どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

東洋大学が青学・駒大おさえて全日本大学駅伝初優勝/これでいよいよ正月の箱根が楽しみになってきた

-No.0776-
★2015年11月06日(金曜日)
★《3.11》フクシマから → 1702日
      高倉健没から →  361日
★ オリンピック東京まで → 1722日




◆秋が一気に深まった11月1日、日曜日

 第47回の全日本大学駅伝対校選手権、「大学駅伝日本一」を競う大会が、伊勢路の8区間106.8キロで行われた。
 今年もっぱらの話題は、10月の出雲駅伝を制した青山学院大学が伊勢路にも凱歌をあげて”大学駅伝3冠”に王手をかけるか、あるいは昨年までこの駅伝に4連覇中の駒澤大学が5連覇を達成するか、にしぼられていた。

 朝の名古屋、熱田神宮正門前をスタートした1区。
 有力校がたがいに牽制しあう展開から、中継所が近づいて東洋大のキャプテン、服部勇馬くん(4年)がスパートに成功してトップ区間賞。
「東洋を警戒」駒澤大の大八木監督のヨミが的中した格好になった。
 青学大の一色くん(3年)が2位に喰いこみ、3位早大駒澤大は4位、上位校まずまず…といったところか。
 学生ナンバーワンの実力者と呼び声の高かった中央学院大、潰滝くんは集団に呑まれた。

 2区。
 兄から弟への襷リレーになった東洋大、服部弾馬くん(3年)が期待どおりに走って連続区間賞、流れにのった。
 1区でやや出遅れた駒澤大が、巻き返して2位に浮上。
 青学大は、小椋くん(4年)が区間5位とつまづき気味で3位に後退。
 4位に明大が喰いこんできて、5位早大
 箱根の常連校、関東勢がやはりつよく、はやばやとシード校の地歩をきずいていく。

 3区。
 東洋大の口町くん(3年)が、3連続区間賞の好走でトップを堅守。
 この大会の東洋大は粘り強い。
 2位は、盛り返して青学大
 逆に、駒澤大はまた後退して3位。流れにのれず、5連覇をねらう勢いにかける。
 以下、4位早大、5位には1年生ランナー湊谷くんの快走で東海大
 
 4区。
 この区間の展開が、結局、最終ゴールの明暗まで左右することになった。
 2位の青学大は、このエース区間、久保田くん(4年)の走りで逆転トップの腹づもり。期待どおりに久保田は中継所あとにして間もなくトップの東洋大に追いつく。
 ところが…ここからが駅伝の醍醐味。
 「団体競技であって、なおかつ、襷をうけたあとは一人ぽっち」 の世界。ひたすら見えない流れをひきよせて走る。
 東洋大の桜岡くん(3年)が、まさにその走り。なかなかにしぶとく、粘って喰らいついて青学大の久保田に抜かせない。自身の記録は区間5位ながら、ついにトップを譲らず。
 解説の瀬古さんが流石の解説。
 「わずかでも、一歩でも先に襷をつなぐことがだいじ、それがチームに流れを呼びこむ」
 その言葉どおり青学大、期待の久保田は区間賞をとりながら、ついにトップを奪えず。
 以下、3位早大、4位駒澤大は6連覇に黄信号、5位東海大

 5区。
 前半4区間の情勢をひきついで、この区間でも東洋大青学大のデッドヒートがつづく。
 中継所では、きわどくかわして青学大の下田くん(2年)が区間賞で、この大会初優勝と”大学駅伝3冠”王手に望みをつないだけれど。
 いっぽうの東洋大、高橋くん(4年)も区間2位の粘りで、けっしてライバルに流れをわたすことはなかった。
 以下、3位早大、4位駒澤大、5位東海大、6位明大。
 来年大会シード権、6位以内入りの争いも厳しさをましてくる。

 6区。
 4区につづく東洋大の粘り、サプライズが炸裂。優勝をグイッと手もとに引き寄せたのは、野村くん(2年)。
 レースは、青学大の渡辺くん(4年)が10キロすぎに、いったんは東洋大をリードしながら、中継所手前で東洋大野村の脅威の逆スパートに遭い、結果は10秒遅れの差をつけられた。
 以下、3位早大
 4位の駒澤大、馬場くん(4年)は昨年の箱根5区山登りで大ブレーキの苦渋を味わった男。復活の区間賞は、これも駅伝ならでは醍醐味のリベンジ賞だった。
 5位東海大、6位明大。

 7区。
 トップの東洋大、堀くん(2年)に、2位の青学大、橋本くん(4年)が追いついて並走したけれど、またまた最後は東洋大が抜けだして、最終中継所では30秒近い差になっていた。ずっとこの調子で、青学大はトップの流れにのれないまま。
 ここで堀、東洋大に4つ目の区間賞をもたらして、ほぼというか、まぁ決定的。
 解説の瀬古さんは「30秒だったら(逆転は)無理かも、でも27秒ならなんとかなるかも」と駅伝ファンに期待をもたせる…が。
 ぼくは、この流れは変えられないと感じていた。
 3位早大、4位駒澤大、5位東海大、6位明大。

 最終、最長距離20キロ弱の8区。
 2位の青学大アンカーは、昨年箱根5区で”新山の神”の名をあげた優勝の立役者、神野大地くん(4年)。「めざせ逆転優勝」と実況放送も煽るが。
 トップ東洋大の上村くん(4年)も実力ではひけをとらないランナー、副キャプテンでもある。
 青学大の神野が、早めにギア・チェンジして追い上げにかかるものと思われた、けれども、一向に差が縮まらないどころか逆に、明らかに開きはじめて万事休した。
 神野は今シーズン故障つづきで、出雲駅伝にも出ていない。監督は、「間にあってはいたが敢えて回避した、この大会は万全」とのことだったが、こういう場合のインタビューではけっして本音は語られない。
 ぼくは途中でのアクシデントを怖れたくらいだったが、さすがにそれはなくてヨカッタ。結果、神野は区間8位の記録でかろうじて2位を守ったかたち。
 以下、最終区で逆転の3位が大塚くん(3年)の好走で駒澤大、4位早大
 5位の東海大と6位の明大(シード校入り)は、最後に7位の山梨学院大に追い上げられたが、しばらくつづいた両校の並走が競り合いの効果を上げ、なんとか逃げ切らせる結果になった。

 それにしても…。
 全国6ブロックから出場27チーム(内2チームは選抜のオープン参加)をかぞえながら、実力は半数を超える関東地区校が他を圧倒。
 シード権獲得の6校はいうまでもなく上位に詰め掛け、他地区では関西、京産大の11位が最高位。途中の中継所では、繰り上げスタートが繰り返されるありさまには、考えさせられる。
 
 関東地区がかくも強いのは、大学数の多さ選手層の厚さに加えて、やはり箱根駅伝の人気も大きかろう。
 一極集中は、おもしろくないし、興味もそがれる。
 高校駅伝は男女とも西日本が優勢だし、大学駅伝だって女子は関西に勢いがあって強いのダ。
 男子の大学駅伝(につづく実業団もだが)ばかりが関東偏重なのは、どう見たってイビツにすぎる。
 関係者の努力に期待したい。
 大学駅伝は、箱根が全日本大会にならなければいけないと、ボクは思う。