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どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

越前ガニもサンマの漁も痩せて…どうなる沿海漁業/暖冬はかならずしも土にも海にもよくはない

-No.0821-
★2015年12月21日(月曜日)
★《3.11》フクシマから → 1747日
★ オリンピック東京まで → 1677日





◆カニちゃん海から消えていく…か

 年末、一年しめくくりの挨拶に、毎年、訪ねて来てくださる方がある。
 カミさんのお友だちだけれど、ボクにもすっかりお馴染みに、うちとけている。

 もてなしの、決め手の一品をなににするか、で毎年なやむ。
 「やっぱり、この時季、カニかなぁ」
 基本ベジタリアンの方なので、選択肢が広いとはいえないのだ。

 福井県の三国に、ひょんなことから知り合いになった鮮魚店さんがあって、ときどき越前ガニ送ってもらっている。
 冬の日本海へカニを食べに行く話しは、またのことに。
 (これにはちょっとしたヒミツの楽しみ方があるのデス)

 できるかぎり出かけられるチャンスをつくるようにしてはいるのだが、思うにまかせないとき、カニが欲しくなるとお願いする。
 地元で「足長」と通称する、成熟いっぽ前の若い蟹を頼む。味に遜色なく、値は安い。

 ところが…。
「ことしは獲れなくて、高くって。足長もなんもないよ、一杯4000円以上もしてさぁ、こんなの魚屋になってから初めてダぁ、どうする」
 電話のむこうの悲鳴が、緊迫感をつたえてくる。
 やむをえない、今シーズンはあきらめることにして、別のもたなしを考える。
 (ケチる気はないけど、なにがなんでもカニがなけりゃってほどのことでもない、そもそも食べる側の節操のなさが高値に吊り上げた一面もあるのだから)

 そもそも…。
 ズワイガニがブランド化(高価値化)するのと軌を一にして、漁獲は減少しつづけているのが現状だ。
 ぼくの、このブログにも、”嘆き節”があったのを想いだす。
 (2013年11月13日記事「じわじわっとカニちゃん海から消えていく…」http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=12921228815712516783

 去年は、ちょこっともちなおしたかに見えたが、今年はまたこのありさま。
 漁獲先細りの流れにかわりはない。

 「せめて1シーズン、カニ喰うのガマンしようぜ」
 それくらい思いきったことしないことには、どうにもなるまい気がしている。
 このまま二度と喰えなくなるより、いいだろう。

◆サンマも去年の半分になった

 いままでジッと堪えてきたのだけれど…。
 今年は、秋の味覚サンマの味わいにも、さびしいものがあった。

 シーズンがスタートする頃から、サンマが回遊してくる日本の沿海域に、台湾・中国・韓国から”爆獲り”漁船の集合が騒がれ、漁獲減が心配されたわけだが、それが現実になったわけだった。
 
 シーズンのはじまりは型もちんまり。
 ぼくに家ではこの季節、サンマ塩焼きは原則「炭火網焼き」ときまっている。
 まるごとのサンマ、こころおきなく2匹を並べて焼けるコンロだから、その大きさは網の上に一目瞭然だった。

 盛りの頃になって、型はよくなり、脂ものってきたけれど。
 値段の方は、昨年までの1割から2割高で、かわらずに推移。

 まだもう少しは食べられるか…というところで、あっけなく店先から姿を消して、網焼きの炭火もさびしく立ち消え。
 新聞に、漁獲量は昨年実績の半分くらい、値段も高どまり、と報告があった。

 隣国漁船の無茶な”爆獲り”には問題がある、として、その対処は資源保護協議の場にゆずるとして。
 これまでニッポンは、世界に恥じない資源保護国であったか、どうか。
 サンマの美味を隣国に伝え、商売をし、”爆喰い”に誘ったのもニッポンではなかったか。

 またニッポンもかつて戦後の一時期、欧米流肉酪食ブームにかまけたこともあるではないか。
 さらに「エコノックアニマル」呼ばれた頃には諸外国から、ニッポン人みずからもさすがに恥ずかしく想う、それより遥か以上に顰蹙をかっていたこともあったではないか。

 …他人さまの欠点をあげつらう前に、みずからを省みた方がよい、いま現在だとぼくには思われる。

 つい先日も「暖冬に注意を」申し上げたが、”劇症化気候”にどう対処していくのか。
 田畑の幸ばかりでなく、海の幸との付き合い方にも、よりふかい留意が必要だろう。
 地球温暖化が、”黒潮蛇行”にも影響を与えているらしいデータもある。
 黒潮の流れが変われば、沿岸・近海の漁獲に影響がおよぶ…。