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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

じゃれあう「ホッキョクグマ」と「そり犬」の不思議/襲撃モードから社交モードへのスウィッチ切り替え

-No.0896-
★2016年03月05日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1822日
★ オリンピック東京まで → 1602日




◆北極圏の王者が見せた哺乳類の特性

 まだ〈三寒四温〉の余地をのこしながらも、ここ2~3日の陽ざしの温もりには、くすぐったいような春の香りがする。
 伊豆の河津桜はもう見ごろだし。
 そろそろ…。
 冬の話し、雪や氷にまつわる話題は、オシマイにしておかないとアブナイ。

 この冬。
 北極圏の動物ドキュメントに、こんな一編があった。

 ところはカナダ、ハドソン湾岸の町。
 季節は秋。
 人里離れた岬の外れで、そり犬の血統を守って飼育する男が、たまたま目撃した。
 (男の話しに映像がかぶさる)

 あきらかに空腹を抱え、飢えたと見られるホッキョクグマがあらわれ。
 白い巨体を揺すって、鎖につながれた一匹のそり犬に近づいてきた。
 
 ぼくは、(あっ)と声を呑んだ。
 これは「殺られる」、ひとたまりもなく喰いちぎられると思った。
 あきらかにクマは、犬を襲う気でいたのだ。
 が…。

 次の瞬間、場面は信じ難い展開を見せた。
 この危機一髪の状況で、なんと犬が見せたのは、信じがたい〈じゃれる〉仕草。

 すると、さらに信じがたいことには、クマの態度もコロッとかわって。
 〈じゃれる〉犬と戯れ遊び、ダンスでもするように跳ねまわりはじめたのダ。

 〈襲撃モード〉にあったスウィッチが〈社交モード〉に切り替わった。
「信じられない光景でした」
 犬の飼い主が興奮気味に話す。

 くわえて、その後日談。
 このホッキョクグマは、冬になると氷原へもどっていったものの、夏になるとまた犬たちのところへ現われ、仲良く遊んだ、という。

 動物心理学者によれば…。
 珍しいけれども、けっして稀有なことでもない、そうな。
 〈じゃれる〉という社交性は哺乳類に特有のもので、賢い動物ほどよく遊ぶ、と。
 なんでも、クマがカササギと仲良しになった例もあるとか。

「生きものは隣人同士なかよく生きなければならない」
 なんだかキナ臭いばかりの、いまの時世、人間たちに聞かせたい話し。
 さよう、現代の寓話じゃね。