないのだ。
 半端に軸足をうごかせない、もどかしいが、やむなし。

 熊本のことは、天の配剤にあずけて。
 ぼくは、ひきつづき《11.3.11》を追う、北に向かう。

◆「花鉢スタンド」兼「人形飾り椅子」

 巡礼は巡礼で、転々と土地土地の事情を尋ねつつ。
 大槌町岩手県)には、訪れつづけようやく根づいた木工ワークショップの集まりがある。

 ナニをつくるか。
 毎回、頭をなやませるのは、材料から道具までひっくるめて、運びこまなければならないからだ。
 
 去年は「小鳥の巣箱」だった。
 気もちが、ようやく内から外へ、向く頃あいと見たから。
 けれど、巣箱をかける場所は選ばなければならない、ということもあり。
 「巣箱型貯金箱」のオプションも用意した。

 さて、ことしは……
 自宅再建や、災害復興住宅への転居がはじまったことをうけ。
 庭さきやベランダを意識して、「花鉢スタンド」になった。
 これは「人形飾り椅子」にもなる。
 なによりノコギリとドライバーくらいという、道具だてのシンプルさが魅力だ。

 この5年間に知りあい、知遇をふかめた現地のお二人に、試作の材料を送った。
 ワークショップ本番で、製作指導のお手伝いをしてもらうために……。