どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

休暇村越前三国の「越前ふぐ」コースと地酒「黒龍」/日本海の海景を目の前にするお気に入り

-No.0914-
★2016年03月23日(水曜日)
★《3.11》フクシマから → 1840日
★ オリンピック東京まで → 1584日




◆3月9日、越前三国、雲厚し…

 丹後半島若狭湾沿いの〝鉄道僻地〟を、ほぼ1日がかりで抜けた日(昨日の記事)。
 敦賀から北陸路に入って、休暇村越前三国に旅装をといたのは、冬の日の暮れかかる頃だった。

 いま〈休暇村〉と呼ぶ宿泊多目的保養施設の、はじまりは1961(昭和36)年。
 一般財団法人休暇村協会は、旧厚生省のきもいり。
 国立公園国定公園のすぐれた自然景観と環境、これまではかぎられた富裕層の高級リゾートとされたところに、だれもが親しめるリーズナブルな施設を、というふれこみだったのを、ぼくは発足の当初から知っている。

 ただ、はじめは〈国民休暇村〉と称して、ややもすると堅くるしい運営ぶりが気づまりだったから、「”国民”をとったほうがいい」とアドバイスした覚えがある。
 それが奏功したのか、どうかは知らないけれど。
 いまではすっかり民営サービスも板について、バリアフリー設備の導入などでは他の手本にさえなっており。

 ”高級”か”安直”か、二極化がすすむ宿泊施設のなかで、ほどよい”上の中庸”レベルが気もちよく。
 いまある全国37施設、旅程にかなえば心して利用するようになっていた。

 休暇村越前三国を訪れるのは、4回目くらいになるだろうか。
 奇勝東尋坊にほど近い日本海の、すっきりとした海景が気に入っており。
 温泉の大きな湯舟に手足をのばすと、昨年末来の世渡り疲れが、きれいにほぐれてとけさるようだった。

 ここでも、冬シーズンの”ウリ”は、もちろん越前ガニである。
 皇室献上品質という最高級の「極〔きわみ〕」、ダブルタグの姿茹でが付くコースでいくと、1泊2食お一人さま税別40、940円(予約は2名単位)。

 いちど味わっておきたい気もするが、いまだに果たせていない。
 この日も、すでに蟹は前の晩、香住でたっぷり堪能した後でもあり……
 一人が「若狭ふぐ」のコース、一人はスタンダードの「四季の三国膳」で、半々食べくらべ。
 爺っちゃ婆っちゃには、これでも充分すぎるくらい。
 
 ちなみに「若狭ふぐ」コースの品書き。
  ・前菜(ふぐ皮、煮こごり、など)
  ・ひれ酒(または吸い物)
  ・ふぐ刺し
  ・ふぐちり鍋
  ・ふぐ唐揚げ
  ・ふぐ茶碗蒸し
  ・ふぐ雑炊(鍋の仕上げ)
 若狭のトラフグは北限の産地ということだったけれど、下関あたりのフグにくらべると涼やかな味わい、なかなかに佳く。
 福井(永平寺町)の地酒「黒龍」の純米大吟醸、めったに味わえない銘醸酒との相性もまた佳し。
 ただ、茶碗蒸しだけは三国膳の方の「福井ポークのあんかけ茶碗蒸し」に軍配が上がった。

 翌朝。
 ここのバイキングの朝食にも、ぼくらには愉しみがあって。
 それは、土地のお母さんがその場で、手ずから握ってくれるホカホカのお握り。
 リズミカルに腰を揺する姿に惚れ惚れさせらたものだった…が。

 この日は、その姿が見られない。
 「お休みなのかも…」
 気になって尋ねたら、そのお母さんがここをヤメてからは、後継者がないらしい。
 (これぞ休暇村ならではの親身なサービス)と讃えていたのに、惜しまれる。
 ボクは復活をお願いして、チェックアウトしてきた。