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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

新国立競技場の出直しコンペ…ちんまり縮こまって/ほんとにヤル気ですか、国民はシラケ症候群ですがネ

オリンピック・スポーツ

-No.0824-
★2015年12月24日(木曜日)
★《3.11》フクシマから → 1750日
★ オリンピック東京まで → 1674日

*この記事は、1週間ほど前に書いておきました。まさか、こんなに急な展開になるとは思わなった。師走のあわただしさに便乗してバタバタ…そんな印象が正直なところ。ご存知のとおり、22日に採用案が決まりました。政府の閣議でも総理みずからの報告があって。ですから、まことに遅れ馳せながら…なのですが、事実経過としてこのまま、見ていただきます。採用案のアレコレについては、近々(といっても年始になりますが)お話しさせてください*




◆ほんとにホントに大丈夫ですか…

 (あちゃー、やっぱり)
 完成予想図を観たとたん、ぼくは思った。
 (視覚的な)スケールが…まぁ、なんとも、ちんまりと縮こまってしまったものである。

 新国立競技場の、「出直しコンペ」というには淋しすぎる、応募わずか2案。
 それは、これだけの国家大事業にしては短兵急にすぎる募集期間(2ヶ月半)からして、初めから大方、予測されていたことで。

「それで、これだけの設計をしたのは、たいしたもの」
 建築批評家氏のおっしゃる通りではある。
 たしかに、高度の組織力をもってしなければ、とてもできなかったにチガイない。
「果敢にやれるグループがほかになかった」
 JSC担当者のいうとおり、限りがあった。
 はっきり言って、ほんとに姑息。
 ハッキリ言って、まったくズルい。

 しかし。
 その2案について、JSCは業者名も設計者名も明かさない。
 これまでの経緯などから、マスコミ関係にはすでに判明してるようなことをダ。
 (たとえばA案の設計者は隈健吾氏、B案の設計者は伊東豊雄氏というように)
 旧計画で批判された反省から「透明性を図る」といいながら、この程度の甘い認識では、こころもとない。
 都合がわるくなれば隠す体質は、そのまんまだ。

 こんどは、ほんとうにダイジョウブなのだろうか。
 
 A案とB案に、決定的なチガイは見られない。
 それは、旧計画のデザイン重視から、工費・工期重視へ、評価基準が一変したのだから、やむをえないのだろう。

 けれども、まるで伸び伸びした感性の欠片〔かけら〕も感じられないというのは、どうしたことか。

 大企業グループの、たがいに相手の手の内もたいがいワカっていて、工費・工期かぎられたうえに、旧計画のような失態の、二の舞だけはご免だゼ。
 そんな意識がもろ見え、とってつけたような環境配慮のお絵かき、痛々しいばかり。

 それでいて、(発注側からの要請もあろう)大規模の確保には懸命で、これでは神宮の森との〝一体化〟というより、むしろ〝孤立化〟。
 ほんとに、一流の建築家の設計だろうか。

 工費の見積もりがまた、瓜二つ。
 A案1490億円、B案1497億円。求めらた水準が1550億円だから、両案とも、じつにいいところに数字を抑えてあり。
 まるで〝談合〟の結果を見せられてるみたいだ。

 これで、今年末までに業者を決定。
 国際オリンピック委員会(IOC)が要請する19年11月の完成を目指す、という。
 急げや急げ、セコセコ励め…。
 
 こうなってみると。
 諸事あれこれを捨象して純粋にデザインだけをとりだしたら。
 白紙になって幻と消えたザハ・ハディトさんの、異論・反論の渦巻きおこした〝夢と迫力〟溢れる(当初)デザインは素晴らしかったと、あらためて思う。
 レプリカを記念碑として遺したいくらいだ。

 そうして、あらためて根本に立ち返ってみると。
 この新国立競技場の建設にあたっての〝理念〟というか〝精神〟というか、「ナンのために」と掲げるべき理想の、なかったことがすべてだとわかる。
 それはオリンピック招致にあたっての、「どんな夢の実現を目指す」のか、その「物語性の欠如」も一緒だ。
 とにかくオリンピック「やりたい」、「やらせてくれ」、「金メダル目標何個」ばっかりじゃ、いかんぜよ。

 いまさら遅…くてもいいじゃないか。
 〝2020TOKYO〟は東北復興の大会。
 目指すところは「日本伝統の木造技術開花」。

 さいわい、こんどの両案はともに「杜のスタジアム」がコンセプトだという。
 それにしては、木材の使い途、使用料ともに少なすぎる。
 ケチるなよ。
 ニッポンの木材、材質の佳さ、美的にも優れていることは、まぎれもない事実だ。

 そのへん、ぎりぎりの〝サプライズ度量〟のほどを、JOCには最後の期待、しておきたい。
 さもないと、ホント。
 いまさら自然との共生を謳うくらいなら、なんでアノ国立競技場を壊したんだヨ、ということになり。
 ダレが、セキニンをとるのダ、べらぼうめ!