読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

〝一発勝負〟の日本選手権水泳競技大会に拍手/  敗れて引退の北島康介くんもナットクでしょう

-No.0941-
★2016年04月19日(火曜日)
★《3.11》フクシマから → 1867日
★ オリンピック東京まで → 1557日




◆チョー気もちいい

 テレビ中継にチャンネルをあわせた途端。
「リオに向けて、一発選考の大会が始まります」
 アナウンサーの声にも、昂奮と張りがみなぎっていたが。
 画面に映し出だされた会場「辰巳」(東京辰巳国際水泳場)、プールサイドにこもる熱気が一気に押し寄せてきて、ぼくは圧倒され、北島康介ばりに「チョー気もちいい」と叫びたくなった。

 コレなんだよね、競技会の熱い高揚、はりつめる一体感、はじける力と技……
 92回をかぞえる日本選手権水泳競技大会は、4月4日(月)から10日(日)までの7日間。
 萩野公介(バタフライ、個人メドレー)や入江陵介(背泳ぎ)といった実力者が健在をアピールするいっぽう、池江璃花子(自由形、バタフライ)のような若きニュー・ヒロインもあらわれ、また、これまで日本水泳界をひっぱてきた北島康介(平泳ぎ)が力つきて敗れ、ついに引退ということもあり。
 さまざまな悲喜こもごものドラマつづきだったけれど、なにしろ……

 気もちよく昂奮させてくれた、すべては、”一発選考””一発勝負”の〈きっぱりけじめ〉につきる。

 リオデジャネイロ・オリンピックへの派遣選手選考を兼ねた日本選手権大会は、競泳の場合、リレーを除くすべての競技で。
 ①決勝レースで水連(日本水泳連盟)の定める派遣標準記録をクリア。
 (標準記録が世界大会で入賞可能というレベルの高いものであり、しかも予選や準決勝ではいけない)
 ②しかも2位以内に入らなければならない。
 (記録がよくても順位がとれなければアウト)
 まことに厳しい決まりがあり、この大会でもコンマ何秒差というハードルに泣かされた選手が何人かいた。

 それでも、なにしろ……
 選手も、派遣する水泳連盟も、観客ファンも、すべてナットク、きっぱり覚悟の潔さが、感動をよりつよいものにする。
 また大会運営が明快に、集中力・精神力・持続力・瞬発力・勝負力をもとめている点が、じつに清々しい。

 もちろん、水泳競技が室内という、環境の影響を受けにくいことはあるにせよ。
 ほかの競技団体関係者は、この水連の在り方を、ぜひとも参考にしてもらいたい。
 じぶんたちだけの世界にぬくぬくするのではなく、他競技に学ぶ姿勢がなければいけない。
 なかでも、水泳と並ぶオリンピックの華、陸上競技関係者には、このことをつよく望んでおきたい。

 2020東京大会の水泳競技は、この「辰巳」水泳場のお隣り、辰巳の森海浜公園の「オリンピックアクアティックセンター」で行なわれることになっている。

 なお、蛇足をくわえさせてもらえるなら…。
 水泳競技会の場内アナウンス、これはかつてのように、
「第1のコース、〇〇くん、ニッポン」
 のような、凛として張りのある声がいいように思えるが、いかがなものか。

 もうひとつ、かつては「フジヤマのトビウオ」古橋や中山といって名選手たちがプールサイドを沸かせた、男子自由形・中長距離800mとか1500mに、その後は生きのいい後輩が出てこないこと。
 これは……チョ-さみしい……ぞ。