どこゆきカウントダウンー2020ー

2020年7月24日、東京オリンピック開会のファンファーレが鳴りわたるとき…には、《3.11》震災大津波からの復興を讃える高らかな大合唱が付いていてほしい。

上間綾乃のウチナーグチ『さとうきび畑』/    澄明に…風にのり…洗練を超えたバラード

-No.0763-
★2015年10月24日(土曜日)
★《3.11》フクシマから → 1689日
      高倉健没から →  348日
★ オリンピック東京まで → 1735日



 《11.3.11》2015夏の巡礼をし遂げて、帰宅後に…。 

◆『さとうきび畑』のCDを買った

 こんどは、上間綾乃の唄、ウチナーグチ(沖縄言葉)の『さとうきび畑』。
 
 ぼくは、北帰行タイプの旅人だけれど、唄は南へ、沖縄へと翔けて飛ぶ。

 北の、津軽海峡の向こうで義兄が病にたおれ、あっけなく亡くなった。
 その生から死への移ろい、のこされた始末をカミさんと、つけ。
 戻ったわが家で、ふたたびウチナーグチさとうきび畑』を聞いた。

 ざわわ…と、こころ騒がれた。

 この、鎮魂の名曲バラードが、ウチナーグチ(沖縄言葉)に訳されて、いま唄われたことに、ぼくは胸がふるえた。
 沖縄の地上戦で亡くなった人々を偲ぶ唄に…。
 なぜ、これまでにウチナーグチ(沖縄言葉)の歌詞がなかったのか…いや、いや、いや、そうではない、ただ聴かれなかっただけなのだろうヤマト(本土)では…なんとフシギなことだった。

 「戦後七十年だけれど、ほんとうの意味で戦争は終わっていないのかも知れない」
 上間さんの想いが、風になって「ざわわ」とそよぐ。

 澄んだソプラノの、高温が冴えてわたる唄。
 森山良子の『さとうきび畑』も、夏川りみの『さとうきび畑』もよかったけれど。
 こんどの上間綾乃の『さとうきび畑』の唄には、洗練しきれない“島人”の想いが灼きついたような、佳さがった。
 ウチナーグチ(沖縄言葉)は、わかりにくいけれど、唄のこころは、なんの障りもなく胸底にまで響く。

 9月中旬には沖縄、浦添で第21回をかぞえる「しまくとぅば語やびら大会」があり、そこでもウチナーグチ(沖縄言葉)の『さとうきび畑』が唄われた。
 上間さんのCD収益の一部は、戦火で失われた沖縄の森をとりもどす活動に生かされる、という。
 ぼくらヤマト(本土)に在る者には、いま、「植民地=沖縄」の現実にむきあう正直がもとめられている。