どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

パリの同時テロに痛感する…先進文明国の驕り/  そこには〝上から目線〟の蔑み意識、拭うべくもない

-No.0799-
★2015年11月29日日曜日
★《3.11》フクシマから → 1725日
★ オリンピック東京まで → 1699日





◆すべての元凶”植民地主義”という”差蔑”

 フランスのパリで、多数の市民をまきこむ同時テロがあって。
 今年早々にあった、諷刺週刊誌「シャルリエブド」襲撃事件が、”発端”にすぎなかったことを、世界は思い知らされました。

 同時に、あのアメリカ・ニューヨーク同時多発テロのとき。
 航空機と超高層ビルという大掛かりな舞台設定にくらべても、こんどの、ふだんの街中でのできごとには、腹の底から虫酸のわきあがる不気味さを覚えさせられました。

 テロという行為が、理由はどうあっても許されがたいもの、ということをまずカクニンしたうえで、ひとつ、指摘しておきたいことがあります。

 この事件で、妻(で一人息子の母でもあった女性)を喪った夫のジャーナリストが、facebookに寄せたメッセージが欧米社会を中心に広い共感を呼んでいる、という報道がありました。

 その内容は、彼がひとりの人間として(またのこされた幼いわが子の父親として)、妻の命を奪ったテロリストたちに、しかし、あえて「きみたちに憎しみはあたえない」というものでした。

 誇り高いヨーロッパ文明国フランスの、理知的な職業にたずさわる人物の、惨劇に遭遇させられた当事者としての立場からなしうる、おそらくもっとも抑制のとれて、みずからを見うしなうことのない対応であった、でしょう。

 「テロリストたちの思惑にはけっしてのらない、憎しみの連鎖にもはまることなく、いつもどおりに生きていく」ということですから。
 これほど崇高な精神はない…かも知れませんが。

 同時に、それこそが、欧米先進文明圏以外の、発展途上圏や後進圏にある地域の人々を蔑〔さげす〕む心根になっていました。それは、つまり…

 「きみたちはまだ気づかずにいる、知らずにいるんだからやむをえない、それを先に知っているわれわれが我慢するか、いまは許すしかないだろう」という態度、″上から目線”にほかならないからです。

 なるほど欧米は”文明圏”にちがいないけれども、世界の”文化圏”は多種多様、そこには優劣もない。
 にもかかわらず、文明圏の価値観でしかものを見ようとせずに、文明圏の価値観をおしつけようとしている…。

 そこに気づかないかぎり、民族間の融和もありえない。
 あたりまえ、ですよね。

 ヨーロッパ民族が誇る”正義”の十字軍は、所詮、ほかの諸民族にとっては”侵略軍”でしかなかった。

 それ以来、さまざまに形をかえながらつづいた”植民地主義”が、この世界を歪ませてきたのも事実なんですから。
 さらにいえばニッポンも、その欧米(とくにアメリカにべったり)文明圏のいまは一郭を占めているんですから。

 このように、さまざまな重い課題をかかえる事態は、そう簡単には解決しないかと思われますけれど。

 文明国家圏のいちばんの反省点は”植民地主義”にあるといえます。
 難民問題にしても、これだって形をかえた”人的植民地主義のあらわれ”といってもいい、のではないでしょうか。

 また、日本という国家の、沖縄県に対する処遇のありかたを、目をそむけることなく正面から見すえるならば、これもまた”植民地主義”といわなければならないことは、すでに繰り返し指摘してきたとおりです。

 11月16日、南極観測船「しらせ」が出航して行きました。

 そういえば、この地球上でただひとつ、国家間紛争のない国際協調の舞台は南極だけ。
 このことを肝に銘じて、かぎりある命を生きていきたい、ものです。

〈参考〉
①-No.0484-01月18日記事『あれは「諷刺」じゃなくて「差蔑』でしょ/フランスの諷刺週刊紙「シャルリエブド」』
http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=8454420450079144514
②-No.0779-11月09日記事『イージス艦南沙諸島原子力空母朝鮮半島へ留守/それでも…にぎやか多彩なYOKOSUKA軍港めぐり』
http://blog.hatena.ne.jp/sashimi-fish1/draft-scat.hatenablog.com/edit?entry=6653458415126748507