どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

「おでん」に「ふろふき」に三浦大根を買いに行く/           そこは…うらやましいほど豊かな近郊農村だった

-No.0814-
★2015年12月14日(月曜日)
★《3.11》フクシマから → 1740日
★ オリンピック東京まで → 1684日





◆暖冬で秋冬野菜は安値に…という

 暖冬の気配がする。
 寒くはなってきたけれど、暖房にむける意識が、例年より薄れているのを感じる。

 おかげで、秋冬野菜の生産が伸び、値段が安くなっている…とニュースが伝える。
 「大根など昨年の3分の1くらい」とか。

 (そうだ、大根を買いに行かなくちゃ)
 わが家では、とくに冬になると、「ふろふき大根」に「おでん」に、大根が主役に躍り出る。
 ほかの季節だと、「おろし大根」が主になるから”食べ幸”量は知れているけれども、冬になれば「ふろふき」にしても「おでん」にしても、仕込めば1回に丸々大根1本を使う。

 (前にもいったと思うが、ぼくは食べて身になる食材・食料に”消費”という考え方はしたくない)
 むいた皮は千切りにして味噌汁の具にするから、家の冬の味噌汁は具沢山の大根汁がつづく。

 野菜の味に目覚めてからでも、ずいぶん長い付き合いになるけれど、なかでも「おひたし」のホウレン草と大根は、無二の親友。
 そういうことで、大根を買いに三浦半島へ。
 12月4日の金曜日、この冬はじめて。
 町田のわが家からは、車で1時間ちょっとの近場に三浦大根の産地があることは、まことにありがたい。

 半島の台地上は、この時季、大根はじめ葉物のキャベツなど、濃い緑の畝だらけ。
 空が近い、風かおる。

 田んぼの稲もそうだけれど、”稔り”というものがもたらす”しあわせ感”ほど、”腹もち”のいいものはない。
 稔りのただなかにあるかぎり、人は争いなどする気にもなれない。
 ボクは、いま、そんな幸せのなかにいた…。

 大根は、道端の農家直売で買うこともあるが、いまはもっぱら、横須賀市農協の物産直売所「すかなごっそへ」。
 ほかの野菜類も豊富だし、周辺の海の幸、葉山の肉など、たいがいの食材がここで間にあう。
 9時半の開店を待ちかねる近在からの客にまじって、ドンとまとめ買いの商売人も少なくない、まさに”生鮮市場”。

 惜しむらくは、街のスーパーと違って”惣菜”が少ないこと。
 買って帰ってお家で料理…の、まっとうな客が多いからだろうが、これに獲れたて食材の土地の味”惣菜”が加わったら…と、想っただけでもオイシそう。

 大根も、ほかの野菜類も、なるほど、いつもより割安感はあるが、農家が頭を抱えるほどのこと(値くずれなど)はなさそうだった。
 それに、もともとがこの「すかなごっそ」、品質の良さで売っていて、けっして安いわけじゃない。

 それでも、評判がよく、客足ひきもきらない。
 ぼくらは、つくづつ幸せな国にいる。
 (ちょいと近ごろ、内外ともにキナ臭いのが気がかりだけれど…)

 三浦大根の手ごろな太さのを2本、ほか、二人で1週間分ほどの買い物をすませて。
 ”しあわせ感”の空気をもとめて畑中の道を行って見る。

 ”朝どり”の農作業は早い、きっと夜明け早々からだったろう。
 したがって、出荷分の収穫はもうすでにおえており、畑にほとんど人気なし、たまに見かける人もお茶の時間。
 畑には、運搬用の「ねこ」と呼ばれる手押し車がとりのこされ、売りものにならない野菜がさみしく、うち捨てられているばかり…。

 ぼくたちは、このあと、地元の鮮魚スーパーにも寄って食材をクーラーボックスいっぱいに。
 行きつけの、観音崎京急ホテルの湯につかって、午後はやい時間に帰宅した。

 この冬も、まだ何度か、少なくとも年末までにもう一度は、三浦半島への食材買い出しの小さな旅。
 冬の幸せかみしめに…。