どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

世界一美しい〝宝石〟カタツムリに逢いたくて…/ 伊豆・河津町の「iZOO(イズー)」を訪ねた

-No.0863-
★2016年02月01日(月曜日)
★《3.11》フクシマから → 1789日
★ オリンピック東京まで → 1635日




◆時はすぎ、季節はうつろい…

 伊豆半島東海岸
 もう下田に近い、河津町の海岸丘陵上に「iZOO〔イズー〕」という生物園がある。

 以前は「伊豆アンディーランド」と呼ぶカメ専門の動物園だった。
 (伊豆半島には、温暖な気候をいかして亜熱帯・熱帯紹介型の施設が多い)

 爬虫類や両生類の展示では規模の大きなもので、園ではこれら生物への理解をふかめてもらうための〈体験型動物園〉を名乗っており。
 実際に、展示室の通路をリクガメが歩いていたり、飼育室わきの樹にはカメレオンがジッとしていて、驚かされたりする。

 ぼくは、動物に興味がつきない者だけれど。
 爬虫類を好む者ではない。また、
 こどもの領分ではカエルと友だちだったけれど。
 両生類と肌合いがいいわけでもない。

 イグアナやカメレオンの生態、ヘビの皮膚模様などには、感銘をうけたり驚かされたり…だが。
 彼らと共に暮らす気はない。

 そんなボクが嗅ぎ分ける感性でいけば。
 ニオイというか、ムードというか、要するに、総じてマニアック。
 「わぁー」「きゃー」する若いカップルもあるが、それよりもやはり、カメラを手に熱心な観察と撮影に没頭する明らかなマニアのほうが、ピッタリ似合う世界なのだった。 

 そんなボクが、なぜ爬虫類・両生類ばかりの〈体験型動物園〉へ行ったかといえば。
 ある軟体動物、陸生有肺類巻貝に魅かれたから。
 世界一美しいカタツムリに逢いたくて…。
 (ぼく、ナメクジは駄目だがカタツムリは好きなのダ)

 キューバの固有種「ポリミタ・ピクタ」、和名は「コダママイマイ」。
 殻の色が白・黄・ピンク・橙・紅と艶やかで、しかも食性がひどく変わっており。
 〈スス病〉と呼ばれる植物の病気(カビの一種)を専門に食べるという。
 森の生態系にとっても重要な役割を担っていると見られる貴重な種で、現地では実際に、コーヒー園などで疫病防止に放たれているとか。
 (日本国内でも益虫の位置づけで、手続きをふめば輸入可能ではあるそうな)
 
 従って餌の確保が難しく、世界的にも稀少な”宝石”。
 日本では初の飼育展示になるとの、新聞報道に接したのが一昨年(2014)の春。

 ぜひ、ひとめ逢いたいと願いながら、チャンスがなくて月日がすぎ。
 やっとその日が来た、というわけだった、けれども。

 館内くまなく見てまわったけれども、ついに出逢えず。
 接客の係員に尋ね、飼育係に問い合わせてもらったところ、いまは展示されていない、と判明。
 展示替えは「よくある」ことだし、いまは彼らが活躍するシーズン(梅雨の頃)でもない。
 きっと、バックヤードのどこぞにひっそり、またの出番を待っているのだろう。

 ザンネンながら、いたしかたなし。
 低気圧の接近で冷たい雨風けむるなか。
 (ちゃっぴぃ)とばかり。
 ぼくらは伊東温泉のホテルへと逃げこんだのだった。